<<最新情報>>

第2期SSHの取組

【探究の熊西】放線菌チーム自主研修 with 山梨大学

 8月の平日、課題研究の放線菌チームが自主研修として山梨大学より山村先生をお招きし、研究のアドバイスをいただきました。(講義と実習に集中していて、写真を撮ることをすっかり忘れたため、文章のみでの報告です)

 これまで校内の土から放線菌を見つけるため、数えきれないほどのシャーレで培養を行ってきましたが培養できず…と思い込んでいたら、ちゃんと培養できていました!!しかも数種類はいそうとのこと。コンタミネーションもしておらず、いいサンプルとのことでした!やはり、専門の方に見ていただくことは大事だと痛感しました。

 今後は、急ピッチで放線菌コロニーのシングルコロニー化を進め、抗菌物質を産生するか確認していきます。放線菌の新種が見つかるかもとのことで、また一つ、夢が膨らみました。今後の研究に期待です!

【探究の熊西】【自然科学部】チームアライグマ野外実習 in 都幾川

 8月の平日、県内6校より50名近くの生徒が集まり、水生生物班、昆虫班、植物班の3班に分かれて実習を行いました。熊西からは1,2年5名が参加しました。

 今回の実習では、野外での採集活動を通して、その後の同定の仕方や、標本としての保存の仕方を学び、実践しました。昼休みには雨が上がるのを待ちつつ、生徒考案の昆虫ジェスチャーゲームも行い、盛り上がりました!他校とのつながりをより深めることのできた1日となりました。

 

<水生生物班>

↓都幾川での採集

 

 

 

 

 

 

↓分類・同定作業

 

 

 

 

 

 

↓ハグロトンボ

 

 

 

 

 

 

↓カジカ

 

 

 

 

 

 

↓まとめ&発表

 

 

 

 

 

 

<昆虫班>

↓都幾川河川敷で陸上昆虫の採集

 

 

 

 

 

 

↓まとめ&発表

 

 

 

 

 

 

<植物班>

↓都幾川河川敷で陸上植物の採集

 

 

 

 

 

 

↓植物標本作り

 

 

 

 

 

 

↓まとめ&発表

 

 

 

 

 

 

 全体会の解散後、熊西は文化祭に向けた標本作成のため、残って昆虫採集を行いました。

【探究の熊西】【自然科学部】遺伝子解析実習in日本薬科大学

8月上旬、県内6校より24名の生徒が集まり、6班に分かれて実習を行いました。熊西からは1,2年6名が参加しました。

今回の実習では、気道粘膜組織を用い、病原体のセンサー分子として知られるToll 様受容体( TLR Toll Like Receptor )の遺伝子発現をPCR法、アガロースゲル電気泳動法を用いて確認しました。

実習中に待ち時間があり、その時間を使って実習内容にかかわる講義も行われ、充実した1日となりました。特に1年生にとっては未学習の内容であったため、講義によって理解が深まったと思います。また、各班にTAがつき、実習をスムーズに行うことができました。

 

①気道粘膜組織からDNA(total RNA)の抽出

本物のサンプルを使用する前に、マイクロピペットの操作法を確認しました。

確認後、ヒト由来の培養気道上皮細胞から、核酸のひとつであるRNAを効率よく抽出・精製する手法や定量方法を学び、実際にtotal RNA抽出を抽出しました。実習過程から、RNAとDNAの共通点と相違点、核酸の性質について理解を深めました。

 

 

 

 

 

 

②PCR法を用いて目的領域の増幅

RNAサンプルをPCRで増幅する前に、きちんとRNAが抽出できたかどうか、total RNA濃度を分光光度計で測り、RNAの存在を可視化し、検出しました。同時に、ヒトの細胞や体液中に豊富に存在するRNase (リボヌクレアーゼ)について、total RNAへの影響を検証しました。

確認後、RT-PCR法によりウイルス応答遺伝子(TLR)の発現解析を行いました。

↓分光光度計でRNA濃度が十分かどうか確認します。

 

 

 

 

 

 

↓サーマルサイクラー

 

 

 

 

 

 

③電気泳動法にてバンドの確認

最後に、PCR産物をアガロース電気泳動法により分子量の大きさに応じて分離し、可視化することで定性・定量を行いました。

今回の実習では、特にウイルスと細菌の認識受容体であるTLR3とTLR4の2つの遺伝子について、気道上皮細胞での発現を確認しました。さらに、気道上皮細胞へウイルスや細菌感染がおこった状況を培養環境中で再現したサンプルを用いて、それらの影響を確認しました。

↓アガロースゲルのウェルにサンプルを入れていきます。

 

 

 

 

 

 

↓最後に、ブラックライトを当ててバンドを確認しました。

 

 

 

 

 

 

遺伝子解析では高校生の研究活動でも一般的に扱うようになったバイオテクノロジー。その基本的な操作、および、天然物からDNA(RNA)を抽出し、濃度を測り、PCR法でDNAを増幅し、電気泳動法でバンドを確認する。その流れを経験することができました。薬学部では3年で行う実習とのことでした。生徒が丁寧に操作する姿が印象的でした。

臨海実習2023

熊西の2年理数科は、毎年夏休みの大潮の時期に、千葉方面へ臨海実習に行きます。

今年もまずまず天気に恵まれ、予定通りの行程で実施することができました。

朝早くから夜遅くまで、スケジュール盛りだくさんの内容を、写真たっぷりでご報告いたします。

主な行程は以下の通り。

【8/1 1日目 熊谷→銚子ジオパークで巡検】

【8/2 2日目 AM銚子にて船上からスナメリ観察、PM茂原にて天然ガス・ヨウ素施設見学】

【8/3 3日目 勝浦にて磯の生物採集&観察、地層観察】

 

【8/1 1日目 熊谷→銚子ジオパークで巡検】

朝7:00、学校に集合し、いざ、東京湾へ!

しかし、特に千葉県に入ってから、激しい暴風雨と渋滞に見舞われてしまいました。

運転手さん、安全運転本当にどうもありがとうございましたm(_ _)m

無事に銚子ジオパークに到着し、雨の中ではありましたが班ごとに巡検。

特に屛風ヶ浦は、過去の地層を直接陸上から観察できる、全国的にも貴重な地域です。

今日も灼熱の熊谷に比べるとはるかに涼しく(たぶん30℃以下!)、3時間ほど海岸沿いを歩きました。

夜はホテルの屋上で天体観察、の予定でしたが残念ながら曇空。中止としました。

 

↓東関東道。バス内より撮影。雹も降りました。

 

 

 

 

 

↓海浜植物ハマゴウの観察。海浜植物はどれも、強烈な潮風に耐えるため葉が厚いです。

 

 

 

 

 

 

↓国の天然記念物、犬岩。

 

 

 

 

 

 

↓こちらも国の天然記念物、屛風ヶ浦の観察。過去の地層を丸ごと見ることのできる、貴重な場。

 

 

 

 

 

↓夕食

 

 

 

 

 

 

【8/2 2日目 AM銚子にて船上からスナメリ観察、PM茂原にて天然ガス・ヨウ素施設見学】

前日、一度は出航中止の連絡が入りましたが…波が収まり、乗船することができました!

このイベントを最も楽しみにしていた生徒も多いのでは?

大きく体調を崩す生徒もおらず、全員がスナメリを見ることができました。

スナメリは、ベルーガを小さくしたようなイルカで、東アジアに生息しています。

洋上には巨大な風力発電も。将来的に20~30基ほどが立ち並ぶそうです。

午後は、茂原に移動して天然ガス・ヨウ素施設の見学を行いました。

天然ガスが川底からポコポコ出てきている様子も観察できました。

ヨウ素はなんと、日本が世界シェア第2位なのだそうです!日本が誇る貴重な輸出天然資源です。

そして今夜は、海岸で天体観察を行うことができました。

 

↓乗船するフリッパー号にて集合写真。

 

 

 

 

 

↓船上にて。多少波があり、楽しい波乗りでした!右は洋上風力発電施設。

 

 

 

 

 

 

↓川底から天然ガスがポコポコ出ている様子を観察。

 

 

 

 

 

 

↓天体観察。満月のため天の川ははっきりと見られませんでしたが…(写真は明るく処理しています)

 

 

 

 

 

 

【8/3 3日目 勝浦にて磯の生物採集&観察、地層観察】

最終日は実習のメインイベント、磯での生物採集と地学巡検です。

 

↓地学巡検。人もスケールになります!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↓磯での生物採集&同定作業

 

 

 

 

 

 

  最後に、コロナ禍の影響がまだ残る中、生徒自身はもちろん、ご家庭や研修先、旅行会社様の御尽力で、

今年も無事に実習を終えることができました。

この場を借りて感謝申し上げます。

 

 

【探究の熊西】SSH研究発表会

8/8(火)~8/10(木)神戸国際展示場でSSH研究発表会が行われました。

 

    (最寄りの駅で記念撮影)              (会場手前で)

全国のSSH校約220校が集まり、ポスター発表が行われました。審査も行われ代表校が翌日口頭発表を行います。

 

                  (発表の様子)

 

                   (質問の様子)

 

 

            (次々と発表を見に来て、質問が飛ぶ)

 

       (審査の様子)              (会場を見て廻る)

 

     (他の発表も聞いてみる)        (様々な分野の様々なブースが)

2日目は審査で選ばれた、作品の口頭発表が行われました。午後はフリーのポスター発表です。

 

     (全体発表の様子)         (ポートライナーで三宮・新神戸へ)

様々な発表を見たり、自分が発表し質問を受けたりして研究内容に対すする理解がより深まったと

思います。研究を継続した2年生も見学者として同行し、今行っている研究の過程や未解決の問題など

がよくわかったと思います。

【探究の熊西】かごしま総文2023

7月29日~31日、第47回全国高等学校総合文化祭(2023かごしま総文)自然科学部門、ポスター発表分野に埼玉代表として参加してきました。

ポスター発表部門ではポスター50作品の展示があり、発表を通して他県の学生と話し合い、意見交換を通して刺激を受け、研究の奥深さを実感していました。

三日目の半田利弘氏による記念講演では宇宙における天体の物質循環について学び、宇宙の神秘を垣間見ることができました。また、上野原縄文の森における火起こし体験や地層巡検から、鹿児島の自然と文化に触れ、その壮大さに感動しました。

受賞こそ逃しましたが、今までで最も素晴らしい発表でした。全国に出場した先輩を手本に後輩達もがんばってくれることでしょう。みんなよく頑張りました。

【探究の熊西】チームアライグマ標本づくり

先日、越谷北でチームミーティング、クビアカツヤカミキリの標本づくりを教わってきました。

ミーティングでは、8月22日予定のときがわ野外研修、

11月にチーム主催で行う予定の公開シンポジウムの内容を話し合いました。

公開シンポジウムでは、ぜひ多くの方の来場をお待ちしております。

標本づくりは、越谷北高校の生徒に教わりながら行いました。

標本というと、標本箱できれいに並べられて、

ピン止めされた物を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、

それはあくまで「展示用」であって、

写真のように半紙とコットンで包み、ラベルを付ければ標本になります。

(ただの「死体」ではなくなります!)

いつ、どこで、誰が採集したかを記すラベルが、とにかく大事です。

文化祭に向けて、熊西でも標本制作を始めたいと思います。

↑ミーティングの様子

↑標本づくりの様子①

↑標本づくりの様子②

【探究の熊西】長瀞・自然の博物館巡検

7/18(火)午前中の猛暑の中、長瀞の岩畳を中心に巡検に行ってきました。

巡検とは現地調査・フィールドワークのことで、現地に行って実際の自然のものを

観察・観測することです。暑い中ですが実際のものを見て、初めて解ることが多いため

理数科ではこのような巡検や実習を重視しています。

 

     <岩畳での解説の様子>            <岩畳を各自観察する>

岩畳の上で、結晶片岩のでき方やそれからわかることなどの説明を受け、片理や節理のでき方や

見え方などを教わって、実際の露頭の上で観察を行いました。

 

    <ポットホールの説明と観察>        <赤壁と断層の観察と説明>

さらに上流に進み、流れる石で削られてできた大きな穴である、ポットホール(甌穴)の観察や、

断層でできた流路を進む川の様子や、赤壁の様子を観察しました。ここで見たポットホールは川で

削られ小さく(それでも2mくらいの深さ)なってしまっていますが、長瀞には4.7mの深さの日本

最大級のポットホールがあります。

 

 <自然の博物館の展示を見てより深める>      <巡検の復習と新聞作成のネタ探し>

1時間ほど巡検を行って、猛暑対策も兼ねて早めに自然の博物館に入りました。

巡検で見てきたことの復習や、巡検ではあまり触れられなかった動植物のことなどを学びました。

巡検後に課せられている新聞づくりのネタも、この博物館の展示資料や解説から考えていきます。

 

    <日本地質学発祥の地の石碑>           <宮沢賢治の歌碑>

自然の博物館の前には、日本地質学発祥の碑があります。これも結晶片岩でポットホールがあること

から、かつては川がこのそばを流れていたことがわかります。また、宮沢賢治の歌碑などから古く

より長瀞の地が、多くの地質学を研究する人の聖地だったことがわかります。

 

     <虎岩の説明を聞く>              <虎岩の観察>

最後の巡検の場所は「虎岩」と呼ばれる、茶褐色のスティルプノメレンと白色の長石や石英などが

重なって縞模様をつくっている「スティルプノメレン片岩」です

スティルプノメレンという鉱物がこれだけ見られるところは、日本でほとんどなく宮沢賢治の歌碑

もこの岩を詠んだといわれています。近くには緑色をした緑泥片岩が混ざるようにあり、そのでき

方や形成年代もはっきりしていない岩です。

 

暑い中でしたが、熱中症にもならずしっかりと観察し巡検を行えたと思います。2年生では2泊3日の

臨海実習があります。その予行練習としても、ぜひ今回の経験を生かしてほしいと思います

【探究の熊西】第1回SSH課題研究発表会

6月19日(月)5~7限において、第1回SSH課題研究発表会が行われました。

研究発表のテーマと発表者は以下の通りです。

〈3年生〉英語発表

 1.Blue Luminescence of Zinc Sulfide Nanoparticles

  ~To elucidate the luminescence process by the addition of Cu+ andF-~

  YOSHIZAWA Kei, NIIYAMASeita, TOMIOKA Reo

2.Factors in Ray Formation in Solar System Object

  ~Verification by Model Experiments~

  YAMASHITA Nanami,MATSUSHIMA Honoka

3.Toward Stability of a Walking Robotthat Walks Forward Using Positional Energy

  SASAZAWA Hiroto, Onose Kaisei,ATARASHI Satoshi

4.Establishment of a method for sequencing the chloroplastDNA trnL(UAA) intron region of Hemerocallis species

  HARA Aoi, OZAWA Ryosuke,TANAKA Yui

5.Reduction of carbon dioxide by electrochemical methods

  NAKAMURA Otaro, OGAWAReina

 

〈2年生〉日本語発表

1.微生物燃料電池による発電の向上を目指して 栗原
2.チームアライグマの活動報告~特定外来種アライグマとクビアカツヤカミキリの痕跡調査 後藤昊、大山、浦田、小鮒
3.電気化学的手法による二酸化炭素の還元 高科、金子、山崎、布施
4.キハダからのリモノイドの抽出 嶋田、田幡

5.位置エネルギーを利用した3足の受動歩行ロボットの安定化を目指す 後藤大、秋山悠
6.パラボラを用いた音力発電の効率化 秋山恋、鈴木
7.音で音を消す 荒樋、石川、齊藤春
8.じゃんけんが出来るロボットをつくる 加藤、松村
9.抗菌活性を示した放線菌のDNA解析 藤田、笹島、山崎
10.さまざまな植物の光合成 長谷部
11.植物組織培養 小鮒、谷
12.魚の種類の違いによる色別変化 後藤昊、黒澤、大口
13.太陽系天体の光条 野村、小鹿、横矢
14.熊谷西高校と周辺地域の風の関係性を調べる 内藤、富田、本田柊
15.Unityを用いた生態系の再現 長内、小澤、齊藤龍
16.自然界に潜む数の不思議 本領、本田惟
17.硫化亜鉛ナノ粒子の多色発光 柳、小林、田村
18.光合成細菌を用いた燃料電池 山本、武藤、中原

 

〈1年生〉日本語発表

1.卵落とし 9班 平野、逸見、堀内、松﨑

 

まずは3年生の英語発表の様子です。先輩は英語を用いて堂々と発表しています。内容も難しく理解するのは大変ですが、1・2年生は先輩のかっこいい姿を見られてよかったです。

〈3年生 生物分野〉

〈3年生 化学分野〉

 

 次は、2年生による実験におけるRQ・仮説・計画の発表です。

先輩から引き継いだ実験や新規の実験とあります。どの発表も生徒達の考えがよく伝わってきました。

 

〈2年生 物理分野〉

 〈2年生 化学分野〉

〈2年生 生物分野〉

〈2年生 地学分野〉

〈2年生 数学分野〉

〈2年生 情報分野〉

多くの質問が生徒同士で行われました。こちらも驚くような質問も出て感心しました。

みんなで質問力を磨いて、研究内容を深めていきましょう。

 

最後は1年生です。入学して2ヶ月ですが、ユニット型課題研究(物理分野)について発表しました。

代表班の9班による発表です。トラス構造を上手に利用しています、素晴らしい!

 

 

3年生の英語による発表は、本当に内容を理解したうえでの英語発表となっており、有終の美を飾りました。後輩は先輩の堂々とした発表を目に焼き付けたと思います。3年生はご苦労様でした。

 

2年生の発表では質疑応答が活発に行われました。特に継続研究をしているグループに元々研究していた3年生から質問が相次ぎました。2年生はこれらの指摘事項に的確に答えていました。

1年の発表はクラス代表ということもあり、よく工夫された実験とプレゼンでした。今後、他のユニット型課題研究でも頑張ってほしいと思います。

 

1・2年生は一歩づつ研究活動に取り組んでいきましょう。

みんなの研究活動が君たち自身を成長させてくれます。

「研究は違いを生む」

研究する意思と行動は、一歩を踏み出す勇気を与えてくれます。

英姿颯爽!がんばれ、熊西!!

【探究の熊西】英語研究発表会へ参加

6月3日(土)、国立女性教育会館(NWEC)において標記発表会へ、熊西からは普通科、理数科あわせて18名が参加しました。

 

まずは口頭発表です。 

  

松山高校の口頭発表の様子

メモなどを見ず、流ちょうな英語で発表し、質疑も一部英語で行われました。

 

口頭発表の評価やコメントを終了後に書いてから、物理・化学はステージで、生物・地学はフロアでポスター発表が行われました。

 

次はポスター発表です。

発表者と質問者が直接話し合うことができます。  

「太陽系天体の光条」のポスター発表

発表側も聞く側も真剣です。研究への熱意が伝わってきます。

「二酸化炭素の還元」のポスター発表

こんなに多くの方に聞いていただけて、嬉しいかぎりです。

 

「硫化亜鉛ナノ粒子」のポスター発表

さまざまな質問にも負けず、一生懸命に答えています。がんばれ!  

 

松山高校が15本、熊西が3本、大妻嵐山が1本発表を行いました。

多くの学校が参加することにより、様々な学校の様子もわかり、いい刺激を受けてきました。また、松山高校の方たちも他校の参加を大いに喜んでくださいました。

【探究の熊西】ユニット型課題研究「物理」発表会

理数科1年生では研究のプロセス「仮説→実験→考察→発表」を身に付けるため、物理・化学・生物・地学の4科目にてSS理数探究基礎と位置づけ、ユニット型課題研究を実施しています。

 

今回は物理のユニット型課題研究にて『卵落とし』に取り組みました。

建物3階から落としても卵が割れないように工夫します。仮説を立て、それを装置に具現化し、実験を行い、結果を考察して、機能面の改善を繰り返し科学的探究の過程を体験します。

 

4月24日から5月29日の発表会まで、計5回の授業において実践しました。

まずは先生から簡単なガイダンスを行いました。

調査して、意見を出し合いながら、設計図を作ります。

設計が決まったら、ケント紙を用いて卵を守る装置を作ります。

作りながらも、意見を出し合っているようです。

完成した班から卵を守れるか、実験です。さあ、どうだ?!

3階から卵を装置に入れて落とします。風の影響を受けるので慎重です。

下から観察している生徒が卵の落ちる様子を観察し、さらに割れたかどうかチェックします。

 

5月29日は生徒達が今までの実験をグーグルスライドを用いてまとめ、発表を行いました。

発表は1~11班まで各4分です。

装置の構造をわかりやすく説明してくれています。

構造がどのように衝撃を減らすかを図にしてくれて、わかりやすい。

3回繰り返した実験の結果を丁寧に説明してくれています。

卵の割れ方からどのように割れたか考察しています。

まずどの班の発表も丁寧にまとめられ、自分達の実験を伝えようとする意思が感じられ、素晴らしかったです。

内容も衝撃を見積もってみたり、装置の構造がどのように衝撃を分散するのか仮説を立てたり、説得力のあるものでした。

本当に素晴らしかったです。

まだユニット型課題研究ははじまったばかり、これからも積極的に頑張っていこう。

次は今回の発表を英語にして挑戦します!がんばれ!

 

 

 

【探究の熊西】1・2年生 探究交流会(普通科:総合的な探究)

5月13日(土)は普通科1・2年生の1~7組において、総合的な探究の探究交流会を開催しました。

2年生が探究のプレゼンを通して、1年生にお手本を示します。

また公開授業となり、多くの保護者の方にも見学いただきました。

食品ロスについてアンケート結果です。何がわかったのでしょうか?

結果を比較しています。すごいね。

発表に一生懸命な生徒へ、先生からも優しいフォローが入ります。

「探究活動は答えのない戦いだ!」先生から素晴らしい一言!!

生徒からも積極的に質問が飛びます。良い質問ですね!

質問から新しい発見が生まれます。いいね!

みんなの個性輝くいい交流会でした。

特に2年生は緊張の中、よく一生懸命発表してくれました。

この経験を活かして、さらなる探究活動を期待しています。

1年生は先輩を手本に、一歩づつ探究活動に取り組んでいきましょう。

みんなの探究活動が君たち自身を成長させてくれます。

「研究は違いを生む」

探究・研究する意思と行動は、一歩を踏み出す勇気を与えてくれます。

英姿颯爽!がんばれ、熊西!!

【探究の熊西】チームアライグマ野外研修

先日、初夏のすがすがしい青空の下、川越市の森林公園計画地にてチームアライグマの野外研修会が開催されました。

熊西のチームアライグマには、自然科学部生物班の生徒が参加しています。

今回の研究には越谷北高校、川越女子高校、熊谷西高校が参加し、かわごえ環境ネットの方にガイドしていただきました。

今年はやはり季節のめぐりが非常に早く、キンラン、ギンランはすでにピークを過ぎていましたが、

可憐な姿を観察することができました。

チームアライグマとして外来種問題に携わりながら、

こうした身近な自然の保全に寄与する活動を続けていきたいと思います。

  観察会の様子

キンラン

 ナナフシのこども(動画のスクリーンショット)

【探究の熊西】探究活動はじめました!!

普通科・理数科ともに探究活動・研究活動がはじまりました!!

各学科、各学年の取り組みを見ていきましょう。

 

普通科1年生

自分のことを書き出しつつ、興味・関心がどこにあるのか?考えよう。

自分の興味・関心と学問のつながりから、文理選択をしましょう。

みんなの一生を左右するかも?真剣に考えよう!! 

 

普通科2年生

後輩の手本となるべく、1・2年生交流会で発表する資料を作成しています。

先輩の探究活動をやさしく後輩に教えてあげられるよう、がんばれ!

 

普通科3年生

日本語の研究論文を書くために、担当の先生へご挨拶!

2年生でどんな探究活動をしてきたのか、しっかり説明しよう。

先生たちも生徒の探究活動をサポートするため、真剣に聞いています。

論文を書くのは大変だけど、論理的に考えて、負けずにがんばれ!!

 

理数科1年生

ユニット型課題研究の物理分野がスタートしました。

3Fから落としても卵が割れない構造を考えてます。

互いに意見をぶつけて、切磋琢磨していこう。

 

理数科2年生

これから1年間行う課題研究のテーマを探しています。

先輩の意見も参考にしつつ、オリジナルの研究テーマを見つけよう。

研究計画をどこまで考え抜けるかが大切です。ファイト!!

 

理数科3年生

一生懸命取り組んできた課題研究を日本語論文にまとめよう。

主語、述語、文章をしっかり書かないと、このあとの英語論文作成が大変だぞ。

みんなの実験はオリジナリティがあり、工夫があり、素晴らしいから、多くの人に伝えられるよう丁寧に書いていこう。

 

みんなが一生懸命に取り組む姿は美しい!

みんな頑張れ!!!ファイト!!!

【探究の熊西】つくばサイエンスエッヂ

3/26(日)の9:30~17:15につくば国際会議場で行われた「つくばサイエンスエッヂ」に参加してきました。

この3年間は金賞・銀賞(各8作品ずつ)に選ばれていたのですが、今回は全出展がポスターセッションに回りました。

午前中に大ホールでオリエンテーションと講演会が行われました。

 

    <オリエンテーション>               <講演会>

午後は13:30~15:30までが発表者が必ずポスター前にいて説明する、コアタイムのポスターセッションです。

参加番号の奇数と偶数で前半と後半に分かれ、各ポスター発表を行い説明を聞いて質疑応答を行いました。

 

     <数学のポスター>               <情報のポスター>

 

     <硫化亜鉛のポスター>           <人工光合成のポスター>

 

     <光条のポスター>               <風のポスター>

15:30~17:00までがフリーディスカッションでした。各ポスターの前で活発な議論が繰り広げられました。

 

 

生徒たちも埼玉県理科教育研究発表会で、他校の生徒との研究発表はありましたが、

ポスターセッションの機会はあまりなく、いい刺激を受けて帰ってきたようです。

 

【探究の熊西】SSH企業連携(共同研究):建設資材開発共同組合様

 3月11日(土)本校理数科の課題研究に対して、建設資材開発共同組合様と共同で研究を始めました。昨年12月に共同研究の打診をいただき、今回生徒3名と共に化学実験室にて実験を行いました。

 

 建設資材開発共同組合様は、令和4年4月で40年の歴史を迎え、地球を守る・環境を守る・生物を守るを三大目標とし、商品開発を行い、埼玉県を中心に活動されてきました。特殊吸着剤セラミック、鮮度保持ポリエチレンフィルム、無公害船底貝殻付着塗料など幅広く開発されてきました。

 

 生徒共に実験を行い、計測により結果を定量的に評価し、講義をいただきました。
 わずかな変化も見逃さないよう真剣です。化学反応は一瞬です。

 実験結果を数値化し、しっかりと記録を取ります。

 一言も聞き逃すまいと、真剣な様子が伝わってきます。

  高校生には地域の企業様にご協力いただくこの機会を活かして、研究を通して多くのことを学んで欲しいと願っています。

 

【探究の熊西】2年理数科タブレット研修

2月17日(金)の5~6限の時間に愛知教育大教授の飯島康之先生によるタブレット研修を実施していただきました。

今回は3年ぶりの対面での講義となりました。「変換」をテーマに講義をしていただきました。

生徒たちは4人の班になりタブレット上で先生の開発されたソフトGCを用いて点を動かしたときに対応する点がどのように動くのかを実験・観察を行いました。中には不動点・複素数の変換・代数学の基本定理など未修の部分や大学レベルの高度な内容のものもありましたが各班で協力して生徒たちは試行錯誤しながら様々な発見をし、気づいたことをまとめて発表しました。

生徒と先生のやりとりが豊富な講義で、時には笑いが起こるなど生徒たちは楽しみながら講義に参加していました。本日の講義を通して生徒たちは数学の奥深さを知り、ますます数学に興味・関心を抱いたのではないかと思います。

【探究の熊西】冬の天体観察会

2/13(月)~17(金)の週は、冬の天体観察会を行っています。

夕方の西空には金星と木星が、天頂付近には火星が見えており3つの惑星を観察することができます。

 

      <望遠鏡と、煙突 金星(下)と木星(上)>

東の空にはオリオン座をはじめとした冬の星座が昇り切り、火星も加え明るく華やかな星空となっています。

   <東の地平線とおおいぬ座(明るい星はシリウス)>

現在2年生の地学選択者は、天文分野を勉強しているところで、教科書などに出てくる恒星や星雲・星団、銀河などもみられる範囲で観察しています。

         <オリオン座と冬の大三角>

星雲はM42・オリオン大星雲、星団はM45・プレアデス星団(すばる)、銀河はM31・アンドロメダ銀河などです。ボーっとしか見えないので写真のようには見えませんが、何百~何百万光年の光ですので距離に応じて過去の光を見ていることになります。例えばアンドロメダ銀河は230万光年ですので、230万年前つまり人類が誕生した頃にアンドロメダ銀河を発した光を今地球で見ていることとなります。

 

そんな壮大な時間と空間を感じつつ星座を見つけたり、神話や星の名前の由来なども解説しています。

2/14(火)に参加したおよそ20人くらいの生徒たちも、強風の寒い中でしたが楽しそうに見ていました。

   <記念撮影代わりの遊びの写真(ISO100・F5.0 15”露出>

【探究の熊西】理数科1・2年交流会

2月13日(月)5・6限に表記交流会を行いました。2年生はこの1年間の研究成果をポスターにし、1年生に対して発表を行いました。

この会には2つの目的があります。1つ目は、2年生がポスターセッション形式で自由に発信し、興味のある生徒に対してたっぷりと質疑応答ができること。それにより考えを深化・定着させ1年間のまとめと総括ができます。

2月8日(月)のSSH研究発表会では、口頭発表だったため時間や聞き手がが決められていました。

 

  

 

2つ目は1年生が来年度行う研究テーマを決める参考にすること。先輩の研究を継続して行ってもよし、参考にしつつも分野などを参考にして、新規の研究テーマに取組むのもいいでしょう。先輩たちがどのようにテーマを決めたのか、仮説を立てたのか、実験方法を考え、実験をし検証していったのか。どの研究も一筋縄ではいかなかったはずです。

その経験を先輩たちから聞くことで、自分が考えている、またはこれから考えるテーマ決定や、進め方など色々なことに大いに参考になるはずです。

 

  

 

この数年間、県大会上位や全国レベル以上の大会に、SSHの課題研究が選ばれ複数出場・入賞しています。継続研究の特定の研究分野ではなく、各分野から年替わりで出場しています。それだけ裾野が広い優れた研究が課題研究で行われているということです。研究は賞を目指すことが目的ではありませんが、2年生は1年間のまとめと後輩への発信を、1年生はレベルの高い課題研究を維持していくため、この機会などを通じて先輩から多くを学んでほしいと思います。

【探究の熊西】理科教育研究発表会

2月4日(土)埼玉大学にて理科教育研究発表会が開かれました。

埼玉県内の高校理科部活が集まる大きな発表会です。

午前中は感染症対策をしながら相対でのポスター発表が行われ、午後は各分野(物理・化学・生物動物・生物植物・地学)で口頭発表が行われました。

 

本校からは理数科と自然科学部あわせて45名が参加し、ポスター発表8件、口頭発表12件を行いました。

全ての分野にバランスよく参加し、これは最も多い発表件数です。

 

 

すべての分野で生徒は研究の成果を精一杯発表していました。

この経験を活かして、さらに成長して欲しいと思います。

みんなよくがんばりました。