第Ⅲ期SSHの取組
【2年理数科】令和8年度 臨海実習【生物・地学実習】
7月30日(木)から8月1日(土)にかけて、 令和8年度理数科2年8組の生徒38名で、千葉県銚子市・ 勝浦市方面での臨海実習を実施しました!
理数科恒例の臨海実習。
教室を飛び出して、地質、海洋生物、植物、化石、宇宙科学など、幅広い自然科学を、実際に見て・触れて・ 体験しながら学ぶ3日間となりました。
Day1:筑波~銚子方面
実習初日は、熊谷西高校を出発し、午前中はつくば市にある地質標本館を見学しました。
館内には岩石や鉱物、1年次の長瀞巡検でも学んだパレオパラドキシアに関する資料なども展示されており、これまでの学びとのつながりを感じることができたのではないでしょうか。
その後は銚子海洋研究所へ向かい、イルカウォッチングを実施。
今年は海のコンディションにも恵まれ、ここ数年で最も多くのスナメリを観察することができました。
ちょうど繁殖期だったこともあり、親子で泳ぐ姿も見ることができ、生徒は野生のイルカを間近で観察する貴重な機会となりました 。
イルカウォッチングの後は、屏風ヶ浦を訪れ、雄大な海食崖の遊歩道を歩きながら、露出した地層を間近で観察しました。幾重にも重なる地層から、地球の長い歴史を感じます。
Day2:銚子~勝浦方面
2日目は、銚子ジオパーク巡検を行いました。
最初に訪れた海岸林では、潮風や塩害に適応した海浜植物や、その内陸側に形成される極相林を観察しました。
続いて犬吠埼灯台の近辺に移動し、生痕化石を観察しました。
ガイドの方の説明を聞きながら、太古の生物が残した痕跡を観察し、化石から当時の環境を読み解く方法について学ぶことができました。
午後は、JAXA勝浦宇宙通信所を訪問しました。
昨年度、生徒の反応が非常によかったこともあり、今年度も見学を実施しました。人工衛星との通信の仕組みや宇宙開発について学び、巨大なパラボラアンテナを間近で見学しました。
展示コーナーでは、スタッフの皆様のご厚意で、絵柄のない真っ白なジグソーパズルを用意していただきました。一見簡単そうに見えて意外と難しく、完成を目指して夢中になって取り組む生徒の姿も見られました。
また、昨年度の筑波サイエンスツアーでJAXA筑波宇宙センターを見学した生徒にとっては、これまでの研修で学んだ内容と結び付けながら理解を深める機会にもなったはずです。
夜には天体観測を予定していましたが、あいにく二晩とも曇り空となり、残念ながら観測を実施することはできませんでした。
Day3:勝浦方面
最終日は、千葉県立中央博物館分館 海の博物館へ向かい、理数科恒例の磯採集実習を行いました。
生徒たちは生物班と地学班に分かれ、それぞれの視点から海の自然を観察しました。
今年は昨年度ほど潮が大きく引かず、タイドプール(潮だまり)が現れるまでに時間がかかりました。そのため、例年と比べると採集できた生物の種類はやや少ない結果に。
「これは何という生物だろう」「 なぜここに生息しているのだろう」と疑問を持つことが、探究の第一歩です。
生物の同定は、その場ですぐに答えが分かるものばかりではありません。今回撮影した写真や記録をもとに、図鑑や資料を調べながら理解を深め、実習で得た学びを今後の探究活動にもつなげていってほしいと思います。
一方の地学班は、海岸に露出する地層を観察し、岩石の特徴や地層の成り立ちについて考察しました。前日に観察した屏風ヶ浦とは異なる地質の特徴にも着目しながら、地域ごとの地層の違いについて理解を深めました。
実習終了後は海ほたるパーキングエリアで休憩し、東京湾の景色を楽しみながら帰路につきました。
理数科では、一つ一つの行事を単独の体験で終わらせるのではなく、授業や校外研修、課題研究を通して学びを積み重ねています。
今回の臨海実習で得た経験や新たな疑問を、今後の授業や探究活動へとつなげてくれることを期待しています。
生徒の実習の成果を、校内廊下に展示しています。
学校説明会など、学校にお越しの際は、ぜひ足をお運びください!
最後になりましたが、地質標本館、銚子海洋研究所、銚子ジオパークガイドの皆様、JAXA勝浦宇宙通信所、千葉県立中央博物館分館 海の博物館をはじめ、本実習にご協力いただいた関係施設・関係者の皆様に心より感謝申し上げます。 ありがとうございました。
【理数科・SSH】理数科1年 長瀞巡検
毎年恒例の、理数科1年生を対象とした長瀞巡検を行いました。
長瀞駅に9:00現地集合し、自然の博物館の学芸員の方にガイドをしてもらいながら、
岩畳、赤壁、ポットホール、小滝の瀬(断層)と岩畳全体を説明・観察を行いました。その後虎岩を観察し、全体を通して説明を受けながら長瀞全域に広がる実際の片岩類を触り観察しました。また長瀞の地史だけでなく日本列島の形成史なども学びました。植物や動物に興味を持って取り組んでいる生徒もいました。
(小滝の瀬下流側と片岩) (虎岩の白い部分を塩酸で確認)
その後自然の博物館で、実際に観察・説明を受けたことを確認し、さらに深い知見を得る
ため展示などを見学しました。
(巨大サメ・メガロドンの口) (ポットホールを削った岩)
自然の博物館見学の後、再びフィールドに出て紅簾石片岩の露頭に行きました。日本でも
最大級で珍しい岩石の露頭で、かつてブラタモリでタモリさんが行きたがっていたところ
です。紅簾石片岩の露頭の観察を最後に12:30現地解散となりました。
(博物館そばの日本地質学発祥の碑) (親鼻橋から紅簾片岩を臨む)
それほど暑すぎることもなく、天気も良好で充実した巡検が実施できました。
この報告は新聞形式にまとめ、文化祭の際に渡り廊下に展示します。文化祭にお越しの際は
ご覧ください。
【SSH】つくばScience Edge 2026に参加しました!
3月27日・28日、茨城県つくば市で開催された「つくばScience Edge 2026(つくばサイエンスエッジ)」に参加してきました!
本校からは計12名の生徒が、これまで進めてきた6つの研究テーマを携えて挑戦しました。
会場はこれまで生徒たちが参加してきたどの発表会よりも大規模で、まさに全国レベルの熱気に包まれていました。
ポスター発表では、全国から集まった他校の生徒や先生方から鋭い質問や温かいアドバイスをいただくことができました。
自分たちの研究がどのように受け止められるのかを客観的に知ることができ、今の立ち位置を見つめ直す非常に貴重な機会となりました。
来場者ごとに説明のレベルを調整し、実験方法や研究背景について議論を深める姿も多く見られました。
相手の反応を的確に読み取りながら柔軟に対応する生徒たちの発表スキルは非常に高く、これまで積み重ねてきた研究活動の成果がよく表れていました。
ブースプレゼンテーションに選ばれた2班は、ポスターだけでなく口頭でも研究内容を発信する場を得て、より高度な質疑応答にも堂々と向き合っていました。
最初は会場の規模と雰囲気に圧倒されていた生徒たちも、次第に自信を取り戻し、研究への思いや工夫した点を熱意をもって語る姿がとても頼もしく映りました。
生徒たちが来場者と真剣に向き合い、時には議論が白熱する場面もあり、研究を通して得た成長を強く実感する2日間となりました。
また、サイエンスワークショップでは、最先端技術を持つ企業や大学の体験ブースを訪問し、普段の授業では触れることのできないリアルな「科学の最前線」を体感しました。
実際の研究者から直接話を聞いたり、専門機器に触れたりすることで、知識だけでなく視野そのものが大きく広がったように感じます。
全国規模の研究発表会に参加し、ハイレベルな研究に直接触れた経験は、生徒だけでなく教員にとっても大きな刺激となりました。
論理の組み立て方、データの見せ方、研究の魅せ方など、次年度の課題研究指導に活かせる多くのヒントを持ち帰ることができました。
この経験を糧に、さらに研究をブラッシュアップさせていきたいと思います。
応援ありがとうございました!
【SSH】台湾の高校とのオンライン交流会を実施しました!
3月17日、本校にて台湾の臺北市立松山高級中學とのオンライン交流会を実施しました。SSHの国際交流の取組の一環として行ったもので、本校の普通科および理数科の2・3年生8名が参加し、相手校の生徒8名と約2時間にわたり英語で交流しました。
活動は小グループで実施し、最初に自己紹介やShow and Tellを行った後、「普段の学校生活」「身の回りの自然や天候」などをテーマにトピックディスカッションを行いました。後半には、互いの探究・研究活動の紹介も行いました。
最初は緊張した様子も見られましたが、活動が進むにつれて会話が盛り上がっていきました。交流後には、生徒から「楽しかった」「良い経験になった」という声が多く聞かれました。
【理数科】1・2学年 理数科交流会を実施しました!
3月12日の3・4時間目に理数科交流会を実施しました!
本校理数科の伝統行事である「理数科交流会」を開催しました。
この行事は、研究の第一線に立つ2年生と、次年度から本格的に探究活動を始動させる1年生が対話を通じ、知の継承を行う貴重な機会となっています。
会場では、2年生が現在取り組んでいる「課題研究」の成果をポスター形式で発表しました。
物理、化学、生物、地学、数学の各専門分野に分かれ、自ら設定した仮説、実験手法、そして現在直面している課題について、論理的なプレゼンテーションが行われました。
1年生は各ブースを意欲的に巡り、先輩たちの研究内容を精査しながら、自身の研究分野やテーマ選定に向けた情報収集を行いました。研究テーマの決定プロセスや、実験における失敗の乗り越え方など、実践的な質問が相次ぎました。
2年生は、これまでの試行錯誤を振り返りながら、「先行研究の重要性」や「客観的なデータ分析の難しさ」について、自身の経験に基づいた的確なアドバイスを送っていました。
1年生が抱いていた未知の研究に対する不安が、先輩との対話を通じて、具体的な挑戦への意欲へと変わっていく様子が印象的でした。
今回の交流会は、1年生にとってはこれから始まる自分たちの研究を具体的にイメージする大きなきっかけとなりました。先輩たちの発表からヒントを得て、熱心にメモを取る1年生の姿がとても印象的でした。
また、2年生にとっても、後輩へ説明することで自分の研究を客観的に見つめ直し、論理構成を改めて整理する貴重な時間となりました。
理数科ならではのこうした「縦のつながり」を大切にしながら、これからも先輩・後輩が刺激し合って、面白い研究をたくさん生み出していければと思います。
次年度の活動も、ぜひ楽しみにしていてください!