カテゴリ:平成30年度
SSHに指定されました!
本校が、文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けました。平成31年度から5年間です。科学技術系人材の育成のため、独自のカリキュラムによる授業や、大学・研究機関などとの連携、地域の特色を生かした探究的活動や課題研究など、今後も様々な取り組みを積極的に行っていきます。
課題研究|埼玉工業大学訪問
埼玉工業大学の3Dプリンタは、木彫の学習スペースに隣接した部屋に置かれていました。とても気持ちよい空間です↓
3Dプリンタ室前で記念撮影。将来、熊谷西高校でも3Dの造形ができることを願って!
地域企業連携事業|高純度化学研究所
内容の一つ目は、「ビスマスの結晶づくり体験」でした。あまりなじみのない元素「ビスマス(原子番号83、元素記号Bi)」について、電気伝導と塑性について学んだあと、人工結晶づくりを体験します。液体状のビスマスの導電性や、錫と比べての塑性の違い、特殊な「骸晶」という結晶構造についてなど、実験を通して理解していきました。
二つ目は、「電池の製作実験」です。1800年にイタリアのボルタが初めて電気発生の仕組みを解き明かした「ボルタの電堆」の再現実験や、現在実用化されているマンガン電池の原型である、1866年にフランスのルクランシェが考案したマンガン平面電池の製作を行いました。
高純度化学研究所からは、社長の宝地戸様や、企画室の佐々木様、中野様においでいただき、楽しく丁寧な実験をしていただきました。
生徒たちも、どんどんひきつけられていくようで、とても有意義な一日になりました。
なお、株式会社高純度化学研究所の公式ブログに、この時の記事が掲載されました。
是非、ご覧ください!
↓
「熊谷西高等学校でビスマス結晶とマンガン平面電池の実験をしました」
高純度化学研究所の皆様、ありがとうございました。
つくばサイエンスエッジに出品!
全国の高校の課題研究ポスターとその発表を見学できとても有意義な2日間でした。また熊西ポスター発表では、熱心に聞き入る高校生、研究者の方が多くとてもやり甲斐を感じました。
スキルアップして来年度も参加したいです。
※参加者で集合写真↓
※逆ミセル法(化学)チーム、アライグマ(生物)チーム
※ホバークラフト(物理)チーム
埼玉大学|理科教育研究発表会
熊谷西高校から、口頭発表3チーム、ポスター発表13チームが参加し、1・2年生(発表者・見学者)合わせて64名が参加しました。当日はあいにくの雪で、日程が一部変更となりましたが、熊西の発表は影響なく進行できました。毎年この発表会が2年理数科課題研究全体の最終発表会になっています。今年は県内の35校が参加しました。多くの人を前に発表できて、大変有意義です。
※全体会の会場、県内35校の代表が集結↓
※ポスター発表の様子↓
※口頭発表の様子
高大連携講座|タブレット使った数学
タブレット端末を使って、さまざまなヒントを出しながら進めていただきました。とても温かくユーモアのある語り口で先生がご指導くださったおかげで、生徒たちも明るく積極的に参加していました。
生徒の中に入っていって、何か「気づき」のあった生徒には、前でそのアイデアを発表させてくださいました。
生徒たちにとっても、とても良い経験をたくさんさせていただきました。ありがとうございました!
生徒研究発表会【全校発表会】
昨年度までは理数科の発表だけでしたが、今年度の1年生から始まった「探究活動」の発表、および、年間通じて行われている様々な発表を盛り込んで開催することになりました。熊西としては初めての試みです。
入口を入ると、ロビーでは、自然科学部の生徒たちのポスターセッションが展開しています。
たくさんありますので、ごく一部だけ。
外部講師の方から、説明が上手で熱意があると、お誉めの言葉もいただきました。
いよいよ開会です。司会も生徒たちがしっかりと受け持ちます。
校長先生のお話です。たくさんの生徒の発表が実現したことを、とても喜んでいらっしゃいました。
口頭発表の部、第一部のはじめは、ビブリオバトルの2学年代表、新井謡音さんが、重松清著「十字架」について、素晴らしい紹介をしてくれました。
次に、1年普通科の数ある探究活動のグループから、テーマ別の代表チームが発表をしてくれました。「江戸川乱歩と現代ミステリー作家」、「過去の記録から2020年東京オリンピックの優勝記録を予想する」、「夢の中の現実は何だろう?」、「SNSの活用と地方活性化」、「どこまで短い英語で伝えられるのか」、「覚えにくい漢字の解明」、「地元の祭りで地域活性化」、「メンタリストになろう!」の8つです。
その後には、1年理数科の代表が、「Growing Crystals」のテーマで、英語によるプレゼンテーションを立派に披露してくれました。
その研究の絶妙な高度さとユーモアとに、場内も沸きに沸いていました。どれも見せ方を工夫した、楽しい発表でした。
若い柔軟な感性ならではの切り口、どれも新鮮で素敵でした。
そして、第2部の最初は、英語スピーチコンテスト県大会で優勝し、関東大会に出場した柳内恵瑠さんのスピーチ「Invisible Glass」でした。さすが聴衆を引き込む力のあるスピーチで、感動を呼んでいました。
最後は2年理数科の課題研究から、代表5チームの発表です。
テーマはそれぞれ、「廃棄物を用いた微生物による水素発生条件の検討」、「青銅鏡の組成比による違い」、「人力ホバークラフトの製作」、「金属樹の生成と観察」、「色素増感型太陽電池の作成と硫化亜鉛の導入」でした。高度な研究発表に対して、忙しい中来てくれた3年生たちが、あたたかくも鋭い質問をして後輩を育てようとしてくれています。それも素敵な光景でした。
すべてが終わったところで、本日お越しいただいた講師の先生方から講評をいただきました。
埼玉工業大学名誉教授、特任客員教授の井門俊治先生からは、年々いいアイデアを出していて、試してみる姿勢がいい。多様な人材が育っていると、お褒めの言葉をいただきました。
埼玉県教育局県立学校部高校教育指導課の指導主事、前田雄太様からも、さまざまな研究を生徒の皆がしていることが、お互いを支えている。その代表の素晴らしい活動があって、成果としての発表がある。「課題解決能力」、「考えていく力」を、これからも大切に養ってほしい、といったお言葉をいただきました。来年度は更に内容を充実させ開催したいと思います。
放射線セミナーを実施しました!
今日、理数科の1年生では、東京大学の工学系・情報理工学系等環境安全管理室から特任専門員の飯塚裕幸氏を講師にお迎えして、「放射線セミナー」を実施しました。放射線の基礎的知識に関する講義から始まり、5種類の実習を体験します。
上の写真は、班ごとに「距離の逆2乗則」に関する実習を行っているところです。下の写真は、「校内での自然放射線の測定」で、班ごとに学校の色々な場所で測定してきた結果をまとめているところです。
最先端で仕事をなさっている専門の方から直接に御指導いただけるというのは、とても幸せなことです。皆、それを自覚しているのか、たいへん熱心に取り組んでいる様子でした。
楽しもうサイエンス!
本日12月15日(土)、「楽しもうサイエンス!」として、本校を会場に小中学生科学体験教室が実施されています。受付は12:30までですが、17種類のブースで実験・体験をいていただける、とても多彩な行事です。
この行事は、課題研究に取り組む理数科および自然科学部の生徒が、自身の研究成果を小中学生に普及させることと、自身の科学リテラシーの深化、プレゼンテーション・コミュニケーション能力のスキルアップを目的としています。とにかく、小中学生が楽しんで笑顔を見せてくれるのが何よりの行事です。
物理室では「水中エレベーター」と「ビリビリ電気コップ」の実験です。
小講義室の「夜光バッジを作ろう!」は特に小さいお子様に人気です。
生物室の「プランクトンの観察」では、クリスマスの仮装をしたお姉さんたちが、親切に教えてくれています。
化学室では最も多い「食べられません。人工イクラ」、「スーパーボールを作ろう!」、「スライムで遊ぼう!」「キャンドルを灯しましょう!」の4つのブースが開かれています。
理科講義室のブースは「メビウスの輪を作ろう!」と「触れる地球」です。大きな地球儀に触れると、様々な情報などがコンピュータの画面に出てきます。
1階講義室の「飛行リング」は、飛ばしてみると大人もけっこう夢中になります。
被服室の「葉脈標本をつくろう!」、「マーブリングでしおりを作ろう!」、「バードセーバーを作ろう!」では、いろいろ作れてお土産になるところが楽しいです。
地学室の「化石発掘」、「岩石破砕」は、恐竜の化石模型が出てくるところが大人気で、皆さん夢中で掘っていました。
コンピュータ室の「スクラッチでプログラミング体験」では、提携している埼玉工業大学から名誉教授・特任客員教授の井門先生もいらしてくださり、ぜいたくなブースとなりました。子供たちは自分で作ったアニメやゲームを楽しんでいます。
いらしてくださった皆さん、ありがとうございます。楽しんでいただけましたか?西高生のスタッフの皆さん、お手伝いの様子は、たいへん素敵なお兄さん・お姉さんでしたよ!
1年普通科|課題探究発表会②
この班は英語の単語について、同じ意味のようでも場合によって使い分けられるものがあることに注目して、発表を行いました。シチュエーションを設定するのにも工夫しています。
この班は、メンタルヘルスの不調による病気について発表しています。ならないためにどうするか、などというところまで、多面的に調べて考察を加えています。
この班は、平安時代の恋をテーマに、いろいろなことを調べていましたが、最後に典型的な恋の進展の形について、人形劇形式で説明していました。和やかな中にも教養が、、、。皆、楽しそうです。
この班は、「私たちの地域の名物料理」について調査し発表しています。ただ調べるだけでなく、「昔、今、そして未来」と銘打って、「未来予想料理」の提案もしていました。
たくさんの発表が皆それぞれに楽しそうです。紹介しきれず残念です。
1年普通科|課題探究発表会①
この部屋では、百人一首の研究をしたグループが発表しているところです。ほかにも、文豪の生の終え方を比較するグループなどもありました。
別の部屋です。上の写真は、「となりのトトロ」の英語版にある登場人物の科白(せりふ)から、日本語の表現と英語の表現を比較研究し紹介しているところです。
この生徒たちは「原材料を見てコーラを作ってみた!」として、なかなかユニークな実験にチャレンジした記録を発表していました。
上の写真のグループは、落雷に遭う確率を数学的に計算して発表しています。夏の北関東は雷の名所ですから、切実な問題かもしれません。
切実な問題といえば、上の写真、「人はなぜ恋をするのか?」がテーマです。高校生らしい直球勝負です。
また、このグループでは、「祭り」が地域の活性化にどう影響しているのかを、詳細なデータを用いて、先入観をくつがえすような新鮮な発表をしていました。
回っているうち、楽しいアイデアの数々に触れながら、1年生もあなどれないなあと、嬉しくなりました。来週も楽しみです。
高校生によるサイエンスフェア
さて、本校の科学教室のブースは「わくわく実験室」です。キャンドル作りや入浴剤作りに取り組む子供たちも、そのお世話をする生徒たちも、とても微笑ましい雰囲気です。
綺麗なマーブリングや葉脈標本のしおり作りなども、子どもたちに人気でした。人工宝石作りも、興味津々といった感じでした。
続いて、アピールタイムの様子です。31グループの発表の中で、西高生は8つの発表を行い、さすが!といった感じで、嬉しくなりました。
ここでは、客席の先生方に向かって堂々と説明する姿や、限られた時間に多くの情報を入れ、てきぱきと進める姿が見られ、成長が頼もしく感じられました。
また、ポスター展示も、58枚の展示ポスターのうち、13枚が西高生のもので、多彩さを感じさせられました。
生徒たちの説明に対し、お客様から質問をいただく場面も見られ、熱心に聞いていただいたことに感謝、感謝です。
生徒たちは、ほかの参加校からも多くの刺激を受けたり、学びあったり、一緒に楽しんだりと、有意義な時間を過ごしてくれたことと思います。お世話になった皆様、ご来場いただいた皆様、ありがとうございます。
理数科体験授業を実施しました!
下の写真は、数学の講座「三平方の定理」の様子です。参加者も最も多く、保護者の方も後ろの座席で真剣に聞き入っていらしたのが印象的でした。
下の2枚の写真は、化学の「ビタミンC ってすごい!ペットボトルを銅鏡に」の様子です。頑張って準備しているところと、ほぼ完成した銅鏡を手に笑顔をみせてくれたところです。実験の楽しさを味わってくれたようですね。
下の写真は、生物の「レインボーゾウリムシを作ろう!」です。理数科の1・2年生が各講座でアシスタントを務めましたが、未来の後輩たちに心を込めて接していました。
下の写真は、物理の「ビリビリ電気コップ!! 」です。コップとアルミ箔などで簡易式のコンデンサを作り、実験しました。こわごわ触りつつ、楽しそうな笑顔がこぼれていました。
下の2枚の写真は、地学の「『触れる地球』を用いた体験講座」です。デジタル地球儀「触れる地球」を体験してもらうだけでなく、化石模型の掘り出し体験もしてもらいました。
終了後のアンケートでは、アシスタントを務めた理数科の在校生たちに対しても、とてもあたたかい感想を多くいただきました。TAの生徒たちも喜んでいました。いらしてくださった皆様、ありがとうございました。
第2回課題研究校内発表会
1年生は夏に研修した英語による科学プレゼンを代表2チーム、ユニット型ミニ課題研究「化学分野」の研究発表を代表2チームが行いました。1年生も様子がわかってきたのか、工夫を凝らしたプレゼンで、成長を感じさせました。
2年生は課題研究の中間報告ではありましたが、実験が進みほぼ内容が整ってきた段階のチームが多数ありました。まだ試行錯誤を重ねて良い研究に発展させてもらいたいと思います。
3年生の発表はありませんでしたが、最後の発表会ということもあり、後輩に熱いアドバイスを多数送っていました。プレゼンテーションを受けた3年生は、「さすが3年生」と思える着眼点で「愛のある忠告」を後輩にプレゼントしていました。
※暖かくも厳しい間差しでプレゼンを観る
※1年生化学実験のプレゼン。工夫を凝らした演出。
※2年生の発表。わかりやすく、図が洗練されている。
※手の込んだ実験器具、細部にわたる考察
※「研究するとは、こういうことだ!」1年生は感じたか?
埼玉工業大学との連携事業
プログラミングの基礎を教えてくださったのは、6月に引き続き、名誉教授・特任客員教授で工学博士の、井門俊治先生でした。親切に、楽しい授業をしていただきました。
生徒も楽しそうに取り組んで、さまざまな音声が使える場面では大きな笑いも出ていました。自分で作ったプログラムは、学校に帰ってから、さらに手を入れて仕上げるようです。
この日は、本校は休業日でしたが、本来は平日ですので、大学生の皆さんが受けている講義も見学させていただきました。貴重な機会、良い受け止めをしてくれたことと思います。
こういう体験ができるのも、先輩方が道を作ってくれているおかげです。いろいろな経験をして、先輩方から受け継いだものを育てて行ってほしいと思います。
埼玉県科学振興会展覧会に出品
審査員の皆様がどのような点を評価してくださったのか、今後の研究の方向性についてどのようなアドバイスやヒントをくださったのかなど、顧問の先生から生徒に改めて説明し、指導してくださる様子が見られました。横から見ていても、充実した時間が流れていることが伝わってきました。
ほんの一部を紹介します。下は「水素発生菌」の発表です。水素を発生させる菌の生息場所や水素発生量の
調査などがまとめられています。
上は「発光する硫化亜鉛の製法検討」、下は「熊谷西高校『チームアライグマ』活動報告」です。
このほか、「人工宝石の合成」、「青銅鏡の組成比による違い」、「ヨウ化ナトリウムを添加した硫化亜鉛の発光」、「色素増感型太陽電池の作成」、「光触媒による起電力の変化」、「金属樹の生成と観察」、「金属樹の微小観察」、オープン参加として「すずと鉛の比率による凝固点の変化とその過程」があり、とても紹介しきれないのですが、見ていて圧倒される立派なものばかりでした。
何年も継続して受け継がれてきた調査や実験を生かした発表、そこに自分たちならではのアイデアや独自の視点を組み込んだものなどを見るにつけても、先輩の立派な発表を見て後輩が育つのだなと、伝わるもの、伝えるものの大きさを感じさせられました。
課題研究|人力ホバークラフト
今日の活動は下記のとおりです。
①工作用紙で送風ファンの模型づくり
②風の流れの動画撮影
「ファン」といっても、プロペラ型ではありません。写真のような形状のファンを「ターボファン」といいます。ターボファンは風圧を高く風量を多くでき、ホバークラフトに適していると考えています。
そして、翼の大きさ・枚数・角度などが様々なパターンを作り、風量・風圧を測定し、最適のターボファンを作製しようというわけです。
続いて、ブロアで送られた風の流れの動画撮影です。
風は見えないので、可視化するために下のような細かい「スチロール球」を使いました。
袋に入れたスチロール球が送風機から送られた風でどのような流れを作るか観察するのが目的です。
ハイスピードモードで撮影し、スロー再生で観ました。
次はスチロール球でなく、スモークマシン等の煙で流れを観察したいと思います。
文化祭|課題研究展示発表!
※理数科のブースに展示しました↓
※課題研究の成果をまとめたポスター↓
※化学分野・生物分野の研究内容↓
※英語で口頭発表したときのパワーポイント↓
※自然科学部が取り組んでいるテーマもあります↓
3年生中心の展示です。1・2年生は今後の参考にしてほしいと思います。
文化祭|臨海実習の展示発表!
※ようこそ理数科のブースへ!
※2泊3日のダイジェスト版写真集↓
※生物の種類ごとの調査報告です↓
楽しかった臨海実習もひと区切りです。これから課題研究が本格的になります。臨海実習での学びを活かし、充実した研究にしたいと思います。
英語による科学プレゼン研修
プレゼンテーションの様々な側面を理解し、実際にアクティビティを行うことを通して身に付けていきます。
授業はもちろんAll English. みな一生懸命学ぼうと取り組んでいました。
↓ 授業の中で従うべきルールが3つ挙げられました。
(1) Mistakes are Okay. 間違ってもいい。
(2) guesses are Okay. 勘でもいい。
(3) Participate. 積極的に参加しよう。
↓生徒による発表の様子