第2期SSHの取組
1年情報研修会
10/17(土)8:35~12:55にかけて、1年理数科(1-8)を対象に情報研修会を行いました。登校後、本日の流れなどの説明を教室で行ってからPC室に移動しました。
講師は埼玉工業大学・准教授の松田智裕先生です。他に名誉教授の井門俊治先生、TAの学生さんなどが手伝いに来てくれました。
<講義の開始>
前半はmicro bitによるプログラミングの実習です。小さな基盤にLED、ボタン、端子、光センサー、温度センサー、加速度センサー、コンパス、Bluetoothなどが組み込まれており、MakeCodeエディターというソフトによりプログラミングして制御します。ブロックと呼ばれる非常にわかりやすい制御言語から、JavaSpriptなどのプログラミング言語まで対応しており、プログラミングの教育的利用を念頭に置いて開発されたプログラムです。最初にマイコンとはどういうものか、プログラミングとは何かの説明をしていただきました。
<説明画面とレジュメを見ながら確認>
実際に基盤が配布され、micro bitをダウンロードして、プログラミングの実習が始まります。
最初に温度センサーを使った温度の測定プログラムを作りました。
<基盤とケーブルなど>
<MakeCodeエディターをダウンロード>
<マニュアルを見ながらプログラミング>
<温度のプログラム>
<手で温めて温度センサーの確認>
<音のプログラム>
<音の確認>
<サイコロのプログラム動作の確認>
<チャレンジ課題で譜面から音楽を入力>
<相談しながら様々なプログラムを考える>
後半はAIについての講義と、デモンストレーションが行われました。最小二乗法とAIについての関係から始まり、分類することとはどういうことなのかの講義を経て、画像認証や顔認証のデモンストレーションが行われました。
<じゃんけんのデモンストレーション>
<ドラえもんの絵を描く>
<ばいきんまんンの絵を描く>
画像認証では生徒全員でドラえもんとばいきんまんの絵を描いて、何枚かの絵でAIに学習させてから認識するかのテストをしました。顔認証ではあらかじめ撮影して学習させた犬と猫の画像から、生徒それぞれの顔がどちらかなのかを判別する実験を行いました。
<あなたは犬顔・猫顔どっち? 猫顔が圧倒的でした!>
半日かけた実習もあっという間に終わり、最後にアンケートなどを書いて終了しました。
今日作ったプログラムは後日授業で活用する予定です。
生物出張講義(外来種について)
10/5(月)6・7限(⑥2-8 ⑦1-8)に川の博物館・学芸員の藤田先生に、来校していただき「外来種について」の出張講義をしていただきました。
<本日の講義タイトル>
<本日の講義の説明>
外来種とは何かということから始まり、外来種の問題や広がり具合などをスライドを使って丁寧にわかりやすく解説していただきました。
<配られた参考資料>
外来種の多くは北米産であり、島国の日本の生物に対して生命力や繁殖力などが強いことや、日本から逆に外来種として進出しているものなどの説明などがありました。また本校の課題研究のテーマの1つである、アライグマについての細かな説明もありました。
<アライグマの標本を見る>
<アライグマについていたノミの標本を見る>
2年生は課題研究や、3学期に授業で勉強する生態系についてと深く関係があり、1年生はこれから行われる生物のユニット研究や課題研究のテーマ決定に深くかかわりがあるので、生徒の皆さんもよく聞いていました。
<課題研究やその他関連することについての説明>
講義後の質疑応答や、講義後も先生に質問している姿が見受けられました。藤田先生も丁寧にわかりやすく答えていただいたり、アドバイスなどの対応をしていただきました。
<外来種に対して質問する生徒>
<終わってからも質問は続く>
2年生の探究活動、多彩です。
今、2年生の廊下には、生徒たちの探究活動の成果がA4判1枚のレポートとして掲示されています。研究テーマは下の写真のように「コロナ」です。ずっと続いていくと思われていた、当たり前の高校生活が一変してしまった体験があるだけに、どのレポートも力が入った読み応えのあるものばかりです。
そして、驚いたのは、それぞれの個性が実によく発揮されていることです。題名だけ見ても、「感染症の歴史から学ぶこと」、「コロナ禍で普及するオンライン学習について」、「コロナ差別に対する行政の取り組み」、「リモートワークと企業」、「入学時期とグローバル化のつながり」、「自粛期間中のYou Tuberの収益はどうなの?」「転売は善?悪?」など。科学的視点からウイルスを考えたものや対策の有効性を論じたものはもちろん、歴史、教育、政治、経済、倫理、国際関係、民俗学などの分野からの多彩な視点と独自の切り口に、目がくらむような思いです。
これらの活動は、高校では一般的に「総合的な探究の時間」とされている時間に行われるものですが、SSH指定を受けている本校では、さらに一歩踏み込んで「SS探究」という学校設定科目となっています。その踏み込みに見事応えてくれている生徒たち。嬉しい限りです。
英語による科学プレゼン発表会
8/20(木)午前中に、1年生のエッグドロップについての英語プレゼン発表会がありました。
1学期のおわりに、日本語のボードで発表したものを元に夏休み中に英語化したものです。
英語科の先生方・ALTのリサ先生に添削していただき、パワーポイントを使って発表しました。
<エッグドロップのイントロダクション>
<作った模型の説明1>
<作った模型の原理を説明>
<班ごとに卵をいかに守るかの考え方に違いが>
<写真や動画、中にはアニメーションまで使って分かりやすく説明>
<質問も回答も英語で>
<発表と違って、答えるのはなかなか大変>
<質問するほうもまた大変>
<リサ先生からは、各班ごとに質問やコメントが>
<最後にプレゼンについての講評やアドバイスを頂きました>
今回のプレゼンで優秀だった班には、10/26(月)に行われる第2回校内研究発表会で発表してもらう予定です。
また、これらの研究や英語を使ったプレゼンは来年の課題研究に生かされると思います。
1年生の皆さんお疲れさまでした。
全国SSH生徒研究発表会 一次審査通過!
本年度は従来と違う形式で、全国SSH指定校(222校)が各校1件ずつ、ポスターとそれを説明する動画をあらかじめ1学期中に送り、書類(ポスター)・ポスター発表の動画プレゼンに対する一次審査が行われました。
8/12(水)の午後に、一次審査の結果が来ました。63校が一次審査を通り、本校から出品した、
「逆ミセル法による銅ドープ型硫化亜鉛の合成と発光」
3-8 八木 滉太、田部井 一磨、 小川 朋起
も、一次審査を通りました。
8/17(月)に二次審査がZOOMによる審査員の質疑応答という形で行われました。専門的な視点から約30分間にわたって、課題研究に関する実験の意図や、データの取り扱い、結果の解釈など様々な質問が審査員から出され、受け答えを行いました。
<ポスターを前にChromBookで質疑応答をする>
<データの取り方や、実験の意図などのやり取りが続く>
少し詰まってしまう場面があったものの、ほとんどの質問に対して的確に答えることができていました。課題研究のテーマや実験の手法・結果・考察に対して、審査員の先生方からお褒めのお言葉もいただきました。
この質疑応答を元に二次審査が行われ、8/19(水)の最終審査(6校)に残るかどうかが決まります。残った場合は順位(賞)の決定が行われ、8/28(金)にリアルタイム配信による口頭発表が行われます。