第2期SSHの取組
SSH理数科1年|放射線実習セミナー
12月16日(月)、本校理数科1年生を対象に、「高校生のための放射線実習セミナー」が実施されました。講師に、東京大学から特任専門員の飯塚裕幸博士においでいただき、1日がかりの有意義な学びとなりました。
まず、「放射線の基礎と放射線の人体影響」についての講義を受けてから、さまざまな実験に取り組みます。
最初の実験は、暗幕で実験室を暗くしての、「霧箱による放射線の観察」でした。次に、下の写真のような測定器を使って、「自然放射線(バックグラウンド)の測定を行います。
このほかにも「距離の逆二乗則」についての実験や、「ガンマ線の物質による吸収」の実験を行います。
室内での測定を終えた後は、校内の思い思いの場所に行って、「校内での自然放射線の測定」に取り組みます。高いところではどうか、土の上と石やコンクリートの上での違いはどうか、など、生徒たちの自由な発想のまま、あちこちで測定が行われます。
飯塚先生、また、関係の皆様、貴重な機会をありがとうございます。
楽しもうサイエンス!(小中学生科学体験教室)を実施しました
12月14日(土)、「楽しもうサイエンス!(小中学生科学体験教室)」が本校を会場として開催されました。スーパーサイエンスハイスクール(SSH)として、さまざまな形で地元に貢献する一環として行われました。理数科の1・2年生と自然科学部員がスタッフとして小中学生の皆さん、そして保護者の方々を科学実験の世界へご案内できました。熊谷市と深谷市の小中学校にお知らせを配らせていただきましたが、お天気にも恵まれ、子供たちの笑顔があふれる一日となりました。各実験ブースの様子をお伝えします!
下の写真は小講義室です。暗くすると光る「夜光バッジを作ろう!」に取り組んでもらっています。
化学実験室では、「キャンドルを灯しましょう!」、「スライムで遊ぼう!」、「ガラスに絵を描こう!」、「食べられません。人工イクラ」の4つのブースが設けられて、にぎわいました。
コンピュータ室では、「スクラッチでプログラミング体験」です。自分でゲームやアニメーションを動かしていきます。
理科講義室では、「わくわく実験ツアー」として、ロボットカー、ガウス加速器、衝突球、3Dホログラム、プラズマボール、スローフォール、飛行リングなど、さまざまな実験が行われていました。飛行リングは投げ方の工夫で素敵な飛び方をするので、子どもたちは何度もトライしていました。
物理実験室では、「電気を自在にあやつろう!」と、「水中エレベーター」の実験が行われました。電気をためるコップや水中を動く魚のおもちゃ作りなど、子供たちも楽しんでいました。
生物実験室では、「クマムシを動かそう!」、「ミドリムシを見てみよう!」、「レインボーゾウリムシを作ろう!」などの企画のブースで、子どもたちがいっしょうけんめい顕微鏡をのぞき込む様子が見られました。
生物分野では、近くにある被服室を会場として、「葉脈標本をつくろう!」、「マーブリングでしおりを作ろう!」、「バードセイバーを作ろう!」のコーナーが設けられました。季節柄、サンタの帽子をかぶったお兄さんも登場していました。子どもたちも親しんでくれたかな?
1階講義室では、「数学実験に挑戦!」として、モンティ・ホール問題の実験、ビュフォンの針の実験、好きな四角形は?などのコーナーが設けられていました。中学生や保護者の方には、実験の背景となる数学の考え方にも興味を示してもらえて、生徒たちも説明に熱が入っていました。
御来場いただいた皆様に心から感謝申し上げます。また、先生方を助けて、さまざまな実験で素敵なお兄さん・お姉さんをしてくれた理数科や自然科学部の生徒の皆さん、ありがとうございました!
高校生によるサイエンスフェア(2)研究発表の部
11月10日(日)に開催された「高校生によるサイエンスフェア」の研究発表の部について紹介します。
参加13校が取り組む課題研究(計55テーマ)のポスター発表と口頭発表が行われました。熊谷西高校は18テーマで参加しました。2年生が修学旅行のため参加できなかったので、発表はすべて1年生で行いました。入学当初と比べると大変な成長ぶりです。様々な経験を積み重ね、2年生の本格的な課題研究(SS理数探究)に臨みます。
◆ポスター発表の様子です。
◆口頭発表の様子です。
最後に参加13校(256名)の代表で、熊谷西高校自然科学部1年生の浅井さんが挨拶しました。
高校生によるサイエンスフェア(1)科学実験教室
11月10日(日)大宮シニックシティ4階を会場に、埼玉県教育委員会主催による「高校生によるサイエンスフェア」が開催され、県内13の高等学校が参加しました。各校が取り組む課題研究のポスター発表・口頭発表及び小中学生が科学を体験できる実験ブースを運営しました。熊谷西高校はSSH探究活動の一環として毎年参加しています。今回は科学実験ブースの様子をお伝えします。
熊谷西高校のブースで体験できるのは、「キャンドル作り」「夜光バッジ作り」「マーブリング」「葉脈標本」です。
理数科・自然科学部1年生がサポートしながら小中学生に楽しく体験していただきました。この体験を通してコミュニケーション能力が向上し科学や実験に対して見識を深めることができました。小中学生が笑顔になってくれるのがうれしいです。
来年度も熊谷西高校は参加します。ご来場をお待ちしております!
エッグドロップ甲子園に出場しました!
令和元年11月3日(日)東京大学駒場キャンパスを会場に「エッグドロップ甲子園2019」が開催され、本校理数科2年生の3人組が出場しました。エッグドロップ ®とは、ある一定の高さから落とす生タマゴを紙だけで保護し、割れないようにする科学実験です。エッグドロップ甲子園 はそんな科学実験を利用した総合頭脳競技です。
学校内ではモデルロケットの研究に取り組む3人。結果やいかに!
卵を守るプロテクターを与えられた紙で設計、製作し、10mの高さから落とします。卵が割れなかったチームの中から、制作時間、使った紙の量、人気投票の結果をもとに、順位を決めます。他にも、デザイン性に優れたチームにデザイン賞、技術的なアイディアに優れたチームに東京大学賞が贈られます。
残念ながら入賞は逃しましたが、様々な学校の生徒との交流もあり、大変充実した1日を過ごすことができました。この経験は今後のSSH研究活動にも活かされることでしょう。
今回の内容は11月22日(金)にテレビ放映されるそうです。