第Ⅲ期SSHの取組
【探究の熊西】楽しもうサイエンス!
11/26(土)9:15~12:45(予定は9:30~12:30)に本校で小中学生科学体験教室「楽しもうサイエンス!」を
行いました。小中学生・保護者の方合わせて90名の参加でした。昨年の参加者137名に比べると少し減ってしまいましたが、昨年の前半・後半に分けての実施に比べ、ゆっくりと17ブースを回って楽しんでいただいたようです。
大きな事故もなく、天気予報に反して雨も降らずに無事に終えられてよかったと思います。来年以降もご来場くださいますようよろしくお願いいたします。
【探究の熊西】熊谷市立大原中学校 体験授業
11/25(金)13:30~15:30に、市内にある大原中学校2年生の体験授業を行ってきました。
普通科理系・理数科地学選択者各2名、合計4名の生徒にTAを務めてもらいました。
14:00~14:50の5校時の1時間でしたが、3つの実験を行う中身の濃い授業でした。
テーマは「地球」 地球のでき方と内部構造、地球の大きさを自分の足で測ることを行いました。
①「原始地球を作る」
最初はテルミット反応でマグマオーシャンの地球を再現し、割ってみて中心に鉄の核、周りに岩石質の
マントルができることを確認しました。TAの生徒にも手伝ってもらいました。
<テルミット反応で原始地球を再現> <マグマオーシャンのミニ地球>
生徒の反応はとてもよく、興味津々の様子でした。材料について関心を示していた中学生もいました。
マグマオーシャンを経て、重い鉄が中心に集まり核を形成し、軽い岩石が周囲に浮かんできたことを
理解してくれました。
②「地球成分の密度測定」
次に①の実験を受け、地球の核(鉄)と岩石(地殻を構成している2種の斑レイ岩と花こう岩)の
密度を測定して、本当に鉄が重く岩石が軽いのか確認しました。実験の趣旨や大まかな方法の説明は
教員が行い、実際の実験・結果のまとめはTAの生徒に行ってもらいました。
<密度測定の実験> <実験結果のまとめと考察>
中学校の段階では密度概念を苦手とする生徒も多いのですが、実験を通して重さと密度の違いや
黒い岩石の方が白い岩石よりも重い(密度が大きい)ことも理解してくれました。また、マグマオーシャン
でできた地球の内部構造が確認できたようです。
③ 「地球の大きさを歩いて測る」
最後にグラウンドに出て歩測から地球の大きさを測定する実験を行いました。最初に30mを何歩で歩くか
歩数を測定し歩幅を求め、次に南北線(子午線)2”の長さを歩測して地球の大きさを測定します。
<30mの歩数の確認> <子午線2”の長さの歩数を測定>
<データの集計> <データの集計と結果発表>
教室に戻ったあとTAの生徒たちが歩数の集計をし、測った地球の大きさと、実際の地球の何%かを
発表しました。ほとんど生徒が5~10%以内の誤差で測れており、全体では97%の大きさでした。
中学生はみんな興味津々で取り組んでれて、楽しそうに実験していました。高校での理科の実験の様子を
知るとともに、実験の繋がりや科学に対する興味が湧いてくれたようでした。またTAを務めてくれた生徒
も簡単な打ち合わせだけだったにも関わらず、先を見越してアシストや実験の指導に当たってくれました。
中学生に教えるという経験も新鮮だったようで、教えることを通じて自分が授業で受けてきたことをより
深めることができたと思います。これからも地域でのこのような連携活動(SL-Net)を通して、SSHの
成果を還元して行ければと思います。
【探究の熊西】皆既月食観察会
今週11/7~11/11は天体観察Weekとして、1週間晴れていれば天体観察会を開いています。この時期は土星・木星、少し経つと火星と惑星がよくみられる季節で、日没も早いのでこの時期に毎年観察会を開いています。
ちょうど11/8は皆既月食とさらに同時に天王星食がみられる貴重な日でした。毎回20~30名ほど観察会には来るのですが、皆既月食の11/8には80~100名の生徒が参加しました。
月食は18:09~21:49に起こり、皆既食は19:16~20:42まで、天王星食の始まりは皆既食の終わる直前の20:41から始まり月食が終わる直前の21:23まででした。
望遠鏡を2台用意し、1台は月をずっと観察し、もう1台は木星や土星、その他の天体を見たりスマホで撮影したりできるようにしました。
<月と土星を見る> <木星の観察>
生徒は肉眼で見たり、写真を撮ったり楽しそうに観察していました。
<月を望遠鏡に入れてスマホで撮影> <自分のスマホのみで月食を撮影>
月食の進行の様子
皆既月食中の屋上の様子の動画はこちら→https://youtu.be/GUosTdvUSus
生徒も皆既月食中をはじめ記念写真を撮ったりしていました。
<月食の風景(鉄塔の上が皆既中の月)とアップの写真)
440年ぶりとなる皆既月食中の惑星食(天王星食)も見られました。
<天王星食直前の天王星と月 左下に天王星(左写真)、そのアップの写真(右写真)>
<左下が天王星食中の天王星(左写真) そのアップの画像(右写真)>
440年ぶりの皆既月食と惑星食の同時食、次は322年後の皆既月食と土星食となります。皆既月食や惑星食単体は私たちが生きているうちに見られると思います。まだまだ天体観察週間は続きます。
【探究の熊西】科学の甲子園 埼玉県大会
11/5(土)総合教育センターで科学の甲子園 埼玉県大会が行われました。1チーム6人で出場校は全県で20校です。午前中に物理・化学・生物・地学・数学・情報の6科目の筆記試験が行われました。内容的には普段勉強しているものより、思考力・判断力が問われ、各種科学オリンピックの予選(二次予選)か本選に近い内容でした。
<筆記試験前>
昼食をとり、午後は体育館でモーターでプロペラを回しその風力で走行し、Uターンする自走式の車を作りました。
一次予選と本選があり、本校は残念ながら一次予選で終わってしまいました。
<用意された道具を元に設計を考える> <規定の時間で製作をする>
<実際の走行・レースの様子> <本選の様子>
<TVさいたまの取材> <表彰・閉会式>
朝9:00~16:50まで長丁場の一日でした。よく頑張ったと思います。
【探究の熊西】地学基礎探究A プレゼン授業
3年生の地学基礎探究Aは、共通テスト対策を行うのが第一義の授業です。ただし、”探究”という名がついている以上、単なる”演習”ではありません。毎年地学基礎の全範囲の演習が終わった10月中間明けから、生徒が発表し、計時・評価するプレゼン授業を行っています。1学期末に大まかな地学に関するテーマを各自で決めて、夏休み中に下調べをして概要を2学期はじめに提出します。その後、テーマや内容に関するアドバイスなどを書いて添削・返却し(同一テーマの場合は誰なのかも明記)、9月下旬にはレポート(発表要旨・資料など)を提出してもらいます。全員分の要旨を印刷し、各自発表前に読んでプレゼンに備えます。
<提出レポートの一部> <評価シート(左)と役割分担表(右)>
プレゼンは10月末から行われ、11月いっぱいの授業はプレゼンとなります。テーマは多岐にわたり色々と勉強になります。
<ポンペイの悲劇> <ダイヤモンドの採れる地質と分布>
<集中豪雨はなぜ増加したのか> <海ごみを無くそう!>
<よみがえる太古の海の物語in秩父> <巨大地震が誘発させる富士山の噴火>
<古生代の絶滅について> <太陽とオーロラ>
各発表ごとに質疑応答が行われ、活発な質問が飛び交います。
<集中豪雨に関する質問1> <集中豪雨に関する質問2>
<古秩父湾に関しての質問> <古生代絶滅に関しての質問>
質疑応答によって、発表者のみならず授業に出ている生徒全員の理解が深まり、発表の内容がより深化していきます。様々なテーマでこれを繰り返し、地学に関するいろいろな事象について理解を深めていきます。
【探究の熊西】1年理数科情報研修会
10/29(土)8:45~12:55に埼玉工業大学の先生方をお迎えして、1年理数科を対象に情報研修会を実施しました。最初にプログラミングについての講義「モノのプログラミング(導入)」をPC室で松田先生にしていただきました。
<講義を聞いている様子> <松田先生の講義>
<プログラミングに関しての仕組み> <本日の実習の位置づけについて>
続いての実習は、例年行っているArduino(AVR・ワンボードマイコン)である「マイクロビット」によるものではなく、格段にグレードアップしたラズベリーパイ(ARM・シングルボードマイコン)である「レゴマインドストーム」を使って行いました。五味先生の指導のもと、サーキットのコース状に描かれたラインをトレースして走る、レゴカーを組み立てました。さらにできたレゴカーにプログラミングして、いかに速く走るかを競いました。
<マインドストームのレゴ組み立てについて> <レゴマインドストームのマイコン部>
<設計図を見てレゴの組み立て> <図面やPCの画面を見て組み立て>
<五味先生からセンサーの説明> <早い班は組立て終わり、センサーの取付け>
<プログラミングの説明> <プログラミングの読み込みと動作確認>
<試走の様子> <レースの様子1>
<レースの様子2> <優勝したチームの走行の様子>
多くの生徒たちがライントレースに成功し、タイムトライアルも盛り上がりました。車体の走行性能より、センサーとプログラミングのTry&Errorがものをいう実験で、課題研究に相通じるものがありました。
【探究の熊西】第2回理数科課題研究発表会(中間発表会)
10/24(月)5・6・7限 視聴覚室で表記発表会が行われました。
1年生2グループ、2年生17テーマの発表が行われ、3年生を始め活発な質疑が行われました。
発表テーマは以下の表のとおりです。
1年生は、1学期に行った物理のユニット型研究の「エッグドロップ」を英語にしました。クラスで10班の中から選抜された、1つの班が発表しました。
次に、2学期の生物のユニット型研究「コドラート法による学校内の植物の分布」でも最も優秀な1つの班が発表をしました。
<物理「エッグドロップ」英語発表> <生物「コドラート法」発表>
続いて、2年生が上記の17テーマの発表を行いました。先日科学展に出品し良い結果を得たものから、この研究発表会に向けて実験・まとめを頑張ったもの、数学・情報・物理・化学・生物・地学と多くの分野で研究中間発表が行われました。
「数学・情報分野」
<数学分野> <情報分野>
「物理分野」
「化学分野」
「生物分野」
「地学分野」
3年生をはじめ、2年生や先生方からも多くの質疑がありました。
1つの発表に対しほとんど質疑応答があり、研究発表会としてふさわしい雰囲気でした。
次回は、いよいよまとめの発表会です。また、北部地区発表会、埼玉県理科研究発表会、つくばサイエンスエッジなど外部の発表も続きます。今回の中間発表の経験を生かして、外部の発表会や2月のSSH研究発表会に臨んでもらいたいと思います。
【探究の熊西】SS地学Ⅰ「断熱変化と雲の発生」実習
2年生理数科「SS地学Ⅰ」の授業で、断熱変化を実際に観察・観測し、雲の発生実験を行いました。
最初に真空調理機を使って、空気を抜いて気圧を下げると温度や体積はどうなるのかを観察・測定
しました。この実験の前の授業で、大気圧の測定実験も行っています(昨年度HP参照)
<真空調理器とデジタル温度計・袋菓子> <空気を抜いた時の様子・温度も低下>
次にシュポシュポくんを使って、雲の発生を定性的に観察しました。
<シュポシュポくんで雲を作る> <少し大きめのフラスコで作った雲>
今度は雲発生器を使って、膨張した時の温度やフラスコの中の変化、収縮した時の変化を観察し温度を測定します。
<雲発生器で観測している様子> <ピストンを押したり(収縮)引いたり(膨張)>
最後は真空調理機で気圧を下げ80℃のお湯を沸騰させる、低圧沸騰の実験です。
<ビーカーの中の80℃のお湯が沸騰する>
気圧と体積や温度の変化、そして雲がなぜ上空で発生するのかを、実験を通して理解してくれたと思います。
【探究の熊西】科学展二次審査(中央展)へ5作品出場決定!
10/3(月)に科学展一次審査の結果が発表され、本校から出展したうちの5作品が二次審査である中央展に進むことになりました。全県で約100作品が出展し、各分野に分かれて専門の先生方が審査し30作品が中央展に進めます。同一校で5作品が中央展に進んだのは、本校と浦和第一女子高校の2校だけです。
10/21(金)に中央展が行われ、30作品のうち上位6作品が日本学生科学賞の全国審査に行くことになります。また、各分野の上位が来年度の全国高等学校総合文化祭(鹿児島大会)の候補になります。
中央展に進んだ作品は次の5つです。
・化学 自然科学部 電気化学的手法による二酸化炭素の還元
・化学 自然科学部 フッ化物イオン添加による硫化亜鉛ナノ粒子の発光
・植物 自然科学部 Hemerocallis 属における生息地の違いと種分化に関する系統解析
・地学 自然科学部 クレーターからの白い足跡を追え!~光条ができる要因~
・地学 自然科学部 風の学校~地域・学校の微気象を探る~
【探究の熊西】物理実験~オームの法則~
3年理数科のSS物理Ⅱの授業で、オームの法則の実験を行いました。
オームの法則は中学校でも学習しますが、今回はカーボン抵抗と豆電球の2つでオームの法則が成り立つかを調べました。調べる回路は自分たちで考えて1から組んでいきます。
久しぶりの電気回路、「これって直列?並列?」「リード線足りない!持ってくる!」など声を掛け合いながら活気あふれる実験となりました。
【探究の熊西】物理実験~メートルブリッジ~
3年物理の授業では、メートルブリッジという回路を組み、値の分からない未知抵抗の抵抗値を測定しました。
話し合いながら電気回路を組み、協力して実験を行っていました。
最後に測定値と理論値を比較し、誤差率を計算します。
最も近かった班の誤差率はなんと0.4%!
実験を通して、目に見えない電流の流れを実際にイメージできたようです。
【探究の熊西】SS地学Ⅰ「フズリナ剥片の作成と同定」実習
理数科2年の「SS地学Ⅰ」の授業で、古生代末(約3億年前)に生息していたフズリナの薄片を作成し、同定と年代の推定を行いました。フズリナ類は有孔虫の仲間で、石灰質の殻を持ち、アメーバのような単細胞生物だったと考えられています。(大きさ10mm位の米粒状のもの)
(白く見えている米粒状のものがフズリナ)
佐野市葛生の石灰岩(セメントの材料)をチップ状(縦30mm×横20mm×厚さ5mm)に切断したものを、研磨して薄片を作っていきました。
片面をカーボランダムとアランダム(研磨剤)で粗いものから、だんだんと細かいもので研磨し(#120~#3000)
厚さ0.5mm位にします。その後プレパラートに貼り付け、0.02mm(文字が透けて見えるくらい)まで裏面を同様に研磨します。ここまで大体5時間くらいかかります。
<薄片の研磨の仕上げ #3000> <できあがった薄片>
その後、双眼実体顕微鏡で検鏡しスケッチをします。
<全体の様子> <スケッチをしている様子>
スケッチが済んだら、特徴からフズリナ類の同定作業を行います。
<スケッチと比べながら特徴から同定する> <フズリナのスケッチ>
スケッチ・同定・年代判定まで行って大体7時間くらいの実習でした。石を削る経験などなく単純作業が長い実習ですが、剥片が出来上がるにつれ達成感も出てきて、同定作業も真剣に行っていました。
地道な作業と細かな観察が、自然を観察する上で基本となります。その一端を感じ取ってくれればと思います。
【探究の熊西】日本理化学協会賞を受賞!
理数科の教育活動に対して、日本理化学協会から日本理化学協会賞を受賞しました。日本理化学協会は全国高等学校における理科教育の充実発展を目指す団体です。
昨年度に行われた本校の課題研究「戦国・江戸時代に学ぶ古土法による硝石作り」に対して協会賞をいただきました。詳細を下記のpdfからご覧いただけます。
江戸時代における床下の土と木灰による硝石作りを古土法といいます。この古土法を化学的に捉え、実験の中で抽出・濃縮・析出という体験を通して技術を高め、歴史的意義を考え議論し、地域文化への理解を深めました。
床下土を集めます。
抽出液を濃縮します。
土中の硝酸イオン濃度を測定します。
硝石を析出させましょう。
江戸時代になぜ古土法が普及したのか。
歴史的意義について議論しました。
日本理化学協会からの講評を下記に掲載させていただきます。
【選定理由】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本研究は、歴史の内容を含んだ教科横断的な探究活動の取組みである。また、地域各地の土壌を収集して硝石作りを再現した、地域探究活動であるといえる。各地域の試料採取場所や、地表からの深さについて、定量的な評価も行っている。
全6回の取組計画の中で、試料の採取、濃縮・抽出、結晶の析出、定性・定量実験、グループディスカッションを進行させながら、途中で専門家(大学教授)による硝石作りの歴史的意義についての講義を受けて「古土法」における歴史的な背景を学んでいる。この過程で、抽出・濃縮・結晶析出等で実験の基本的操作を体験できる。また、生徒が生活する環境における床下土の深さによる硝酸イオン濃度の比較や、火薬の主原料である硝石1kgを得るのに必要な床下土・木灰を見積もることは、量的関係を理解するのに重要な要素といえる。
地域で忘れ去られていた硝石作りの歴史を探究することで、科学技術としての歴史的意味を考察でき、祭りに注目することにより、地域の文化的行事の理解が深化する。歴史的な見地からは、家内工場で床下土を採取して、硝石を生産するという、江戸時代の産業の一端を垣間見ることができる。またこのころ、各藩で生産活動が盛んになっており、藩のプロジェクトとして硝石づくりが行われていたことは、藩政改革とも一致するという他教科に繋ぐ内容である。
以上のことにより、現在の教育活動に求められる教科横断型学習、地域探究活動に加え、高大連携等の視点が盛り込まれた本研究は、日本理化学協会賞にふさわしい研究といえる。
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本校の理数教育に対して、評価をいただけたことは大変有り難いことです。今後とも「探究の熊西」を掲げ、研究活動を通して理数教育の充実と生徒の成長に寄与していきたいと考えております。
【探究の熊西】 SSH先進校視察の受入れ(宮城県多賀城高校)
9/15(木)14:00~17:00に宮城県多賀城高校が、本校のSSHの取組について視察に来ました。他校から視察を受けるのは、今期に入って初めてのことです。
多賀城高校は1期目の5年次にあたっており、2期目に向けてどのような方向性で臨んでいいか、その具体策を知るために視察に来ました。
なぜ本校を視察先に選んだのか伺ったところ、その理由を次のように答えてくださいました。
①優れた課題研究を実践していること
②理数科から全校へ対象を広げ成功していること
③目指している期であり、行っていることなどが似たような学校であること
このような観点で、選んでいただいたようです。
他校への視察も同時に行う予定なのか尋ねたところ、本校の視察のみのために宮城から来てくださったとのことでした。
SSHの活動が似ており、今期の活動を知りたいとのことででしたので、まずは今期の本校の柱について話しました。
本校の今期SSHの2つの柱である、KN-Line(対話を通じて学び合う)とSL-Net(地域の学びの拠点校)についての説明と、進捗状況を話しました。
また、1期目から2期目にかけてどのように理数科だけでなく全校へSSHを移行していったのか、先生方のコンセンサスはどのように取れていったのかなどを中心に話しました。
そして課題研究などがどのように優れたものになっていったのか、さらに普通科での課題研究が充実したものになったかなどについても活発な質疑応答が行われました。
2期目で問われるのは「全校体制でSSHに取り組む」ことです。多賀城高校は現在、”災害科学科”を中心にSSH活動を行っていますが、それを全校体制にどう持って行くのか、また課題研究をより充実させ優れたものにしていくにはどうすればいいのか腐心されているようでした。
本校も来年度で2期目が終わります。3期目を目指すのであれば、現在掲げているSLーNetの充実と発展が欠かせないものになってきます。多賀城高校の先生方の真摯な姿を見て、今期の課題をしっかりと行わなければならないと改めて思いました。
【探究の熊西】ユニット型ミニ課題研究「コドラート法による植生調査」
2学期より、理数科1年がユニット型ミニ課題研究 生物分野「コドラート法による植生調査」に取り組んでいます。
初回授業は、説明の後、さっそく植物採集に校内各所へ散りました。
コドラートとは日本語で方形のことで、その枠内の植物を調べることで、その土地全体の環境調査等に利用します。
コドラート調査のようなフィールド調査は時間がかかるため、普段の授業ではなかなか行うことができません。理数科ならではの取り組みです。
雑草にも必ず、一つ一つに名前があります。次回からは、採集植物の同定作業を行っていきます!
【探究の熊西】Global Link Online 2022 出場
文化祭と同日の日程でGlobal Link Online 2022が開催され、本校理数科3年生の代表2チームが出場しました。
東京工業大学 地球生命研究所をメイン会場として、アジアの6地域(シンガポール・ベトナム・タイ・インドネシア・台湾・日本)をオンラインでつなぎ、Basic Science(基礎科学分野)、Applied Science(応用科学分野)、Social Science(社会科学分野)に分かれて英語プレゼンテーションとQ & Aセッションに臨みました。総勢52チームが出場し、講演や交流会も含め、すべて英語で行われました。
2チームとも、事前準備の甲斐あって、英語プレゼンテーションは完璧でした。
しかし、Q & Aセッションでは、ALTの協力を得るなど可能な限りの準備をしたつもりでしたが、そもそも質問の内容がハイレベルで、思うように答えることができませんでした。British Englishも聞き取りが難しかったです。後に質問内容について再考してみましたが、日本語で聞かれたとしても、答えるのが難しい内容だったと思います。
出場した代表生徒はもちろんですが、それを支えたチームメンバー、教員含め、非常によい勉強の機会となりました。高校生らしい視点と大人並みのアカデミックな手法が求められていると痛感しました。
今後も研究に邁進してまいります。
【探究の熊西】とうきょう総文2022出場
本校理数科で取り組んでいる課題研究のテーマの一つ、Hemerocallis属の系統解析に関する研究が、
埼玉県の生物分野を代表して全国高等学校総合文化祭東京大会~とうきょう総文2022(8/2~4)に出場しました。
最優秀賞を取ることを目標に臨みましたが、残念ながら受賞は果たせませんでした。
当日、全国の代表者の引き締まった雰囲気に圧倒されましたが、
積み重ねてきた練習を信じて臨むことができました。
いざステージに立ってみると、私たちの研究が評価されたからここに立っていることに気づき、
それが自信となって、堂々と発表することができました。
生徒交流会でも全国の高校生と話ができ、全国のレベルの高さを痛感し、よい刺激となりました。
今後、後輩たちが更なる功績を残してくれるように期待しています。
臨海実習2022
熊西の2年理数科は、毎年夏の大潮の時期に、千葉方面へ臨海実習に行きます。
今年は例年になく天気に恵まれ、ほぼ予定通りの行程で終えることができました。
朝早くから夜遅くまで、スケジュール盛りだくさんの内容を、写真たっぷりでご報告いたします。
主な行程は以下の通り。
【7/27 1日目 熊谷~日本科学未来館~勝浦】
【7/28 2日目 勝浦 海の博物館~銚子】
【7/29 3日目 銚子海洋研究所/銚子ジオパーク~熊谷】
【7/27 1日目 熊谷~日本科学未来館~勝浦】
朝7:00、学校に集合し、いざ、東京湾へ!
日本科学未来館では体験型アトラクションやガイドツアーで質問等に答えながら、
最先端の技術や未来の科学の方向性について学び、考えました。
夕方、ホテルに入る前に勝浦・海の博物館前の海岸で、地層等を観察。
夜はホテルのビーチで天体観察。
南の低い空にさそり座がくっきり!(写真で伝わらないのが悔しいです…)
土星の輪や天の川も観察することができました。
↓未来館にて、ツアーを受講中。最後は、名物の動く地球、「ジオ・コスモス」
↓海岸にて。このときはほぼ満潮だったので右側が海に浸かっていますが、明日の干潮時には一面磯になります。
↓天体観察。右写真の全体に、右上隅を頭(鋏)にしてさそり座が映っているのですが、わかりますか!?
【7/28 2日目 勝浦 海の博物館~銚子】
午前は、実習のメインイベント、磯での生物採集と地学巡検です。
午後は実習初の新企画、バスに乗ってNPOの方に解説していただきながら、
天然ガスを引いて実際に利用しているお宅を回りました。
恥ずかしながら、教員の私自身が、日本でも天然ガスを採掘でき、
しかも利用していることを初めて知りました。発見の多い、新鮮なツアーでした。
↓地学巡検。露頭の観察。
↓きれいなハロも見れました。
↓大潮の干潮。一帯が磯となりました。採集作業の様子。
↓同定作業中。カニ班と貝班。
↓死滅回遊魚を中心に、魚もたくさん。捕まえるのに本当に苦労しました!
↓NPOの方のガイドを聞きながら、バスツアー。個人宅に天然ガスを溜めるタンクがあります。現役の設備です。
【7/29 3日目 銚子海洋研究所/銚子ジオパーク~熊谷】
2グループに分かれて活動しました。
一方は、ガイドの方の案内のもと、屏風岩の上を歩きました。
過去の地層を直接陸上から観察できる、全国的にも貴重な地域です。
写真でもわかる通り、本当にいい天気でした!
↓名物、「犬岩」
乗船企画3年目…ようやく乗船することができました!
(過去2年は台風接近等で出航できませんでした)
このイベントを最も楽しみにしていた生徒も多いのでは!?
スナメリという、ベルーガを小さくしたようなイルカを、全員が観察することができました。
洋上には巨大な風力発電も。
数年後には、20~30基ほどが立ち並ぶそうです。
↓友情出演、ヘラヤガラ
最後に、コロナ禍、生徒自身はもちろん、ご家庭や研修先、旅行会社様の御尽力で、
今年も無事に実習を終えることができました。
この場を借りて感謝申し上げます。
【探究後記】
熊谷にいていいことは…
どこに行っても涼しく感じること!(笑)
勝浦では昼の12時でもヒグラシが鳴いていました。
1年生と2年生の「総探」交流会
記事の内容がかなり前の出来事になってしまい申し訳ない限りですが、昨年度から始まった1・2年生による「探究交流会」を今年度も行いました。1年生は「そもそも探究って?」「調べ学習と何が違うの?」など素朴な疑問を抱く人もいたと思います。1年生の授業でもその説明はされていますが、どんなことを探究できるのか知るために2年生が1年生に、昨年度の2回目の探究の内容をスライドを用いて発表しました。少しでも「探究」のイメージが具体的になって、それぞれの調査に活かして欲しいと思います。
【探究の熊西] 長瀞・自然の博物館巡検
7/13(水)に長瀞の地質を中心とした巡検を行いました。
前日は鳩山・東松山など比企地域で豪雨があり、実施が心配されました。前日から巡検地のモニターや水位情報と降雨状況を見ており、当日の状況と降雨予報から実施する判断を下しました。
9:00に自然の博物館前に集合し、長瀞の岩畳へと歩いて移動しました。商店街を抜け岩畳に降りる直前に、今日の巡検ポイントなどの説明を、博物館の学芸員さん(ブラタモリでも登場した方です)にしていただきました。
<本日の巡検の概略説明> <長瀞と埼玉の地形の説明>
岩畳に降りて岩石の特徴は何かを考え、結晶片岩のでき方について露頭から考えていきました。
片理や節理がどうしてできるのか、日本列島のでき方(付加体・変成岩)と関連した説明も行われました。
<岩畳の岩石の特徴を観察する> <片理・節理、付加体と日本列島のでき方の説明>
岩畳を歩きながらあちこちで見られるポットウォール(甌穴)のでき方、その断面からわかる
結晶片岩の構造の観察を行いました。また、河岸段丘が発達している両岸を確認しながら、そこが
なぜかつて河床だったのか、ポットウォールの存在と共に観察・確認し現地の地形や地質を元に
考えていきました。
<ポットウォールの観察> <ポットウォールとその意味について考える>
断層によって曲げられた小滝の瀬を観察した後博物館に行き、見てきた結晶片岩と地質に関することを中心に調べて確認しました。
<小滝の瀬の断層面> <段丘面上の湧水と旧河道>
<博物館での調べ学習と確認>
博物館の見学の後、虎岩の観察と紅簾石片岩の観察に向かいました。
<虎岩の微褶曲・微断層構造の観察> <虎岩の褶曲とポットウォール>
<紅簾石片岩と巨大ポットウォール>
紅簾石片岩は遠くで眺めるだけで時間がいっぱいになったので、そこで解散にし希望者だけが行くとしたのですが、結局全員が紅簾石片岩まで行き観察しました。
これから振り返りシートの作成と、壁新聞の作成が夏休みの宿題として待っています。今回の巡検の結果を、どうまとめてくるか楽しみです。