<<最新情報>>

第Ⅲ期SSHの取組

【探究の熊西】埼玉県科学教育振興展覧会(県一次予選)   5作品が中央展へ!

9月末より各科目の研究委員会(各科専門の先生方)で、表記一次審査が行われました。

本校からは9本出品し、全県では87本の論文が集まり審査が行われました。

そのうち30本が二次審査(中央展)に進むことができ、本校からは

化学2本、生物2本、地学1本の合計5本が中央展に進むことが決まりました。

これは松山高校と並んで県内最多の作品数です。10月末に審査が行われ、

30本のうち6本が全国(日本学生科学賞)に進みます。中央展へ進んだ作品テーマは次の通りです。

<化学>

・酸化チタン(Ⅳ)を用いた二酸化炭素還元装置の定量化

・硫化亜鉛ナノ粒子の発光特性

<生物>

・Hemerocallis属における生息地の違いと種分化に関する系統解析

・放散菌を用いた農薬作成

<地学>

・クレーターの形成と光条~さまざまな形成条件についての探求~

 

【探究の熊西】1年理数科情報研修会

10/9(土) 8:35~12:30にかけて,1年理数科(1-8)を対象に、埼玉工業大学の松田智裕先生を招いて「モノのプログラミング入門」を行いました。

 

 

<講義の様子>

前半はmicro bitによるプログラミングの実習です。小さな基盤にLED、ボタン、端子、光センサー、温度センサー、加速度センサー、コンパス、Bluetoothなどが組み込まれており、MakeCodeエディターというソフトによりプログラミングして制御します。ブロックと呼ばれる非常にわかりやすい制御言語から、JavaSpriptなどのプログラミング言語まで対応しており、プログラミングの教育的利用を念頭に置いて開発されたプログラムです。最初にマイコンとはどういうものか、プログラミングとは何かの説明をしていただきました。

    <講義スライドの一部>

実際に基盤が配布され、micro bitをダウンロードして、プログラミングの実習が始まります。

最初に各種センサーを使った基盤の様子を試してみました。その後プログラミングを実際に行いました。

 

  

 <説明を見ながらプログラミング>

 

  <相談しながら音を出す実験>

 

<サイコロのプログラム動作の確認>

 

<チャレンジ課題で様々なコマンドを試す>

 

    <グループで相談する>

<先生に質問しながら様々なプログラムを考える>

 

半日かけた実習もあっという間に終わり、今日作ったプログラムは月曜日の授業で続きを行います。

また作ったプログラムは、専門の河田直樹先生に講評してもらう予定です。

 

【探究の熊西】わかやま総文祭(自然科学部門)奨励賞受賞!

7/31~8/1にかけて、全国総合文化祭「わかやま総文祭・自然科学部門」に参加してきました。場所は和歌山県紀の川市にある、近畿大学生物理工学部です。埼玉県からは物理・化学・生物・地学の各部門1校と、ポスター発表校の合計5グループが埼玉県代表として発表しました。本校からは「火星の夕焼けはなぜ青いのか」が、地学部門代表として選ばれ発表しました。

発表会場が遠いとことから、サポートセンターが指定した関西空港近くのホテルに前日と発表当日連泊しました。

       <オリエンタルスイーツエアポート大阪りんくう ホテル>

行きは高崎線の大幅遅延(1時間半)で電車に閉じ込められ、ホテルに本当に着けるか心配でしたが何とか無事に着くことができました。関西空港に近いので会場まで遠いのかと思っていたら、バスで40分ほどで着く場所でした。

      <会場に到着して>           <受付を済ませ、巡検前に>

受付を済ませ早めの昼食をとり、巡検(今回埼玉県のグループは大学内の研究室を訪問し実習・講義)に向かいました。

     <巡検先の研究室に向かう>    <最初はスーパーコンピューターの研究室>

<次に臨床工学のパルスオキシメーター実習>  <最後に稲の品種改良と電子顕微鏡実習>

巡検が終わり、休憩した後機材の動作確認などをして発表が始まりました。今年はコロナ禍の影響で全国を3グループに分け、さらに各部門発表も2会場に分散して行いました。埼玉県はBグループ、私たちは地学の第1会場で6校中3番目の発表でした。

         <発表の様子(学校・校外合わせて今回で6回目)>

    <他校の生徒から多くの質問が寄せられ、それに対して答えました>

地学専門の生徒や教員・評価員のため、ベースとなる知識は共有しているところが、今までの発表会と決定的に違うところでした。そのため発表内容もわかりやすく、深い発表や質疑応答が活発に行われました。今までの発表では質問の意図が理解に苦しむものが多く(つくばサイエンスエッジなど)、答えるのに戸惑うことが多かったのですが、今回は的確かつ鋭い質問で、今までで一番スムーズで深い質疑応答ができました。

他の発表もとても面白く、現2年生の課題研究につながる内容や、新たな課題研究のヒントになるようなものも多くありました。専門分野の分科会で行える2月の「埼玉県理科教育研究発表会(生徒の部)」が貴重なものだということが改めて実感できました。

 8/2のオンライン閉会式で表彰式がありました。その結果「火星の夕焼けはなぜ青いのか」が全国4・5位に相当する「奨励賞」を受賞しました。ちなみに同じグループの東京都立立川高校の「視程の研究」が最優秀賞(全国1位)になりました。日本学生科学賞、つくばサイエンスエッジに次いで3回目の全国大会でしたが、やっと全国で結果を残すことができました。

【探究の熊西】1年理数科 英語研究発表会

7/19(月)13:30~15:00の放課後に、1学期行った物理の「エッグドロップ(卵落とし)」の英語による発表会を行いました。日本語での発表はすでに6月までに終わっており、7月期末試験後に日本語での発表を元に、英語発表用にスライドを作りました。短い準備期間でしたが、全10班きちんと発表していました。

       <各班の発表の様子と、それを聞く生徒たちの様子>

       <ALTの先生からの質問に、相談し英語で答える様子>

    <ALTの先生からの講評>

日本語でも発表は難しいのに、英語での発表は大変だったと思います。ALTの先生からは「大きな声で」「きれいな画像でわかりやすい」といい点をほめていただきました。改善点としては「メモを読むのではなくアイコンタクトを重視する事」「スライドの文字数は15単語に抑えること」など日本語でのプレゼンテーションでも通じる講評をいただきました。

 

 

【探究の熊西】1年理数科 長瀞・自然の博物館巡検

7/16(金)の午前中9:00~12:00に、長瀞の地質・生物の巡検と自然の博物館での見学・調べ学習を行ってきました。

密を避けれるため、前半巡検・後半博物館のAグループと、逆順のBグループに分かれて実施しました。

巡検は最初に「日本地質学発祥の碑」「宮沢賢治の句碑」を見て、「虎岩」、緑泥片岩、小滝の瀬、岩畳・赤壁の順に現地見学と説明・観察を行いました。

     <日本地質学発祥の碑>            <宮沢賢治の句碑>

            <途中では昆虫や植物の観察・説明も>

         <天然記念物「虎岩」での説明と観察>

          <緑泥片岩の説明と露頭の様子>

   <森林の階層性の説明と観察>       <小滝の瀬をラフティングするボート>

    <岩畳・赤壁の説明と観察>         <ポットホールの観察>

 

巡検と入れ替わりに博物館で、見たもの(見る予定のもの)の解説を見てわからなかったことや疑問点などを自分で調べました。

 

最後は全員がそろって終わりとなりました。

 

【探究の熊西】SS探究基礎(1年生) 中間発表会

1学年では7月7日に探究計画の中間発表会を行いました。1年生はグループによる探究活動を行っています。

勉強は「与えられるもの」というイメージもありますが、1年生の探究では

「自分たちが」気になる「身近なこと」から調査していく「主体的な学習」を特に重視しています。

映画監督の宮崎駿氏も「企画は半径3メートル以内にいっぱい転がっている」ということを述べています。

司会も各クラス係の生徒が務めました。試行錯誤しながら一生懸命考えてきたプランを、発表2分+質疑応答1分

の時間で発表し、さらによりよいものになるようにクラスメイトからフィードバックをもらいました。

アドバイスを生かして調査内容を修正した班もあります。それぞれのアドバイスを活用して、さらに面白い、

ワクワクする「探究」を推し進めていってくれると信じています。続報をお待ちください!

 


 

【探究の熊西】生物実験 大腸菌の遺伝子組換え実験

3年理系生物の授業で、大腸菌の遺伝子組換え実験を行いました。

抗生物質であるアンピシリンに対して耐性のある大腸菌を作成し、

併せてGFP(緑色蛍光タンパク質)の発現する仕組みを考察しました。

GFPはオワンクラゲに含まれる光るタンパク質で、

あらゆる物質の目印として非常に便利なタンパク質です。

日本人研究者の下村先生がオワンクラゲからGFPの単離に成功し、

ノーベル賞を取ったことで一躍有名な事象となりました。

教科書にはよく出てくるタンパク質ですが、

GFPの光を初めて見る生徒も多く、貴重な経験となりました。

【探究の熊西】3学年SS研究論文 個人探究発表会

6月21日、28日の2日間を使って、3学年の個人探究発表会を行いました。

 

2学年の2学期から約1年間を使い、それぞれの興味関心に基づいた探究活動の成果発表会になります。

3学年ということもあり、発表6分+質疑応答3分の時間設定で実施しました!

 

タイトルと問いの一部と、その様子を紹介します。

~音楽の魅力を広めるためには~

「音楽に興味のない人と音楽が好きな人の曲の解釈の違いが分かれば、もっと音楽の魅力を伝えられるのではないか」

~なぜ高校野球は送りバントが多いのか~

「高校野球がプロ野球よりも送りバントが多いのは守備力の差が原因か」

~勝手に階段で学校改造計画~

「階段を用いて空間を広く感じさせることはできるのか」

~コンビニで手軽にたんぱく質を取ろう~

「セブンイレブンの食品の中でたんぱく質を効率よく取り入れるものはどれか」

~ヒットする法則!?ヒーローズ・ジャーニー~

「『神話の法則』は本当に人気アニメ・映画にあてはまるのか」

~伝統芸能の神楽における着面と素面の関係~

「神楽でお面をつける舞とつけない舞があるのは、地域の特色によるものなのか」

 

 

今年度の目標は、

①昨年度行った報告会で出た改善点を踏まえ、これまでの探究をブラッシュアップすること

②自分の考えや他者の意見に対して、根拠に基づいた疑いを持ち、議論できるようになること

の2点です!

 

この1年間、たくさんのフィードバックを受け、時には行き詰まりながらもなんとか進めてきただけあり、

6分という時間を目一杯使い発表してくれました。

また、質疑応答の時間では核心をつくような質問が出たりと、成長した姿を見せてくれました。

 

この後代表者は2学期に学年全体での発表を予定しています!

【探究の熊西】火山の噴火モデル実験

地学基礎探究、SS地学基礎の時間で、コーラとメントスを使った噴火実験と、チョークの粉と祖柔軟剤のソフレを使った火山灰・火砕流実験を行いました。どちらも一瞬の実験ですが、火山学者もキッチン火山のモデル実験として利用しているものです。この実験の前に1985年に起こった伊豆大島・三原山の番組を視聴しています。実際の噴火をスケールダウンして、そのメカニズムや実際に起こった噴火を考えるために行いました。

   <メントスをコーラに入れる準備と、噴火前のコーラ>

<メントスを入れた瞬間、急激な発泡が始まり噴火 高さ約3m>

メントスを入れるとが炭酸が気化し、激しく発泡します。それによる

急激な体積膨張によりペットボトルの内圧が一挙に上昇し、蓋に開けた

穴から勢いよくコーラが噴出します。実際の火山噴火では地下深くの

高温高圧のマグマ中に含まれる水が、上昇してくることによって気化

発泡し急激な体積膨張(爆発)により噴火が起こります。それを疑似

体験する実験です。

    <噴火が始まったところ>         <火山灰が広がっていく様子>

<重たいものは下に沈み火砕流になりかける>   <山腹付近は火砕流が発生>

この実験では、火山灰と火砕流が粒径の差(重さの差)によって発生する現象を見ました。1985年の三原山の噴火は溶岩流による災害でしたが、それとは違うタイプの噴火を再現してみました。

高く吹き上がった噴煙柱~メントスコーラと同じ~の中には大量の火山砕屑物(火山灰<ソフレ>・軽石<チョークの粉)などが入っており、それらが吹き上がります。粒径が小さく軽い火山灰は水平方向に広がり、粒径が大きく重い軽石などは一度吹き上がるものの、降下してきて火砕流になる様子を再現したものです。

火砕流は一般的に1991年に発生した、雲仙普賢岳の溶岩ドーム崩落の火砕流がイメージとして定着していますが、大規模噴火の場合は今回の実験で再現した噴煙柱型(特に大きいものは全方位型)火砕流となります。

このモデルの山は長径15cmほどのものですが、これをkm単位にすれば実際の噴火の様子を想像できます。水槽は横の長さが45cmです。

 

地学の学習では、実物を使って実験するものは限られてきます。このようなモデル実験を通して、想像力を喚起し、事象の理解や(スケール感の実感なども)、現象を引き起こす原理についての探究が欠かせません。

 

【探究の熊西】SSH課題研究校内発表会

6月21日(月)午後、視聴覚室で令和3年度第1回SSH課題研究校内発表会が行われました。

理数科1~3年と自然科学部の生徒が参加しました。

3年による英語プレゼンテーション(4テーマ)に続き、

2年は今年度取り組むテーマ(18テーマ)についての発表、

1年はエッグドロップ(5班)の発表を行いました。

ほとんどの研究テーマに対して質問が出されました。

コメントシートも含めた今回のディスカッションを生かし、

これから本格的に研究に取り組んでいきます。

 ↓3年 英語プレゼンテーション

↓2年 テーマ発表

↓1年 エッグドロップ発表

↓質疑応答の様子

 

KEEN(熊谷高校との英語発表会)

6/19(土)12:30ー17:30に熊谷高校を会場に、英語による発表会を行ってきました。

熊谷西高校からはポスター5本(化学3本・生物2本)、口頭発表1本(化学Ⅰ本)、熊谷高校と合わせポスター7本、口頭発表9本の計16テーマの発表がありました。

     <準備とポスターセッションやその前段階での要約の口頭発表の練習をする>

熊谷西高校での発表テーマは次の通りでした。(番号は発表順)

<化学・ポスター>

1 The method to syhthsize nano partics off zic sultide by using hatthorpe method

 2   Artificial photosythesis using photocatalyst

3   Themerhod to synthesize nanoparticles of zinc Sultide by sing reverse micellar method

<生物 ・ポスター>

4   Creation of fungicide using Actionycetes

5   Phylosennetic analys of habitat differens and species defferentiation of hemerocallis

<化学・口頭>

2   Making Glass with Calcium Dihydrogen Phosphate

       <開会式>                <ポスター要約発表1>

      <ポスター要約発表2>           <ポスター要約発表3>

       <ポスター要約発表4>          <ポスター要約発表5>

     <ポスター要約発表6>            <ポスター要約発表7>

要約の発表が終わった後、ポスターセッションが行われました。

ポスターセッションが終わってから口頭発表が行われました。質疑応答とともに指導してくださる立正大学の

鈴木パーカー・明日香先生、ジョセフトリン先生ご夫妻からアドバイスや講評もいただきました。

口頭発表後、鈴木パーカージョセフトリン先生から、英語を学ぶことやその方法などについての講演がありました。

英語による発表とともに、英語の学び方・ポイントなどが聞けて、充実した1日を過ごすことができました。

 

【探究の熊西] 歩いて地球の大きさを測る

地学基礎、SS地学基礎、地学探究Aの時間で、エラトステネスの方法を用いた地球の大きさを測る実習を行いました。

 

まずは自分の歩幅を測るために、30mの距離を何歩で歩くか求めます。

30mをな何歩で歩くか測定

<30mを何歩で歩くか測定(歩幅の確認)>        <2回測って、平均値を求める>

 

予めGPSで計測しておいた南北間(子午線)2”の距離の歩数を測ります。

        <子午線2”の歩数を2回数え、歩幅×平均歩数から子午線2”間の距離を求める>

 

地学室に戻り、南北間2”間の距離×30×60×360より地球1周の大きさ[m]を求めます。1000で割り[km]

単位に直して、実際の地球大きさと比較します。歩数を入れると地球の大きさや、比率が分かるようエクセルシートも

用意しているので、検算用とクラスの平均を取るためPCに入力します。

  <計算し、PCにデータを入力し確認する>

 

人によって大きさは違いますが、数%の誤差で求めることができました。またクラス平均を取ると、ほぼ実際の

地球の大きさと同じ値が得られました。

 

たった数10mを歩いて測定するだけで、ほぼ正確に地球の大きさを測定できることに、生徒も驚いていました。

またエラトステネスの慧眼ぶりに改めて感心した様子でした。

 

歩測は地質分野ではフィールドでよく使われます。自分の歩幅が分かれば、駅までの距離など身近なところにも

応用が利きます。ぜひ試してみたいという感想も多く書かれていました。

 

【探究の熊西】1-8 エッグドロップ発表会

理数科1年8組の課題研究は、2年での本格的な研究に向け、

1年をかけて物化生地その他の科目に関するミニ研究を実践することで、

研究の基礎となる探究力を養います。

最初は物理分野のエッグドロップです。

紙1枚を使って卵を守り、3階から落下させても卵が割れないような容器を作ることがミッションです。

31日(月)7限に視聴覚室で結果発表会が行われました。

今年はドローンも駆使して実験の様子を撮影しました。

割れないような容器を作ることができたかはともかく、

失敗しても、失敗した理由を考察することが重要です。

各班、限られた期間の中でベストを尽くせていたと思います。

今後も発表の機会を重ね、プレゼンテーション力を高めていきましょう。

 

↓スクリーンには、ドローンから撮影した動画が流れています

↓身ぶり手ぶりを交えた説明

↓校長先生による講評

【探究の熊西】生物実験!アルコール発酵

3年理系と理数科の生物の授業にて、市販のドライイーストとグルコース溶液、

キューネ発酵管を用いてアルコール発酵の実験を行いました。

さらに、応用実験として、発酵液を使ってヨードホルム反応も行いました。

お酒やパンのできる仕組みや、その化学反応式を確認しながら考察しました。

 

 

↓ ドライイーストとグルコース溶液を、ダマができないように丁寧に混ぜます

↓ キューネ発酵管に溶液を入れます。

      盲管部に気体が残らないようにするのに一苦労

↓ 40℃と常温(22℃)で発酵中。

   30秒ごとに気体の量を測るので、班で協力して手際よく進めます

【探究の熊西】Hemerocallis属の採集”登山”に行ってきました

理数科で取り組む「SS理数探究」という授業では、

2年次に1人1人がテーマを決め、1年をかけて研究に取り組みます。

イメージとしては、「小中学校で行う自由研究をかなり本格的にした科学研究」

といったところでしょうか。

 

その中のテーマの一つに、「Hemerocallis属における生息地の違いと種分化に関する系統解析」があります。

「Hemerocallis属」とはニッコウキスゲの仲間のことです。

ニッコウキスゲというと、尾瀬など標高1500mくらいの高地の湿原に生えているイメージがあると思います。

しかし、そのニッコウキスゲがなんと標高500mに満たないような低地に自生しているのです。

この両者はもしかしたら別種なのでは?

という疑問(仮説)に挑んでいるのが本テーマです。

昨年は1年かけて遺伝解析の手法を確立しました。(3年生メンバー、本当にありがとう!)

今年から、実際のサンプルを用いて遺伝解析(系統解析)を行おうとしているところです。

そのためのサンプルを、GWを中心に4日かけて採集してきました。

低地といえど、生えているのは岩のガレ場や急な斜面です。

ワンゲルが行くような登山でした(^ ^;)

今年の2年メンバーは全員運動部なので助かりました。

これからさらに産地を増やして解析していきます。

遺伝解析の結果が本当に楽しみです。

もしかしたら、新種発見につながるかもしれません。

 

↓うつのみや遺跡の広場ではすでに開花が始まっていました。本来の開花期は6月ごろです。

↓「鎖場」です。鎖を頼りに岩をよじ登りました。(本格的な登山でした!)

↓岩の隙間に張り付くように生えているHemerocallis属

↓場所によってはシカの食害に遭っている株もありました

↓小雨の中、採集しました

↓霧の中での採集。でも、森の中で迷ったら一大事!

【探究の熊西】総合的な探究1・2学年「探究交流会」を開きました!

5月10日(月)7限を使って、1学年と2学年の「探究交流会」を実施しました!

2年生は本格的な探究活動を始める前に、昨年の自分たちの探究活動を、発表を通じて振り返ります。

1年生は上級学年の成果発表を聞くことで、これから始める探究活動のイメージを養いましょう。

教室は1年生の1~7組、2年生の2~7組まで使用し、

各クラスの前半分に1年生、各クラスの後半分に2年生が座ります。

2年生が1班4分(各クラス5班)、グーグルスライドを用いて発表しました。

2年生は自分たちが取り組んできた探究活動について、一生懸命発表してくれました。

緊張しながらも、先輩としてよく頑張ってくれました。

気持ちが通じたのか、1年生も真剣に聞いてくれています。

1年生は発表を聞きながら、先輩の発表についてメモを取っています。

これから始まる自分たちの探究にぜひ活かしてほしいです。

 

今日は学年交流会、お疲れ様でした。

これから探究活動がはじまります!

自分たちで課題を設定して、試行錯誤しながら

1年生も2年生も真剣に楽しみつつ探究活動を頑張っていこう!!

 

【探究の熊西】生物実験!原形質分離

3年理系の生物の授業にて、オオカナダモやムラサキゴテンという植物細胞で用いて

原形質分離を起こす実験を行いました。

細胞は、外液の濃度によって自身の細胞内の水分量を調節します。

外液濃度が細胞内より高い(高張液)と、細胞内の水分が細胞外へ出ていき、

その結果、細胞膜が細胞壁からはがれます。

この現象を「原形質分離」と言います。

 

↓ 顕微鏡は一人一台。じっくり観察できます。

 

↓ 青線で囲った部分が一つの細胞。

  ムラサキゴテンにはアントシアン系の色素が含まれるため、細胞全体が赤く見えます。

↓ 原形質分離を起こした細胞。青く囲ったのが細胞壁。

  細胞壁から細胞膜がはがれているのがはっきりわかります。

↓ 実験には葉の裏側の細胞を用いたため、気孔もはっきり観察できました。

【理数科】つくばサイエンスエッジ・オーラルプレゼンテーション

3/26(金)-27(土)にかけてつくばサイエンスエッジのメイン会場となる、つくば国際会議場に行ってきました。

    <エキスポセンター前にて>

26日はオンラインでポスターセッションが行われ、それと同時平行の形で会議場ではリハーサルが行われました。

   <舞台側から見た会議場の様子>

    <リハーサル前の打ち合わせ>

      <リハーサルの様子>

27日は、全国から選ばれた8グループによるプレゼンテーションが行われました。

 <口頭発表に選ばれた8グループと研究テーマ>

私たちは7番目、最後から2番目の発表でした。

     <本番での発表の様子>

発表自体は何度も行っているので、リハーサルの時よりもうまく発表出来ました。

   <審査員からのコメントと質疑応答>

質疑応答で思わぬ質問が出たために、うまく答えられない場面もありました。

午後は審査の時間の間、ワークショップで原子核の核図表と宇宙エレベーター、火星のテラフォーミングの話を国際会議場中ホールで聞きました。

<オンラインで大学の研究者から最先端の研究を聞く>

夕方に表彰式が行われました。最初は全国出場者全員に金賞の賞状授与です。

    <8グループの代表者が登壇>

     <表彰の後、記念撮影>

上位3賞はアジアでの世界大会出場権が得られます。今回は特別に審査員特別賞が出るほどの激戦でした。残念ながら私たちは選ばれませんでしたが、全国様々な各校の研究を聞くことにより大きな刺激を受けました。

     <閉式後みんなで記念撮影>

今年度のSSH活動もこれで終了となります。このメンバーは、来年度の夏に和歌山県で行われる「全国高校総合文化祭(総文祭)」の県代表にも選ばれています。今回の経験をもとに頑張っていきたいと思います。

【自然科学部・SSH】つくばサイエンスエッジ 日本語ポスター発表

今年度はリモート開催となったつくばサイエンスエッジ、

26日、27日の2日間にわたって開催されます。

本校からは地学1点、化学2点、生物2点がエントリーしました。

まずは先陣をきって、26日に日本語ポスターセッションを行いました。

3分という短い発表時間や、質問のやりとり等、苦戦する部分もありましたが、

多くの研究に触れることができました。

 

明日は、80点以上の選考を潜り抜けた地学チームによるオーラルプレゼンテーションが行われます!

 

理数科1年【数学探究】「分数の割り算はなぜひっくり返してかけるのか」

題目:「分数の割り算はなぜひっくり返してかけるのか」

課題:『 3/4 ÷ 2/3 = 3/4 × 3/2 :紙芝居を作成して、説明しなさい 』 

 目的は、身近な課題に対して、自ら原理や考え方を学ぶ自主性とグループで検討、協議できる協調性を養うこと。紙芝居を作成し、仲間に発表することにより正しく相手に伝える表現力を磨きます。

 3月10日(水)から朝学習の時間を使って、グループごとに検討を始めました。

 

 最初はどこから手をつければ良いのか、グループごとに活発な議論がはじまりました。

 

まず、割り算とは何なのか?分数とは?本質的な意見交換が行われ、徐々に話題は発表対象をどう設定するのかなど発表に向けて議論が収束していきます。

 

 3月19日(金)発表会!!

 さて発表会当日を迎えました。数学的な内容をどこまで理解し、発表内容をどう構成するのか、基本的な内容であるが故に難しく、心配はつきません・・・。

 

 

 予想していた以上に、発表の内容は素晴らしいものでした。

 聴衆の興味を引くユーモアや、数学的な内容を十分に理解し、相手にわかりやすく伝えようとする表現力、完成度の高さに驚かされました。

 彼らの一年間の成長を見せつけられました。本当に素晴らしい発表会でした。君たちは最高です!!