進路なう

【進学の熊西】3年共通テスト出陣式を行いました【受験は団体戦】

 1月16日(木)4限に、「3年共通テスト出陣式」が行われました。

本校では感染を予防し、最善で試験当日を迎えられるよう、リモートで実施されました。

共通テスト直前指導として、中澤学年主任、平井進路指導主事、利根川進路指導担当教諭、3年生徒代表からそれぞれ共通テストに向けたメッセージがありました。

中澤学年主任からは「国を挙げての共通テストが皆さんにとって最初の試練となる。自分を信じて実力をしっかり発揮してほしい。」とメッセージを、平井進路指導主事からは「共通テストに勝利するための最終チェック事項とメンタルコントロール」について、利根川進路指導担当教諭からは「自己採点入力と試験日当日の留意事項」について、3年生徒代表、進路委員会委員長、前田 健聖君からは、共通テスト受験者へ「受験生は応援なしではやっていくことができません。ですから支えてくれた人へのありがとうと感謝を伝えたい。皆さんも自分が持っている力を最大限出し切って2025年を最高の年にしましょう。」とエールを頂きました。

 

共通テストは「熊西の教育力」を測る試金石ともなります。

「生徒の力を最大限に伸ばす県北が誇る進学校」として、「進学の熊西」「探究の熊西」を体現する第一関門です。

熊谷西高校の進路指導方針では、

「四年制大学・短期大学受験者のほか、学校推薦型入試や総合型入試で進路が決定した者も3年間の学力を保障するために、学習を継続させ、大学入学共通テストを受験させる。」と定めています。

 本校では、3年生の 96.2%(313名中301名)が共通テストに挑みます。 

 

 

 中澤学年主任より

 

 みなさん、こんにちは。

 さあ、いよいよ共通テストですね。本日は、「共通テストに向けて」をテーマに学年集会をおこないます。インフルエンザ感染防止という観点からこのようにリモート形式での実施となりました。多少聞き苦しい点もあるかもしれませんが、何とか集中して聞いてもらえればと思います。
 今回、この場でどんなことを話そうかと考えた時、真っ先に浮かんだことがあったので、それについて話します。それは今から3年前のちょうどこのような共通テスト直前の学年集会、その時は新型コロナ感染防止のため、やはり今回のようにリモート方式で実施していましたが、そこで当時の中村校長が話したことを鮮明に覚えているので、それを紹介・引用したいと思います。それは自分にとって、恐らくは聞いていた生徒たちも同様だったと思いますが、大変印象深いものでした。当時、私は、次に自分が話すということをつい忘れて聞き入ってしまいました。大分前置きが長くなりました、紹介します。それはおよそこんな話でした。(ここからは、ほんの少しの間、当時の中村校長になったつもりで話します。)
「・・・みなさんがこれから受験する共通テストは、約50万人が受験する日本最大の入学試験です。これは、いわば、実に数多くの日本人が注目する一大イベントです。みなさんは、この一大イベントをただ傍観するのでもなければ、また応援するのでもなく、特別な権利を持って、当事者、いわばプレイヤーとして参加することが出来ます。これはまさに生涯の思い出となるような貴重な機会です。明後日からの2日間、みなさん、それぞれに全力を尽くすとともに、是非ともこの貴重な機会を存分に味わってきてください。・・・」まあ、ほんの一部ですが、大体こんな感じだったと思います。
 繰り返しになりますが、これを聞いて「へぇー、そうか。そんな考え方もあるか、まあ確かに言わればその通りだな。」と思いました。ちょっと自分にはなかった着眼点だったので、「やっぱりさすがだなあ」と思いました。
ここから私なりに補足していきます。先程の言葉にあったように、みなさんは日本国中で本当に多くの人が注目する日本最大の試験を受験します。これだけの規模になると、まあ少し語弊があるかもしれませんが、祝祭的な雰囲気を帯びるところがあります。みなさんから見れば、祝祭的なんて何を呑気なことを言ってるんだろうと思うかもしれませんが、私が言いたいのは、気持ちの高まり、高揚感を味わってほしいということです。「よし、やってやるぞ」という気持ちです。もちろんみなさんの中には、不安や緊張もあるでしょうが、それと共に、気持ちの高まり「いよいよだな、頑張るぞ」という気持ちの高ぶりも感じていることと思います。受験に対しては、ややもすると、義務感や使命感みたいなものを背負うような重苦しい気持ちで試験会場に向かう、ということもあり得ますが、ここで少し発想を変えて、「自分は、共通テストという多くの人が注目する大きなイベントに参加することができるのだ。全力を尽くすぞ」というような前向きで、そして晴れ晴れとした気持ちで、共通テストに臨んでください。
 直前の2日間、今日と明日については、できるだけいつも通りに過ごすのが良いと思います。いつも通り学校に来て、教室または自習室で半日、若しくは一日勉強するのもいいでしょう。実際、そんな風に過ごした先輩も沢山います。勉強する内容も復習中心これまでにやったことの見直しを中心にしましょう。また、試験前日の夜、気持ちが高ぶって眠れない、なんていうこともひょっとしたらあるかもしれません。もしそうなった場合の対処法ですが、もしたとえ多少寝つきが悪くても慌てずに、「大丈夫、体だけでも休めておこう」と考えて気持ちを落ち着かせましょう。ゆったりとした気持ちで体を横にしていることで休息は取れます(恐らくそうこうしているうちに眠りが訪れると思います)。これから残りの時間についてはコンディションを整えることを優先して、最高のパフォーマンスを発揮してください。

 共通テスト2日間は、解答を終えた問題の振り返りはせずに常に次の試験、終わったらまた次の試験、という風に一つ一つの試験に集中しましょう。気持ちの切り替えも大切なポイントです。たとえ何らかの間違いに気づいてもそれを引きずることなく、常に次の科目、次の問題に集中しましょう。大学入試は総合力の勝負、そして長期戦でもあります。気持ちの切り替えと集中力の維持に努めましょう。

 次に、共通テスト後のことについても簡単に話したいと思います。共通テストが全て終了したらまずはひとまず休息を取りましょう。そのあと、落ち着いて自己採点をしましょう。正確な自己採点が出来るよう問題用紙に自分の解答を残しておくことも確実にしておきましょう。共通テスト後に、予備校などからデータの分析結果(予想平均点等)が出されます。本校でもそうしたデータを活用して出願検討会をおこないます。国公立大学の出願期間は、1月27日(月)~2月5日(水)となっています。国公立大学(個別試験)への出願は特に急ぐ必要はありません。もちろん期限に間に合うよう出願しなければなりませんが、自己採点の結果や予想判定、出願検討会などを通して、十分に考えた上で出願しましょう。必要に応じて、担任の先生との面談も入ると思いますので、面談などの声掛けがあったらしっかりと応じてください。また、国公立、私立に限らず、受験や進路に関係して何か相談したいことがあれば、遠慮なく担任の先生、または進路指導部の先生に申し出てください。
話しが戻りますが、国公立大学の出願については、事前の準備として、出願先として可能性のある大学、つまり、共通テストの結果によっては出願する可能性のある大学、については、大学のHP等を見る等して、出願方法など入試関連情報を確認しておきましょう。

 さてその後、2月初旬から中旬に私立大学入試のピークとなります。そのあとは、国公立の前期日程が2月25日以降、中期日程が3月8日以降、後期日程が3月12日以降。後期日程まで受ける場合は、最終的に3月20日から24日の合否発表まで受験が続くこととなります。これまで、毎年、みなさんの先輩たちも、何人か少なからぬ先輩たちが後期試験まで頑張り抜きました。どうかみなさん、自分の受験が一通り終わった時にも、私たちの仲間の中には、3月末まで受験に取り組む人もいるのだいうことを心にとめて、仲間を応援するという気持ちを持ち続けてください。
先程も言ったように大学入試は長期戦です。たとえ共通テストで予想以上の高得点を得られた場合も気持ちを緩めずに次に向かう、また、思っていたような結果を出せなかった場合も気持ちを立て直し次に向かう、そういった気の持ち方が必要です。「必ずや目標を達成するのだ」という強い意志を持って、粘り強く努力した受験生こそが栄冠を手にします。粘り強く努力を重ねましょう。またごくごくまれに、共通テストが終わると、何となくモチベーションが下がってしまうような感じの生徒が見られます。言うまでもなく共通テストは大変重要な試験ですが、共通テスト終了後もそれに劣らぬ大事な試験が控えています。どうか、共通テスト後も気を緩めることなく、もちろん休息をとりつつ、気を緩めずにそれぞれの受験を全うしてください。

 まずは、共通テストでのみなさんの健闘を祈っています。頑張ってください!

 

進路委員会委員長、前田 健聖君より

 

 みなさん、冬休みは健康に過ごせましたか。今年も友達からお祝いメッセージを頂きました。その中には受験勉強頑張ろうねとアツいメッセージがありとても心に響きました。本当にありがとうございました。

 さて、受験は団体戦であると言いますが、もちろん最終的に試験をするのは自分ひとりです。でもみんなも知っての通り、受験生は応援なしではやっていくことができません。熊西には補習をやってくださったり、質問に丁寧に答えてくれる頼れる先生がいます。自習室には沢山の赤本が置いてあります。困ったときに頼れる友達がいます。家族も日々私達が無事試験がうまくいくように願っています。多くの支えがあって今があります。だから合格して先生や家族にありがとうと伝えたいと思います。

 僕は受験勉強で得た努力は必ず実を結ぶと信じています。ここでの頑張りは夢見た将来に繋がっていると思います。いつも通り、後悔のないようにベストを尽くして自分を最後まで信じて頑張りたいと思います。今まで色々なことにチャレンジし、番張ってきた私達に超えられない壁はありません。新課程でも私達は大丈夫だと思います。会場のものつくり大学は熊西と同じで周囲が静かな環境なので落ち着いて試験に臨めると思います。

 自分が持っている力を最大限出し切って、2025年を最高の年にしましょう。

 

利根川進路指導担当教諭よりデータリサーチ関係について

 

 

 

 

熊谷西高校は、出陣式をとおして、3年生全員と教職員の士気を高めて受験に臨みます。

こうした姿が、後輩の励みにもなるのです。

 

また、熊谷西高校の1月の3年生の授業は午前授業となり、午後は補習や質問、面談、受験勉強等、生徒自身に十分な自学自習時間や受験に関して考える時間を提供し、効果的に受験勉強が出来るように対応しています。

最後まで「やり切らせる」手厚い指導が、県北が誇る進学校である熊谷西高校の大きな魅力なのです。

 

17日(金)は家庭研修ですが、学校に来て直前の仕上げに専念する生徒も多くいました。

英姿颯爽な西高3年生が、18日(土)、19日(日)の共通テスト本番に挑みます。

 

20日(月)には自己採点を行い、各予備校へデータを提供し、データリサーチの動向を待つ予定です。

24日(金)には丸一日かけて、「出願検討会」を行います。

ここでは、国公立大学を中心とした第一志望合格に向け、3学年団と進路指導部、進路指導主事を交え、各種予備校のデータベースを利用して、個々の生徒の個別学力試験(二次試験)等の出願について緻密な検討を行います。熊西の進路指導はこうした「組織力」で万全の対応をします。

        

 

【平井進路指導主事 出陣式メッセージ】

 

 私は、今まで皆さんにこんな話をしてきました。

 熊西の学びは、皆さんが、何を学び、どう生きたいか、どうしたいのかを第一に考え、地域のみならず、世界の中の日本人として、日本や世界を支え、最終的には「人類の幸福のため」、つまり「世のため、人のため」となる、さらには自らが「生きる、生き抜く」ものとなるように「高次元でスケールの大きなもの」となるということです。受験は通過点、大学も通過点ですが、そうした高い次元を獲得するために、人生の大きな視点を持って学問のベビーフードである全科目、さらには全活動をとおして、実力をつけ、安易な方法を選択せずに、高い志を持ち、より高いレベル、より質の高い大学、行きたい大学、行くべき大学、すなわち、実力が発揮できる「場」へ進学する必要があるとお話ししました。

 意識の高い、やり抜く精神「GRIT」を持つ仲間のいる真の大学へ挑戦してもらいたいと。

 「タフで、優しく、賢く」「粘り、やり切る力」を持ってほしいと。

 「熊西からの人」「大学からの人」へなってほしいと。

 そして人生を「survive」していってほしいと。

 様々な環境で、多くの努力をした学生。その中でも悠々と頭一つ抜きん出て、インフルエンサーとなり、いい仕事をして、世の中で役に立つ、日本やその地域、さらには世界のどこかを支えるイノベーターとなる。そして富を生み、感謝され、納税する。また、とてつもない早さで変化する社会の解のない世界で活躍する土台を作る。実現したい未来やビジョンを持つ。

 今「現在」が大切。人生は選択肢の連続、決断の連続、そしてその文脈で人生を生きていくのです。

 そんなことをお話してきました。

 ですから、私は、人生、予測や想定不可能なことに対して、「生きる、生き抜く」ための日々の心がけといいますか、準備と言いますか、覚悟という、もっとも人生を進む上での原点を進路指導の根底に据えているのです。そのために、教育や訓練も行われています。

 「生きる・生き抜く」ことで、人類の幸福に寄与でき、どう行きたいかも自ずと決まってくる。優しさも、タフさも、賢さも必要だと自ずと自覚できる。まずは「生きて、生き抜かないことには何も始まらない」のです。

 何事も準備が必要です。この共通テストもそうでしょう。想定不可能な事態もあります。配布した受験上の注意をもよく読み込んでおいてください。試験自体もそう。難化や出題形式の変化への心構え。何事も、準備は大切です。準備運動は大切なのです。

 さて、これまで、各種集会や、進路主事だより、等でメッセージを投げかけてきました。進路指導部、学年団は様々なシカケをし、模擬試験、直前演習、教科指導では演習時間も確保してきました。共テ後も、2月もシカケがあるでしょう。授業も1月は全くないクラスもありカウントダウンです。全てに「最後の」という枕詞がついてきます。でも、頑張ってきました、皆さんはやれますよ。本当ですよ。自信を持ってくださいよ。西高生は自信と勇気を持て!私にも意地があります。教科指導、進路指導、進学指導、さらには、受験指導のプロとして、今後も声かけをしていこうと思います。

 3年生は、「互いに支え合い、刺激し合える生徒集団を作る」という熊西進路指導方針を体現するが如く、塾や予備校に行かず、学校を信じ、学校で勉強を完結している生徒が非常に多かったです。教え合い、学び合いもしていました。「能ある鷹は爪を出せ」と呼びかけてきましたが、まさに皆さん自由自在に爪を出しています。

 これからは、集団力を受験に転化していくのです。私大志望の人も、私大の個別対策が省けるため、共テを有効活用する人も居るかと思います。共通テストは難化や想定外を前提にペース配分を想定しておいてください。これから指数関数的に急激に学力が伸びていきます。社会と理科はなおさらです。勉強しつづけると突如不安がよぎり震える人もいると思いますが、それは貴方が勉強を追い込んでいる証拠。本番中、「あれ、こんなはずじゃなかった」と思うかもしれません。どピンチの時もあるでしょう。その時は、よし、緊張が高まってきたぞ、やっているんだと逆手にとってメンタルの免震構造で対処しましょう。腹をくくり、これだけやったんだという事実が最終的に絶対の自信となります。第一志望突破です。今年もチャンスの年です。強気の体制を持つことです。絶対に諦めないことです。遠い過去を顧みても、「絶対に諦めない」結果は歴史が体現しています。第48期生は絶対やれますよ!運や神様も後押ししてくれるでしょう。共通テスト当日に学力が開花し、最後の模試から+100点アップの生徒もいました。

 第47期生も勝負を賭けました。第48期生も勝負を賭けます。

 大丈夫!受かります。やり切るだけです。

 

究極、大学に合格するにはどうすればよいのか。

「全ての解答欄に正解をマークすること」です。

あまりにも単純すぎるこの事実。

そう、それだけのために、問題用紙というたった数十枚の紙切れのためにここまでやってきました。

模試一つにしても、皆さんの親御さんが、多くの金銭的支援をしてくれました。感謝をしましょう。

 その「たった」の事柄に全身全霊を掛けてきたのです。宇宙の時間での「この一瞬」のために頑張ってきたのです。「一瞬」が「18歳の君の人生」なのです。

 いよいよ、共通テスト。日本の全てのマスコミや教育機関が話題にし、日本全体や世界が注目するこれ程の試験はありません。戦いです。戦いには挑まなければいけません。「挑む」のです。熊西の教育の成果も問われます。学年団も私も精一杯頑張ってきました。共通テストの内容や難易度もそろそろ安定感を持つ頃だと私自身、見込んではいますが、とにかく腹をくくって勇気を持って臨んでほしい。勝負に変化はつきもの。迎え撃つ。「出題の変化に動じず、万が一を想定し、ベストを尽くす」「自分を信じ、やり切る」ことです。現役生の7割は色々な意味で逆転合格です。

 

進路指導主事だより「WEST」を必ず熟読して下さい。

必ず見直して下さい。

 

ポイントは、「試験会場で最高のパフォーマンスを発揮できること」。

 

共テは難化を前提にやり切ること。私大も、二次もそうだが難化を前提に考える。

全ての大学において出題傾向の変化を前提に考える。

すると、何も変化がなかった時、さらには、易化した時、肩の力が抜け、思った以上の力が発揮できます。

すでに、皆さんは、多くの演習をとおして、出題方式や問題傾向には慣れています。

しかし、傾向が変わっても焦らないでベストを尽くす、やり切ること。

 

 失敗したらどうしようとか、得点に達しなかったらどうしようとかは、皆さんが考えることではありません。皆さんの仕事ではありません。それと合否は関係がありません。眠れない。これも合否とは関係がありません。

 緊張するのは当たり前。やればやるほど緊張します。頑張ってきた証拠。やらないで緊張する人はいないはず。それを、当日適度な緊張感へシフトダウンすることです。

 試験会場で、「ベストを尽くし、やり切る」ことだけを考えて、肝を据え、覚悟を決めて下さい。

 

 しかし、正直、どんなに優秀な受験生でも、ケアレスミスをしてしまったり、見落としてしまったりと、「失敗」はするものです。当然、試験ですから「失敗」は防ぎたいものです。  

 これから紹介する5つの「大失敗」だけは、絶対に避けてください。 すべては、作業的なミスです。それは絶対にしないこと。

 

第5位  受験票を忘れる  受験案内や受験上の注意を忘れる  遅刻する

受験票を忘れることは、致命傷です。当然のことです。しかし、第5位である理由は、実は試験会場の事務局で手続きをすれば、なんとかなる可能性があるからです。当然、そんな手続きをした後に冷静に問題を解くことはできませんから、致命傷には違いありませんが、まだマシな失敗です。

なお、事故等で交通機関が乱れ、試験に遅れそうな場合は、「問い合わせ大学」(受験票に電話番号の記載あり)に電話連絡し、駅で『事故又は事由が確認できる証明書等』を発行してもらう。

学生証を持参すること。

万が一忘れ物に気づいても、試験に遅れそうなら取りに戻らないこと。受験票、写真票を忘れたら、試験本部に申し出ればよい。仮受験票や仮写真票が発行されます。なお、1時間程手続きに要します。慌てないで粛々と対応すること。

また、受験票は2次出願や入学手続きにも必要です。絶対に紛失しないこと。

受験案内や受験上の注意の忘れも同様です。遅刻は平常心を損ないます。交通機関の遅延を見越して1時間前には到着していること。

 

第4位  練習でやってこなかったことをする  

「練習は本番のように。本番は練習のように。」練習でやったことを、本番でやりましょう。練習でやらなかったことは、本番でもやらないようにしましょう。

例えば、練習で毎回、大問2から解いているのであれば、必ず本番でも大問2から解くようにします。「マークを塗る」ことは、本番前の練習でも必ずやるべきです。「マークシートにマークを塗る」ことも時間がかかりますから、練習の段階でやっておきましょう。

 

第3位  自己採点できない状態になる  

共通テストでは、問題用紙に「何番をマークしたか」を書く必要があります。そうでなくては、自己採点ができないからです。当然、共通テストは制限時間が厳しく、「慌てて解く」必要があります。しかし、自己採点だけは、必ず、正確にできるようにしてください。 よくあるのが「2つ、選択肢に〇をしている」というケースです。「2にマークしたあと、消して5にしたかも…」のような場合、正確な自己採点ができません。特に、国語は1問あたり8点も変わることがあります。国語は200点満点ですから、4%も点数が変わってしまいます。自己採点が正確にできるようにしておいてください。

マークシート上で訂正した場合も、問題冊子の控えにも訂正を反映させること。逆も然りです。

自己採点の計算間違いも注意してください。

 

第2位  マークミスをする ・ 問題や数字の読み違いをする

共通テストで「マークミス」をすると、致命的です。そして、良くやる失敗でもあります。必ず「マークミス」をして、以後の問題が全部雪崩をうったように0点…。なんてことがないようにして下さい。一行ズレ、ダブルマークに気をつけて下さい。ダブりやズレが決してないようにしてください。この問題が例えばタで終わると事前に認識していればミスは防げます。それからこまめにマークしましょう。コツとしては、大問ごとに、マークを塗るということです。「大問を全部解く」→「その大問を全部マークする」というようにすると、マークミスのリスクが減ります。解きながらマークをすると、途中で1問飛ばしたり、同じ欄に2つマークをしてしまったりします。また、最後に全部マークしようとすると、時間が無くなった時にピンチですし、マークを塗るだけの単純作業はミスしやすいです。さらに、問題や数字の読み違いは正解にたどり着けない致命的なものです。

科目選択のマークは何度も確認。教科科目にマークをし忘れたり、間違った科目にマークするのも致命的です。

すべてのマーク欄を確認する時間を必ず作ること。マークは全部塗りつぶす。当たれば儲けもの。神様のご褒美となる。

 

第1位  科目を間違える  

「数学ⅠA」を解かないといけないのに、「数学Ⅰ」を解いてしまう… 意外に多いミスです。絶対に、これだけは、しないようにしましょう。「数学Ⅰ」を解いてしまい、20~30分ほど時間を浪費したのちに、ミスに気が付いて「数学ⅠA」に戻ったとしても、絶望感で問題をスラスラ解くことはままなりません。まず試験が始まったら名前と受験番号を記入した後、自分が解く問題にマークを付けましょう。まず全体を見渡し時間配分を考えましょう。最初の数秒は隣に座っている人より速くアの穴を埋めることではなく、この一年の努力を無駄にしないために使ってください。

また数学ⅠAを解いていて計算用紙がいっぱいになり数字Ⅰの計算用紙を使う、そのままページをめくってしばらく数学Ⅰを解いていたなんて話を聞いたことがあります。解く問題にマークをしておけばそんなミスは起こりませんし小問の解き忘れもしないでしょう。それから計算用紙を切り離して使うことは不正行為に当るので絶対にしないで下さい。

受験生の皆さん、「始め」と言われたら落ちついて深呼吸し、自分の解く科目を確認してから解き始めましょう。

絶対に、科目だけは、間違えてはいけません。

また、地歴・公民、理科において、教科内で1科目のみを合否判定に利用する大学では、2科目受験した受験生の成績は高得点の科目ではなく、第1解答科目(地歴・公民、理科で1科目に受験した科目)を指定するケースがあります。特に、国公立大学では多くの大学が第1解答科目を利用するほか、私立大学でも難関大学を中心に第1解答科目を利用します。どの順番で解答するかは共通テスト当日に自由に選べるため、得意科目を第1解答科目で解くのが基本です。ただし、特定の科目を第1解答科目に指定する大学もあります。志望校が特定の科目を設定している場合は、それに従って受験しなければなりません。志望校の利用方法について募集要項で確認しておきましょう。

 

【知っておきたい やっておきたいこと】

1. 共通テストでは、入室完了から15分間は一切何も出来ません。1日目の地歴前は30分間も何も出来ないのです。この事実をほとんどの受験生が知らないのです。

2.時間配分に注意する。集中力を維持すること。

とにかく時間が足りないでしょう。その教科の問題に落とし込むまでに時間がかかる。まだ見てもいない大問が残っているのに一つの穴にもう5分も考えている。どんどん飛ばしてとにかく振り切って進むこと。余力があるなら後からまたやりましょう。よくテスト明けに時間が足りなくてベクトルの問題を見もしなかったなんて言っている生徒がいます。きっと微積のタチツテトの穴に時間をかけていたのでしょう。なぜ、どうせ間違っているだろう問題を捨てて、ベクトルのアイウエオを埋めない?アイウエオは大抵誰でも解けます。「前のページのタチツテトより次のページのアイウエオ」です。苦手な人ほどこの姿勢で受けて下さい。また、難しくて解答の時間がかかりそうな時はその問題をスキップしましょう。マーク欄のズレにも注意することです。そして空欄を作らないこと。何でも埋めておきましょう。運も勘も実力のうち。最後の1秒や最後の一点でももぎ取る。背水の陣です。

3. 筆記用具は鉛筆のみです。H・F・HBに限ります。少し先を丸めにしてすぐ塗り、すぐ消せるようにしておく。ロスタイムを防げる。

4.プラスチック製消しゴムを濡らさない。汗ばんだ手で持って使うと黒ずんで消えなくなります。

5. 時計を用意していますか。

6. 自己採点後は冷静に自分の立ち位置を考える。出願検討会を経て、万が一の志望大学の変更(アップ、ダウン)に合わせて、願書、要項を早く請求しておくこと。想定外に対策を。データ分析後では間に合わない可能性があります。国公立は全国展開、中期、後期まで必ず設定、受験する。私大3教科の生徒も3教科で受験できる国公立を考えておく。中後期は、欠席率は7割。前中後期一斉出願です。したたかに、しなやかに合格を勝ち取る。設定された制度は全て使うのです。

7. メンタルコントロールとシフト  受験は「総合点」です。 共テの難化は普通だと考える。

時間のない試験のせいか、明るい気分で受けるか意気消沈して受けるかによって点数は大きく変わります。数学ⅠAが悪いとそれにつられて数学ⅡBCも失敗してしまう。両者の点数は無関係、独立です。感情を選択し、引きずらないようにすること。試験直後自分の取った点数がいいのか悪いのかはわかりません。大手予備校の発表があるまで、データリサーチが戻ってくるまで本当のところはわかりません。だから悲観して自分だけが悪いと思ってはならないのです。今回も平均点が40点くらいになる科目があるでしょう。でもそこで落ち込んだら負けです。「いつも高得点の私が7割くらいしか取れなかった、平均点は30点くらいに違いない。明日のニュースになるだろう」くらいに思っていればいいのです。それから解答用紙を提出すると途端に不安があなたを襲います。名前を書き忘れたんじゃないか、マークがズレてたんじゃないか、消しゴムのカスがくっ付いてダブルマークになってはいないか等を防ぐために、しっかり確認をすることです。

8.第一日目は自己採点をしないこと。モチベーションを保つことを最優先に考えてください。そして、2日間にわたり、友人同士で試験の出来の感想は言わないこと。

9. 最後まで体調管理、うがい、手洗い、睡眠。コロナやインフルエンザ、食中毒・ノロウイルス予防に徹する。不意の事故に注意。

 

それでは、最後にもう一度・・・・

1.まず一番言いたいこと、それは「ベストを尽くせ」ということです。

そして、そのために必要なのは「平常心」つまり「落ち着き」です。適度な緊張は自分のパフォーマンスを上げてくれますが、過度な緊張はマイナスに働いてしまいます。適度な緊張を感じつつ落ち着いた気持ちで本番に臨みましょう。そのための注意点を2つ話します。

①万が一を想定しておく。

例えば、当日の朝、発熱等何らかの症状が出てしまったらどうしますか?こういったことは皆さんに受験票とともに配布した『受験上の注意』に書いてありますので改めて読んでおきましょう。ちなみに「当日の体調不良」について「無理して受験せず追試験を申請するように」とあり追試験申請についても書いてあります。こうした場合のポイントは受験票に書いてある「問い合わせ大学」に連絡して、自分の症状等を伝え指示を仰ぐことになります。万が一に備え、この辺のことも確認しておきましょう。

②早めの準備を

準備を早めにすることで気持ちにも余裕が生まれます。できるだけ今日の内に出来うる準備を済ませておきましょう。当日持っていくものを整理しておく。会場へのアクセス方法を確認しておく。早めに到着できるよう、移動時間にも余裕をもって移動しましょう。時間に余裕を持つことによって、万が一忘れ物をした等の不慮の事態に対応がしやすくなります。

 

 皆さん。皆さん一人ひとりが全力を出し切って良い結果を得られることを祈っています。健闘を祈ります。頑張ってください。想定外の出題に出くわしても、「なにくそ、負けるものか」と考え、そして、「フィジカル パッション 演習量」を合い言葉にしてきたこと、支え合い、皆さんの志を貫く「受験は団体戦」であること、第47期生が多くの人に支えられて受験に臨むことを忘れずに、胸を張って、正々堂々と臨んでください。

 あとは、深呼吸すること! 非常に有効です!

 勉強は、勉を強いると書きます。その通りです。時に、最初と最後にエネルギーを多く使います。好きな分野と同時に、見たくもない苦手な、嫌いな分野もあります。修羅場を越え、好きなことと同じくらい、苦手で嫌な分野にもしっかり対面した生徒の皆さん。皆さんの仕事は「学習」「勉強」です。ですから、その仕事を通じて人生の基盤を学んでいるのです。大人が生きる人生の過程と同じです。

 受験勉強のゴールもここ数ヶ月のうちに見えてきます。

 

どんなに苦しくても、辛くても絶交しないで、

どこまでも「継続」する。

それが上達の本道であり、

合格の本道であり、

「継続」こそが「力」であり、

「命」であり、

自分を鼓舞させ、他人を勇気づける「愛」なのです。

 

 皆さんは、「質×量×フィジカル×情熱×友情」で克服し、伸びていきます。

 友情は大切です。

 どうか、最後まで仲間を鼓舞し、支えてあげて下さい。

 

 そして、共通テスト終了後も、クラスの雰囲気を維持しましょう。「なんとなく・・・になったよね」となったら要注意です。燃え尽きてもいけません。緊張感は大事です。環境は大事です。私達は、良い仲間がいます。志の高い仲間がいるはずです。「受験は団体戦」です。

 大きな視点で大学受験を捉えることです。

 共通テストは大事である。しかし、受験のスタートに過ぎないと意識しておくことです。
共通テストに向けて準備を重ね、まさに意気揚々と意気込んでいることと思います。しかし、共テはゴールではなくスタートです。
共テが終わった来週の頭から、また粛々と次のステージに向かって進めるかが勝負の分かれ道なのです。

 

共通テストを学校行事の一つと捉え、是非、楽しんできてください。

 

習ったことや知ったこと、考え抜いたこと、

一から百まで覚えて、

一つ残らず答えてきなさい。

(もう、それだけで教師は幸せなのです)

それでも満点は取れないから。

でもでも、受かるさ。

無の境地!

 

 最後まで、

「今を精一杯生きる」

「ベターでなくベストを尽くす」

「チャンス チャレンジ マジカルチェンジ)

「フィジカル パッション 演習量」

 

「大丈夫! 合格します!」

 

行ってらっしゃい。

 

第48期生に幸あれ。

                 

進路指導主事 平井 利久