進路なう

【進路指導部】始業式・進路指導主事より【勉学の秋へ】

熊谷西高校では、始業式後・終業式後・朝礼・学年集会・統一進路等で、進路指導主事講話を行い、適時に適切な進路に対する意識喚起を行っています。

 

進路指導主事の平井利久です。

令和7年度2学期始業式後に全校生徒へ、「勉強」の広さ、深さについて、さらに2学期に進路を考える上で意識して欲しいことについて話をしました。

 

1年生は「西高生になる」2年生は「勝負の2年生」、3年生は「受験は団体戦」のキャチフレーズの下、「英姿颯爽」の校風の中で、高い志を持ち、自己実現のために日々ベストを尽くしましょう。

 

【講話内容】

おはようございます。

夏休みはいかがでしたか。

1学期終業式には「学問とその影響力」そして「夏の学習と進路実現へ」「人生は過去問、過去問とにかく過去問」についてお話をしました。10月の全校朝礼での言葉を残し、今日は「勉強」の広さ、深さについて、さらに2学期に進路を考える上で意識して欲しいことをお話しします。

いつもの講話のキーワードである「学問のベビーフード」から、熊西の学びは、皆さんが、大学で何を学び、どう生きたいか、どうしたいのかを第一に考え、地域のみならず、日本や世界のどこかを支え、最終的には「人類の幸福のため」「世のため人のため」となる、さらには自らの「命を大切にし、生き抜く」ものとなるように「高次元でスケールの大きなもの」となるというものという言葉は繰り返し伝えてきました。受験も大学も通過点ですが、そうした次元を獲得するために、高い志を持ち、いい勉強ができ、良き仲間と切磋琢磨し、自己実現できる納得の場を見出すことが皆さんの使命だということも伝えてきました。

芸術は異文化を超えていきますし、体育や家庭も生きていく己の健康や命を育むスキルに繋がっています。全ての教科に意味があるからこそ、全教科「授業第一主義」を掲げています。

さて、学びの原点を掘り下げれば、「読み書きそろばん」ができないとどうなるかを考えます。そうなれば、働く技術や能力が身に付かず、収入の安定を望めない仕事に就かざるを得ず、収入が少ないと、食料が買えず、栄養が取れず、病気になりやすくなり、仕事ができなくなり、子供も仕事をしなければならないというように、負のスパイラルにはまっていきます。ですから、勉強が必要で、勉強は生きるために行うとも言えるのです。時代がどんなに進もうと、読み書きそろばんからの小さな学習や大きな学問の積み重ねで今がある以上、勉強は一生必要だということになります。今はその積み重ねの基盤や基礎を学問のベビーフードとして学んでいるのです。大学入試は、「何をしたいのか」「どう生きたいのか」を踏まえ、高い自己実現を図るため、「その水準を試す」通過点です。しかも、それは、「授業の延長上」にあるのです。また、それは、「この広い世界で勝負する力を鍛える」ための通過点です。もちろん、大学入試は、努力した分、報われる確率が高いものです。しかし、世に出れば、全てが努力どおりに成果として現れることはまれでしょうし、ほとんど思う通りにいきません。しかし、結果が出た途端、世の反応は180度変わり、全ての失敗は経験と呼ばれ、無駄や無意味は斬新と呼ばれます。成功するためには努力を継続するしかありません。

勉強をすると、様々な思考が巡ります。よくわからないから勉強するけど多すぎたり、勉強はするが深く学ぶことがどうしても出来なかったり、どれほどやっても間違えたり、満足に解けないことが怖かったりします。まだ見ぬ課題に直面することはどんなに鍛錬を積んでも結果はコントロールできないので大きな不安やストレスがかかります。しかし、「生きるなかで遭遇するあらゆることが、すなわち勉強」であり、「そこにあるものだから勉強している」のです。そして、得意を伸ばし、苦手を減らす。トータルで考える。

本来、勉強とは手段です。「勉強したことを自分の強みとして、いかに人生を豊かにしていくか、楽しくて幸福なものにしていくか」。そのために使ってこそ価値があるのです。

勉強することで多様なものの見方、考え方があることを知る。そこには問いが生まれ、不安も、喜びも、喜怒哀楽が含まれることを知る。そしてまた、自らもさまざま可能性を幅広く考えられるようになっていく。見えないものを見る。聞こえないものを聞く。数字に強くなり、読書をたくさんすれば、言語化力も付き、コミュニケーション能力が高まる。
これが勉強の意義であり、甘いも酸っぱいも全部含めて、勉強することによって得られる最大の果実と言っていいでしょう。それこそ今よく言われる「ウェル・ビーイング」です。
だからこそ、既知の知識に執着しないフレキシブルな姿勢は、「精神の自由」「精神の解放」につながるのだと私は思います。

もちろん、勉強というと、勉強よりも大切なものがあるという意見もあります。しかし、勉強は続けていかなければなりません。勉強よりも大切なもののために勉強するのです。勉強よりも大切なものを手に入れるときに、勉強が必要になることがあるかもしれません。時に気負わずに、時に冷静に、でも、もがいて探していくこともあるかもしれません。Do it yourself. (DIY)。つまり、どんなことも一生懸命やり切る、やり抜く、やり通す。一生探究、一生勉強なのです。

こうした大きなうねりを持つ「学びのストーリー」が獲得できるのはまさに今なのです。

こうして学んだ皆さんは、将来、地域に生き、日本に生き、世界に生き、宇宙に生きていきます。

 

さて夏休みが終わりました。学習は順調でしたか。夏休みを経て反省点もあることでしょう。
マリアナ海溝より深く反省し、エベレストより高い志を持って下さい。

今後は、

①量と質のバランスをとること
・量が多すぎて質が伴っていない。
・質は伴っているけど量が足りていない。
というアンバランスが一番いけません。基礎をいつでも確認できるように。

まず「量不足の人」へ。
不必要な時間を勉強時間に変えてください。
また「隙間時間」も「勉強時間」に変えてください。待ち時間や通学時間といった隙時間をかき集めれば量不足に陥ることはありません。
暗記や復習、反復時間に当てれば脳にも定着していきます。

次に「質不足」の人へ。
理由と過程を再現し、問題を考えるときに、なぜその答えになるのか? どうやってその答えになったのか?「思考のプロセス」を徹底的に自分で再現する勉強をしてください。

②継続力を持つこと
戦略を立て、選んだけれど、最後までやり抜けない、継続しない。なぜ継続できないのか?それは、人間の「感情」が邪魔をするからです。
あきらめの感情に負けてはいけません。選択に責任を持ち、やり切ってください。やり抜くことです。毎日続けることです。それが自信に繋がっていきます。

③熱を持つこと
要領が悪いとか、地頭が悪いとか、偏差値が低いとか一切関係ありません。
熱があるかないかです。
冷めてしまってはいけない。
「熱」を言い換えるなら「目標」です。
ガッツが必要。グリットが必要です。(2、3年生は統一進路の進路講話でお話ししましたね)
特に受験生は受験勉強の時間が圧倒的でないといけません。

④同じ目的を共有し、人生を共に旅する「仲間」を持つこと。        あいつがいないと始まらないと言えるようになったら大したものです。友達とは違います。

 

3年生はあと半年、桜咲く季節まで、「受験は団体戦」(第一志望を貫徹)を貫いて欲しいと思います。夏の成果は、簡単には出ません。1月17日・18日の共通テストを筆頭に入試当日に最大限学力を開花させればいいのです。その後も学力は伸びていきます。3年生はこれからが一番苦しい時期が続きます。トンネルに入ったばかりです。高い志を貫徹してください。第一志望を貫くこと。条件が許す限り上を目指すこと。これからの頑張りが勝負を左右します。へこたれず、中途棄権せず、諦めないこと。追い込むこと。バランス良く学習すると同時に、勝負科目を作り、どの教科目に力を注ぐかも意識してください。時間を無駄にせず、隙間時間を最大限活用し、電車の中、風呂の中、布団の中、あらゆる場での勉強の楽しみを追求すること。運も戦っていないとついてきません。軍(いくさ:戦い)を進めていないと掴めないのが「運」です。勝利の女神の前髪を掴むのです。

 

1年生は、「西高生になる」(基礎・基本の完成)、2年生は、「勝負の2年生」(大学入学共通テストレベルの完成)が進路指導方針で各学年のキャッチフレーズになっています。2年生は高校生活2年生の折り返し、修学旅行後からのシフトと3年0学期も見えてきます。
3年間で大学入試に必要な学習時間は「4000時間」です。
逆算して今から着実に学習習慣を定着させましょう。

今は真価や底力がわからないかもしれませんが、この熊西で「学問のベビーフード」をじっくりと学び、吸収し、「自学自習」「教え合い」「学び合い」「振り返り」の精神で、アウトプットし、学力を高め、蓄積してください。

 

西高生の皆さんは「ベストを尽くしたか」をすべての判断基準にしてください。

 

充実の2学期を期待しています。今度は、10月の全校朝礼でお会いしましょう。

 

それでは、進路実現の合言葉です。

「今を精一杯生きる」

「ベターじゃなくてベストを尽くす」

「タフで優しく謙虚に賢く」

「チャンス チャレンジ マジカルチェンジ」

そして、なんと言っても、

フィジカル パッション 演習量」       

 

終わります。