【進学の熊西】1年生スタートアップ講座が行われました【西高生になる】
4月9日(水)から4月11日(金)までの3日間、1年生の入学オリエンテーションにあたる「スタートアップ講座」が実施されました。
熊谷西高校の学習の礎「熊西スタンダード」を習得します。
Ⅰ スタートアップ講座の目的
1 予習→授業→復習(→テスト→振り返り)サイクルの確立
2 熊西名物「朝学習」<8時登校>と家庭学習<最低2時間>の習慣化
3 文武両道 ~授業と部活の両立を~
4 総合的探究の時間への意識付けとその導入
Ⅱ 期間・日程・内容
1 期間 4月9日(水)~4月11日(金)
2 日程・内容
★4月9日(水) ①②③④<図書・保健オリ、写真撮影、LHR①、LHR②>
★4月10日(木)
⓪朝学習開始
①集合訓練・開講式・課題研究<SSH>・校歌練習
②教務・生指・情報
③総探に関わるアイスブレイク
④総探に関わるアイスブレイク
⑤数学課題テスト
⑥国語課題テスト
SHR<明日:スタサポ英/数/国、学習状況リサーチとスタサポ活用Book提出指示、クラス役員決め>
SHR後<清掃、部活動見学or放課>
★4月11日(金)
⓪朝学習
①スタサポ英語(70分)
②スタサポ数学(60分)
③スタサポ国語(60分)
④学習状況リサーチ配布
⑤クラス役員・係決め
⑥閉講式(進路指導主事講話・学年主任総括)・校歌斉唱
進路指導部からは、「進路主事だより『西高生になる』」を生徒に配布し、進路指導主事講話を行いました。
保護者の方も是非お読みください。
【スタートアップ講座 進路指導主事講話】
皆さん、こんにちは。進路指導主事の平井利久です。
今日は、皆さんに進路指導部から進路に関わるメッセージとお願いをお話しします。
今日は進路主事だより「西高生になる」を用いて、具体的に話をしていこうと思います。
令和6年度3月卒業生の進路状況ですが、国公立大に現役58名、既卒生含め62名、早慶上理GMARCHに現役73名、浪人含め86名が合格し、大変大きな成果を上げました。大きな伸びしろがあることを実証し、中期、後期で多数合格し、最後まで粘り、「西高生やればできる」という希望を一層感じさせる成果となりました。
また、現役合格率も90.4%、現役進学率も86.3%となりました。
授業第一主義、授業を通じて近い将来の共テ、及び難関私大や二次力も保障し、生徒自身も授業に積極的に参加し、自学自習の時間をしっかり確保する、考える力の向上(思考力)等、相互作用の中で生徒の力を、教職員全体で伸ばしていければと思います。
すでに入学候補者許可者説明会で、保護者の方には、西高の進路指導方針について資料を配布し、お話ししました。皆さんの進路主事だより「西高生になる」の中にも記載されていますので読みたいと思います。また、HPの進路指導には、かなり沢山の情報も入っています。
さて、新入生を中学生から高校生にいかに早く変えることができるかが、新1年生に向けての進路指導部としてのテーマです。
入学時の皆さんは「真っ白な状態です」。一度定着した基準はなかなか変えられません。
本校は県北が誇る進学校として皆さんの進路実現に向けた指導を行っています。
皆さんの学力を、本校で更に伸ばし、高い志や目標を持って3年後の進路実現を果たしてください。
新入生を迎えるにあたって新1学年の先生方は入学後のオリエンテーション、つまりスタートアップ講座での指導内容の検討、入学後の面談計画など、生徒を高校生に素早く変えるための手立てを考えてきました。この時点で、学校としての指導目標の達成状況が十分であればその後3年間の指導が効果的なものになります。
入学直後と高校1年生の前半で生徒にどのような働きかけをするか。それによって中学生から真の高校生にどう変えていくことができるか。これは何でもないことのようですが、生徒の進路実現のためには極めて重要です。進路実現は低学年指導で7割が決定すると言われています。それほど皆さんの「現在」は重要です。進学校として、早期から(国公立大学や難関大学などへの挑戦へ)の意識付けができている生徒はそう簡単に最後まで目標がぶれないものです。初志貫徹しましょう。
入学式直後からしっかりと計画的に指導している学校とそうでない学校では、最初から差が付いていきます。本校は、生徒の力を最大限に伸ばす県北が誇る進学校です。「本校の進路指導はこのようにやります」と外部に情報提供し、熊西の進路指導を「見える化」することはもとより、学年団が初期指導をしっかり行い、熊谷西高校進路指導方針に則り、進路指導部を中心に、全校で連携しながら進路指導を進めてまいります。安心してください。
進路に限らずどんな行事でも、皆さんにとっては一回だけのものであり決してやり直しのきかないものです。したがって一つひとつの進路行事が効果的なものになるよう、3年間を見通した進路指導方針や計画の中で、定期考査、模擬試験、進路ガイダンス、面談など様々な行事や取組が単独で終わるものではなく、線となるよう、生徒の進路実現に向けて組織的、継続的、計画的に実施しています。そして、進路だよりや進路ブログ等で情報発信を積極的に行っていく予定です。
さて、これから皆さんに、3点のお願いを、自覚を持って実行して欲しいと思います。
まず、第一に、基本的生活習慣を確立してください。
これは言うまでもないことかもしれませんが、学習は生活からです。生活習慣がしっかりしている生徒ほど最後は伸びていく傾向にあります。生活習慣がしっかりしていない生徒はどこかで限界が来ます。 心の健康、身体の健康にも影響を及ぼしてしまいます。
起きる時間、学習を開始する時間、寝る時間の3点固定をしてください。
基本的生活習慣の確立は、高校生活すべての土台です。いい準備をして、日々の自己管理をしっかりして高校生活を送ってください。スマホやゲームはしっかりとした自己管理をしてください。
第二に、全員が高い目標を持ち、学力向上に励んでください。
西高は、大学進学指導推進校です。国公立大学等への現役合格率の高い進学実績を目指している県立高校です。1年時からしっかりと目標を立て、準備しなければ実現はありません。
学校の授業を100%大切にしてください。積極的にそして謙虚に学んでください。
「熊西の学びは、皆さんが、どう生きたいか、どうしたいのかを第一に考え、地域のみならず、日本や世界を支え、最終的には『人類の幸福のため』となる、さらには自らの『命を大切にし、生きる、生き抜く』ものとなるように『高次元でスケールの大きなもの』となるというもの」です。受験も大学も通過点ですが、そうした次元を獲得するために、高い志を持ち、自己実現でき、自己を高めることのできる納得の場を求めてください。
だからこそ、高校では、将来の学問のベビーフード、教科の核、基本をしっかりと学びます。「熊西3年間の全てが進路指導」です。熊西の全活動をとおして「タフで優しく賢い」人材に育っていくのです。
本校は「授業第一主義」を唱っています。様々な形態の授業で学力を向上させていきます。大学入試も授業の延長線上にあります。バランスよく学問のベビーフードとしての学習を継続し、学力を高めていかなればなりません。しかし、皆さんの学力が向上しているかどうかは簡単に検証できるものではありません。仮に皆さんの学力が本当に向上しても、実績として数字があがらない場合もありますし、その逆もあります。学力そのものがつかなくても、学習に対する姿勢がつけばおのずと学力が向上したように見える場合もあります。「真の学力」「見えない学力」「確かな学力」などの意義は必要にしても、まず「見える学力」を重視するのは仕方ないことです。諦めずに定期考査の得点や模擬試験の偏差値を指標にしてゴールを目指す、つまり、客観的なデータを用いて、先生方も皆さんと並走、指導するということです。
第三に、学習に対する体制作りをしてください。
皆さんの学校での学びの授業時間は、1週間1690分(34単位時間)もあります。しっかり自分の学力として定着させるには毎日の授業外での学習習慣を確立する必要があります。学力を向上させるために、自学自習の重要性は言うまでもありません。自学自習の習慣が当たり前の雰囲気を学校全体で作っていくことが必要です。「自学自習、教え合い、学び合い」の風土を醸成し、基礎基本の確立を図ってください。努力の途中で「迷子」になったら、仲間に助けを求めてください。学び合い・教え合いの効果は非常に大きいのです。
学校行事や部活動をやりながらも、まず優先すべきことを間違えず、授業はしっかり集中して取り組み、家庭でも最低限の勉強をしていた生徒は、最終的に進路実現、自己実現を果たしています。平日学年+1時間、休日学年+2時間は全国の進学校での最低学習時間と言われています。しかし時間的な余裕がない時もあるでしょう。それでも、少しでもいいですから毎日継続して学習してください。予習・復習はもちろん、朝学含め、隙間時間の有効活用、速やかな切り替えで学習時間の確保をお願いします。この裏付けなしに、高い目標の実現はあり得ません。簡単に手が届くことがわかっているのは目標とは言いません。目標は成長のツールです。背伸びしたり、ジャンプしたり、時にはもがいてください。悩んでください。1週間で消化できる分量は中学校とは違います。確かな学力を身に付けるには、人に何時間教わったかではなく、時間をかけていかに自分で考え、学習したかにかかっています。「知る」はお金で買えますが、「わかる」はお金で買えないのです。「わかる」にファストパスは存在しません。高校の学習の進度は早く、中学校で身に付けた基礎学力を前提に進みます。予習→授業→復習の黄金サイクルを確立させましょう。是非、もう一度基礎の確認をしてください。
西高生は英姿颯爽、人柄もよく、素直で、真面目です。
西高には豊富な知的財産があります。
学校行事や部活動を含む、西高教育活動全体を通じて、タフで骨太の人間力もつけていきます。
1年のスローガンである、「西高生になる」中で、良き友に恵まれ、西高生活を心底楽しみ、それぞれの高い志を貫くためにも、この4月、そして1年生前半を特に大切に過ごしてください。
皆さんには、世の中で役に立つ、日本やその地域、さらには世界のどこかを支える人材になっていただきたい。とてつもない早さで変化する社会の解のない世界で活躍する土台を作る。そのためには、今「現在」が大切です。
人は「環境」で変わります。熊西にはそれぞれの境遇を超えて、切磋琢磨する環境が存在します。高い志を持ち、仲間との多様な経験をとおして、強く優しい共感力や人間力を育み、頼れる自分を作ります。熊谷西高校生は、3年間で「立派な18歳成人」に成長します。いつも自分自身を脱皮し固定しないことです。
「私は、西高で変わった、だから西高、それが西高だった」、と胸を張って言える変化を、この3年間で体感してほしいと思います。
学習や進路に関する悩みがあったら、遠慮無く、担任の先生、教科担任の先生、進路の先生等に相談してください。
熊西で間違いなかったと確信できる、有意義な自己ベストの3年間を期待します。
「今を精一杯生きる」
「ベターよりベストを尽くす」
「チャンス チャレンジ マジカルチェンジ」
「フィジカル パッション 演習量」
進路指導主事 平井 利久