進路なう

【進学の熊西】終業式・進路指導主事より【高校3年間の全てが進路指導】

3学期終業式に平井進路指導主事から全校生徒へ「学び」とは何か、「大学」とは何か、春休みにあたって、西高生の「使命」とは何かについてのお話がありました。

1、2年生にとっては「春休みは夏休み以上に大切な時期」です。1年生は「勝負の2年生」に、3年生は「受験は団体戦」に向けて良い準備をしましょう。

 

 

【平井進路指導主事より】

 

おはようございます。

今日は、1年の締めとさらには4月の出発に相応しいお話をします。 

 

今まで全学年の進路講話の機会にこんな話をしてきました。

熊西の学びは、皆さんが、どう生きたいか、どうしたいのかを第一に考え、地域のみならず、日本や世界を支え、最終的には「人類の幸福のため」となる、さらには自らが「生きる、生き抜く」ものとなるように「高次元でスケールの大きなもの」となるというものです。受験は通過点、大学も通過点ですが、そうした高い次元を獲得するために、人生の大きな視点を持って学問のベビーフードである全科目、全活動をとおして、安易な方法を選択せずに、高い志を持ち、自己実現できる理想かつ納得の場を求め、より高いレベル、より質の高い大学、行きたい大学、行くべき大学へ進学する必要があるとお話ししました。

意識の高い、やり抜く精神を持つ仲間のいる真の大学へ挑戦してもらいたいと。

「GRIT」を持ってほしいと。

「熊西からの人」「大学からの人」へなってほしいと。

そして人生を「survive」していってほしいと。

様々な環境で、多くの努力をした学生。その中でも悠々と頭一つ抜きん出て、インフルエンサーとなり、いい仕事をして、世の中で役に立つ。日本やその地域、さらには世界のどこかを支えるイノベーターとなる。そして富を生み、感謝され、さらには納税し、良き循環を生み出し、社会を潤す。また、とてつもない早さで変化する社会の解のない世界で活躍する土台を作る。実現したい未来やビジョンを持つ。今「現在」が大切。人生は選択肢の連続、決断の連続、そしてその文脈で人生を生きていくのです。

 

また、将来、学びを基盤にして、皆さんの行動力があればいくらでも発明ができる時代です。裏側ではネット上で、天才達が交流や議論し、いつの間にかとてつもない技術を開発して富に繋げている時代です。時代はIoT、さらに、副業が広がる時代です。BtoBからBtoCへ、そしてさらにCtoCへ。ChatGPTでは学習者だけで学習の可能性を格段に広げる時代へ入っていきます。

将来の変化に耐えうるためにも、「タフで優しく賢い」人材であってください。知・徳・体全てが基盤になります。だから「高校3年間の全てが進路指導」なのです。特に大学では真の「賢さ」が問われます。研究の場です。ですから、先ほども言ったように、今、西高で「学問のベビーフード」たる全教科目を学んでいるのです。教科の「基本」や「核」を学んでいるのです。無駄はありません。素直さと謙虚さがない人は伸びません。粘り強く学んで下さい。講義のシャワーを浴びているだけでは蒸発してしまいます。分かった気にならず、授業を受けた気にならず、疑問を生きた質問にして主体的に自分のものにしてください。

 

さて、1年生は「西高生になる~基礎・基本の確立~」、2年生は「勝負の2年生~大学入学共通テストレベルの完成~」、3年生は「受験は団体戦~第一志望の貫徹~」を進路指導方針の柱としています。

「授業第一主義」「自学自習」「教え合い・学び合い」で皆さんは伸びていきます。

そこでは、誰と学ぶかも大切です。

先輩を追い、超えていきます。助け合って学んでいきます。助けを求めて頼ることも大切です。

自学自習は大切です。自学自習を制する者は受験を制します。実行あるのみです。

カタツムリの時速は約3.6m/hだといわれます。
1日8時間、エベレストにチャレンジすると1年で約8,900m。
なんと1年でエベレストの高さに達することになる。
またカタツムリは前進あるのみ、(Uターンはするが)バックしない。
一日一日の小さな一歩がいずれ大きな差を生みます。
しかも、数学的要素で言っても同じです。例えば、1.01の365乗は37.8ですが、0.99の365乗は0.03です。

継続は力なり。忍耐力が必要です。

 

それでは、本題です。皆さんは、なぜ大学へ行くのか。就職のため。確かにそれもあるかもしれないが、もっとアカデミックな理由で言えばそうではない。大学へ行く意味は3つあると考えます。1つ目は絶対的な自由が保障されていること、2つ目は自分の殻を破る、自分を壊してくれる位の絶対的な他者と出会えること、3つ目は自分の大学での存在意義が問われる絶対的な学問と向き合えることです。学問の学はまねぶです。ですから学びは高校までに完成させておく必要があります。大学は問うところです。健全な批判的精神と論理的思考能力、そして表現力を深化させるところです。批判という意味のクリティシズムはギリシャ語のクリノーからきています。それは、物事の境界を分けるという意味です。判断も物事を半分に断つと書きますね。割るのです。理性の理もことわり=ことを割ることを意味します。ことを割るには細かい筋目や境目をしっかり見ていかなければいけない。それを捉える力が理性なのです。思考力を用いて批判をするには理性が必要ですが、批判をするためには圧倒的な知識が必要です。皆さんは、まず、身につけた知識を使って学問をするために大学へ行きます。先に述べた3つで世界のため、世のため、人のため、つまりは、世界の幸福のために動く人材になってください。know(知る)はお金で買えますが、understand(わかる)はお金では買えません。知を創造力に変え、めげずに数々の思考実験を重ねながら、世の中に有益な何かを生み出していくのです。

「自由を得て、他者と出会い、学問に励み、誰かの役に立ち、世界のどこかを支える」ために大学に行くのです。「世界に対して意思表示」をする練習の場です。それができる大学に行くのです。

万人が、平等の特技があるとすれば「勉強」です。一生勉強なのですから。勉強とは生涯につながる唯一の特技です。学ぶ意味は学び切るまで分かりません。意味がわからないから学ばないというのは、あまりに短絡的な思考です。学びには王道もなければ聖域もありません。日本には勉強をバカにする側面があります。永久の学びを志向する者ならば、他者の学びに対し冷ややかであってはいけない。思いの丈でやれるところまでやってみる。是非、そうした期待と覚悟を持って勉強してください。

 

現代文はすべての基本です。大切にしましょう。理系志向の国策、数学は大切です。客観的な数字という指標ですべてを解決してくれます。データは見えないものを見えるようにしてくれます。聞こえないものを聞こえるようにしてくれます。得意を最大限に伸ばし、苦手を減らしてください。春休みは夏休み以上に大事な時期です。しっかり学習してください。徹底的に復習をして、余裕ができたらどんどん自学自習で先取りしてください。YouTubeだってあります。言いたいこと、主張はこれ、理由はこれ、具体的にはこれとこれと、学んだ内容を端的に要約、振り返りをしてみてください。とにかくいい準備が必要です。志望校はランクを上げて考えましょう。大舞台に立つと100%で頑張ってきたとしても目減りするものなんです。怯むものなんです。だから背伸びを少しだけして、心も頭も鍛えてください。

皆さん、自ら進んで風を起こしてください。つむじ風を起こしてください。

風と言えば、中国大陸の南、太平洋を吹き抜ける季節風は、古来から貿易船の帆を押し、東西文明を融合し、文明を育んできました。時には向きを変え、その逆風を追い風に変えることも重要な戦略の1つです。風を掴みましょう。凧のように逆風をも利用し上昇することも可能です。

 

さて、最後です。皆さん、「努力」し、「行動」を積み上げ「知識」を積み上げ、「態度」を積み上げる。それらはやがて賢さとして「知性」インテリジェンスとなり、「武器」となり、最後は「個性」となり還ってくる。深みのある人間になります。

人は「環境」で変わります。熊西にはそれぞれの境遇を超えて、切磋琢磨する環境が存在します。そこで、感性を豊かに、明朗な心情と強固な意志を育て、高い目標を掲げ、進んで困難に挑む不屈の実行力を養います。力の限りベストを尽くし、仲間や先輩後輩と多様な経験をとおして、タフで優しい共感力や人間力を育みます。そこに自主自律の精神が育ちます。強くて頼れる自分を作ります。自己肯定感を高めます。時を守り、場を清め、礼を正せる「にんげん」を作ります。熊谷西高校生は、3年間で「立派な成人」に成長します。その結果、質の高い大学で学び、地域や日本、世界を支える皆さんへと変容します。そんな皆さんへの夢を私は持っています。

 

それでは、最後に、

 

「ベストを尽くす」

 

「今を精一杯生きる」

 

「フィジカル パッション 演習量」

 

よき春休みを。

 

 

4月の良き出発には良い準備が必要だ