【進学の熊西】3年統一進路が行われました【受験は団体戦】
4月17日木曜日6限に3学年統一進路として学年集会が行われました。
受験生としての意識付けを再確認する重要な集会です。
熊谷西高校はこのように「初期指導」を大切にし、しっかりと指導します。
年々、先輩が高次元で進学目標を達成、実現している状況が、後輩のモチベーションアップに繋がり、「私にもできる」と高い志と自信、勇気を醸成しています。これが、西高文化となり、大変良い循環となっています。第49期生も、先輩を超え、3月に大きな成果を残してくれることを期待しています。
平井進路指導主事からは、第48期生の進路実績を振り返ってという考察から、「受験は団体戦」であること、高い志を持ち、第一志望校を貫く意志の強さを持つこと、日々の授業を大切にし、学問のベビーフードを学び、得意を伸ばし苦手を減らすこと、最終的には学問を我々の幸福のために還元するのが西高生の使命であるといいことなど受験だけに留まらない人間の在り方や生き方として大切なお話がありました。
また、「進路主事だより WEST」を用いて、大学入試に関わる全体像と熊谷西高校進路指導の取組についてお話がありました。
「英姿颯爽」、「フィジカル パッション 演習量」を合い言葉に、高い目標達成に向け頑張ってほしいと思います。
【平井進路指導主事講話 主旨】
こんにちは。
今日の講話の目的は、
「皆さんの進路希望の実現へ向けた意欲喚起とエール」です。
いよいよ受験生。そして成人です。
まずは、3月に卒業した「第48期生、最新の合格実績について」です。
国公立大学は62名(現役58名)でした。私大では、早慶上理・GMARCH・関関同立、合計86名(現役73名)でした。
GMARCHは80名(現役69名)、現役合格率は90.4%、現役進学率は86.3%と高水準でした。
西高生の努力が成果となって現れています。西高生やればできるということを実証する成果です。
卒業生を囲む会でも学びが沢山ありました。進路の道標にも情報が掲載されます。先輩の頑張りがモデルになります。先輩を是非超えて、自己実現を果たしてください。
真剣に話を聞く第48期生3年生
「学びの理念について」皆さんにはよく話をしてきました。
「熊西の学びは、皆さんが、どう生きたいか、どうしたいのかを第一に考え、地域のみならず、日本や世界を支え、最終的には『人類の幸福のため』となる、さらには自らの『命を大切にし、生きる、生き抜く』ものとなるように『高次元でスケールの大きなもの』となるというもの」です。受験も大学も通過点ですが、そうした次元を獲得するために、高い志を持ち、自己実現でき、自己を高めることのできる納得の場を求めてください。
世の中は知性化が加速しています。だからこそ、高校では、将来の学問のベビーフード、教科の核、基本をしっかりと学びます。「熊西3年間の全てが進路指導」です。熊西の全活動をとおして「タフで優しく賢い」人材に育っていくのです。
特に、大学については、大学へ行く意味は3つあると述べました。
その中身を要約すれば、「自由を得て、他者と出会い、学問に向き合うこと」です。さらに付け加えれば、「世界に対して意思表示する練習、鍛錬の場」でもあります。それらを還元し、誰かの役に立ち、地域や日本、世界のどこかを支える人になってほしいと思います。
これからの1年は志が進路を左右します。
国公立大学を目指す者は、中期、後期の3月までの長期戦の構えで頑張り抜いてほしい。
西高生は、英姿颯爽、素直で上品、伸びしろの沢山ある生徒の集団であるゆえ、志を高く、大いにチャレンジしてほしい。建設的な失敗をする。知恵とか質は、そうした時間や量の過程でもがく中で生まれる。
本格的に受験勉強の態勢に入るのに2ヶ月かかるともいわれています。ですから、昨年からの2年ゼロ学期の重要性は大きかったということです。どうか、朝学の時間を有効活用して、隙間時間を使い、授業に徹して、自学自習を行い、それを継続する。そうした愚直な姿勢を貫いてほしいのです。待ったなしです。得意を伸ばし、苦手を減らしましょう。要はバランスです。
「情報」が加わる変化もありますが、どう変化しようとも、全国の全受験生が同じ条件ですから、コツコツやることです。
さて、皆さんには、明確な目標があるか、目的があるか、聞いてみたいのです。目的地無くして、戦術や戦略は立てられない。結果も得られない。第一志望を公言してほしいと思います。さらに、皆さんには、何のために大学に行き、そこで何を学ぶのか、何をやりたいのかといった動機も重要です。目的のない受験はあり得ないのです。その上で、自分の目標と現実の差をしっかり意識し、覚悟を決めることです。優柔不断ではいけません。決断しなければなりません。現実から逃げない。受験から逃げない。第一志望から逃げない。愚直にやりましょう。
いつまでに何をするのか、逆算して、短期、中期、長期のプランニングを立てて「段取り力」も高めていきます。
世の中に出れば、経験と仕事で得た力と学問の3つをフルに活用して人財となっていくのです。学習は皆さんの使命です。
「高い志」を維持することは非常に大変で、精神的なタフさを要求されます。孤独でもあります。しかし、「環境」が大事です。受験は団体戦と言われるところは、互いに教え合い、学び合い、助け合い、自学自習を確実に遂行できる力を相互作用の中で高めていくところにあります。仲間を信じ、学校を信じよう。学力は受験当日まで伸びます。国公立大早期志望者は、長期戦、最後まで粘ろう。4教科以上の武器は、共通テストを用いて様々な私大へ、低倍率で出願できることです。学力は3月、受験当日まで伸びるのです。
熊西は、授業第一主義で、熊西進路指導方針に則り、組織力で進路指導をしていきます。
あとは、皆さんの努力次第です。
受験は学校の授業の延長線上にあります。進学校においては、ほとんど同じ教科書を使い、同じ問題集を使います。焦らず、じっくり考えることを通して理解をし、演習を繰り返すことです。これだと思う問題集を使い潰すことです。これは非常に大事で、流行に流され、新たな問題集や参考書を購入し、持った気になり、結局中途半端だったという話をよく聞きます。一つの問題集を使い倒すことを意識してもらいたいのです。とにかく時間を作りましょう。隙間時間です。世で言われる学年+2時間は全国基準の最低時間と言われます。優先順位を決め、やりたいだけやってみることです。やがて、量が質へ転化します。教科書(問題集)を極め、教科書(問題集)から飛び出そう。大学に行くと、何も与えてはくれません。自分で取りに行く分は大概何でも得ることはできると思います。二者面談もやっていると思いますが、受け身のままではいけません。自分から攻めていかねばなりません。負けん気も必要です。この1年間は、受験というハードルを通じて人間力を高めていきます。
大学入学共通テストは、平均点が50点となるように作成された、名の通り全国共通の試験です。これほど明快な試験はないのです。しかもこれからの時代で必要とされる問題解決能力、資料を読み解き、分析する、自己会話する能力が問われます。
まずは、共通テストをしっかりクリアできるように、まずは過去3年分解いてみよう。そしてまずは、6月のマーク模試で、本番と相関関係があります。計画をしっかり立てましょう。6月模試は本番まで偏差値を維持・向上させて最低100点伸びるように作成されている。6月模試に最低100点を加算した得点が本番の予想得点と考えなさいということです。しかし、それはデータに過ぎないので、できるところまで伸ばし、頑張るのも西高生。自己ベストを目指してほしい。そして確実に模試の振り返りをして、弱点を補強してほしい。
ある卒業生の声です。
受験勉強は毎日大変でした。自分は数学が苦手でしたが何故苦手なのか、どう勉強すれば理解しやすくなるのかをよく分析して積極的に勉強していました。それでも結局数学が苦手なままで共通テストではあまり点数が伸びず、合格可能性は低かったのですが、第一志望校は下げませんでした。絶対に第一志望校に合格するぞ!という強い意志を持って本気で努力した結果合格を勝ち取ることができました。
大学に入学すると、全国から学生がやってきます。様々な環境で、多くの努力をした学生。その中でも悠々と頭一つ抜きん出て、インフルエンサーとなり、やがて、世の中で役に立つ、日本やその地域、さらには世界のどこかを支える人材になってもらいたい。とてつもない早さで変化する社会の解のない世界で活躍する土台を作ります。そのためには、今「現在」が大切なのです。
「私は、西高で変わった。だから西高、それが西高だった。」と胸を張って言える変化を、この1年で体感してほしい。
そして最後に、周囲に対する感謝を忘れないようにしよう。
さて、配布した進路主事だよりを見てほしい。
(以下 中略)
基本的な生活スケジュールの確保、明確な目標、学習習慣の確立、最後まで粘る。
もし、行き詰まった時は、担任の先生、教科担任の先生、進路指導部の先生に相談してください。
最後に、
「今を精一杯生きる」
「ベターよりベストを尽くす」
「チャンス チャレンジ マジカルチェンジ」
「フィジカル パッション 演習量」
健闘を祈ります。