進路なう

【進学の熊西】1年進路主事講話が行われました ~2年0学期をどう過ごすか~【勝負の2年生へ向けて】

 

1月25日(木)6限に、1年統一進路が行われ、平井進路指導主事より講話をいただきました。

1年統一進路としての講話は2回目となります。

講話は、1時間にわたり、125枚のパワーポイントを用いて行われました。

熊谷西高校では、言葉の力、講話の力も、生徒の力を引き出すために大切にしています。

 

最初に、全体の講話の流れを確認

 

今回のテーマは「2年0学期をどう過ごすか」です。

2年生の進路スローガン「勝負の2年生~大学入学共通テストの完成~」に向け、学びの意義、GRITを再確認しながら、大学に進学する目的を説明し、共通テスト等の大学受験制度の仕組みや大学を取り巻く現況を理解する。また、2年0学期を意識させ、より密度の濃い学習習慣、学習姿勢、学び方、学力向上に繋げる。心を鍛え、学びの基礎体力を構築する重要性から、大学受験に向けて必要な学力や知性、人間力を高めることについてお話がありました。

 

 

<講話の抜粋>

 

皆さん、こんにちは。 皆さんにお会いし、お話するのは、スタートアップ講座を含めて3回目でしょうか。

 

今日は1年生が「西高生になる」から2年生0学期を経て「勝負の2年生 ~大学入学共通テストレベルの完成~」を過ごしていくことになります。

 

【はじめに ~2年0学期を迎えて~】

前置きとして、熊谷西高校は県北で一番勢いがあり、一番伸びている進学校です。自習室を含め、周りがよく勉強しているという環境や、どれくらいの成績でどれくらいの大学に先輩が行っていたかといった、頑張れる人にとって有益な情報が身近に存在しています。環境は整っています。3年生は、今、強気の受験をしています。

 

熊西の1年間を振り返ると、担任の先生を始め学年の先生方と皆さんがタッグを組んで、節目、節目ごとに進路指導や学習指導での様々なシカケがありました。入学時「真っ白な状態」な皆さんが少しずつ西高生活の軌道に乗り、もうすぐ中堅学年となります。進路実現は低学年指導で7割が決定すると言われています。それほど皆さんの「現在」は重要です。特に1、2年の12月から3月は力が一層蓄えられる時期です。基礎を確認して、1年の内に1年の内容を理解しておきましょう。入学式直後からしっかりと計画的に指導している西高で学んでいる皆さんは、そうした進路や学習環境に恵まれているわけです。進路に限らずどんな行事でも、皆さんにとっては一回だけのものであり決してやり直しのきかないものです。したがって一つひとつの進路行事が効果的なものになるよう、3年間を見通した進路指導方針や計画の中で、定期考査、模擬試験、進路ガイダンス、面談など様々な行事や取り組みが単独で終わるものではなく、線となるよう、生徒の進路実現に向けて組織的、継続的、計画的に実施しています。

 

【「勝負の2年生」へ向けて ~学びは何のためにあるのか。授業で何を学び、その学びをどう活かすか~】

さて、充実した高校2年生、「勝負の2年生」を迎えるための必要な点を確認しながら話を進めたいと思います。

高校生として「学ぶ」とは何か。いや「なぜ学ぶのか」。学問とは、宇宙規模含めて世の中のすべての事実、事象や現象を整理し文字や記号や公式に書き下ろしたものです。それを国語や数学等にカテゴリー化する。そうすると、高校で学ぶものはその学問のベビーフードということになります。情報が多いほど、知識が多いほど、体験が多いほど、独創力や発想力は高くなります。それはアウトプットでもあります。また過程の中で様々な方法を自分なりに真似ることは学ぶことでもあります。

授業を大切に創造しましょう。講義のシャワーだけ浴びてもダメなのです。じっくり考え抜いて理解に結びつけてください。教科書は、複雑に絡み合う世の中の物事の入り口を示してくれます。まさに学問のベビーフードです。世の現象や事実を文字に落とし込んだものです。先生への質問も大切ですが、すぐ聞いてはダメです。あらゆる教材、ノート、参考書と格闘し、煮詰めて考え抜いてからポイントを質問することを心がけてください。問いを立てて、生きた質問で掴み取って下さい。思考力はそうした鍛錬、積み重ねが必要です。YouTubeにも良い解説が沢山上がっています。利用してもいいと思います。先取り学習できる人は進度が遅い教科ほど先取りしましょう。思考のプロセスを徹底的に鍛えてください。それが思考力を育みます。さらに、様々な現象や事実を繋ぐ力・繋げる力を身に付け、見えないものを見る、聞こえないものを聞き、様々な問題に縦横無尽に対応できる客観的思考能力のある人に成長してください。学びの究極の成果はそこにあります。なぜ勉強するのか、それは試験のためではない。もう一度言います。様々な現象や事実を繋ぐ力・繋げる力を身に付け、見えないものを見る、聞こえないものを聞き、様々な問題に縦横無尽に対応できる客観的思考能力のある人に成長するためです。

そして、学んだ皆さんが将来また新たな発見をし、学問を作り上げ、世の中に還元していきます。それは夢に繋がり、未知の世界への探究心に繋がっていきます。そして、社会に還元し生かしていきます。地域のみならず、日本や世界を支え、最終的には「人類の幸福のため」となる、さらに自らが「生きる、生き抜く」ものとなるように、こうした繋がりを高次元で作っていく使命や資格が皆さんにはあると思うのです。受験は通過点、大学も通過点、だから人生の大きな視点を持って全科目、全活動過不足なく学びたいですね。全科目、全教育活動に無駄はないのです。そうすることで、高い志を持ち、人間を作り、高いレベル、質の高い大学、行きたい大学、行くべき大学へ進学してほしいと考えています。実力が発揮できる「場」はどこか。それを考えて大学選びをしてほしいと思います。そして、短いスパンで劇的に変化する時代の中で、獲得した多様な知識を、仕事を生み出す原動力に変え、自らより良い仕事を創造し、社会に還元する。そういう人を輩出したい。将来の皆さんの原点は熊西でありたい。私も頑張ります。

 本校は「授業第一主義」を唱っています。様々な形態の授業で学力を向上させていきます。大学入試も授業の延長線上にあります。先生方は心に火を付ける授業をしています。皆さんは、得意を伸ばし苦手を減らしましょう。また、皆さんは、新学習指導要領および新教育課程、高校元年の生徒です。入試制度の変化の中にいます。共通テストでは、「情報」が追加されます。バランスよく学習を継続し、学力を高めていかなればなりません。どんな学習でも、いやどんな仕事でも全ては単純作業の集合体です。基盤が大切です。そして、なぜ、どうしてという疑問を大切にしながら、解決方法を見つけ、仮説、検証する探究力を高めましょう。共通テストでは、基本的な知識(基礎基本)や原理原則だけでなく、それらを踏まえて、複数のテキストや資料、グラフを比較して、相違点や共通点、論理展開、生徒や先生がどのような資料に着目し、どのような視点に立って会話を成立しているか、同じ出来事でも立場や視点を変えるとどのような評価ができるのか、具体的な事例に当てはまるとどんな現象になるのか、つまり、学習した内容がどのような場面に関連しているのか、仮説・検証・結果を含めた実験等、考えて、探して、結論づける探究の要素、普段の授業の意識や授業そのものが問われている試験となっています。ペットボトルの足はなぜ3本なのか?そんなところから理科や数学のシカケが見えてくるかもしれません。本来の学びは、そうした学校で学ぶ以外やそれ以上の学びです。知の体系化、解決に至る過程、初動思考(もしかしたら・・・なるのでは)を含めた思考力を日々の授業で鍛えていくのです。町を歩いているときに距離を計算してみるなど、「この場面でこの公式が使える」という経験を積んでほしいと思います。共通テストは大量に文章を読ませます。しかも限られた時間内です。読書をし、集中力を高め、必要な情報を短時間にまとめる要約力を高めましょう。授業の内容でも友達に端的にアウトプットしてみてください。しかしながら、皆さんの学力が向上しているかどうかは簡単に検証できるものではありません。仮に皆さんの学力が本当に向上しても、実績として数字があがらない場合もありますし、その逆もあります。学力そのものがつかなくても、学習に対する姿勢がつけばおのずと学力が向上したように見える場合もあります。「真の学力」「見えない学力」「確かな学力」などの意義は必要にしても、まず「見える学力」を重視するのは仕方ないことです。諦めずに定期考査の得点や模擬試験の偏差値を指標にしてゴールを目指す、つまり、客観的なデータを用いて、先生方も皆さんと並走、指導するということです。

確かに学ぶのは辛い側面があります。何でもそうです。学びをコップの水に例えると、コップが溢れるまでは、溢れるタイミングが、あと一滴、まだか、あと一滴・・・と待たなければなりません。しかし、フローし出せば中身はミックスされ、自由自在になります。学習も限界点を超えれば応用が効きます。学びとはそういうものです。

学力を向上させるために、自学自習の重要性はいうまでもありません。自学自習の習慣が当たり前の雰囲気を学校全体で作っていくことが必要です。「自学自習、教え合い、学び合い」の風土を醸成し、基礎基本の確立を図ってください。学習に燃える集団作りです。仲間と環境が皆さんの学習効果を高めます。教えることで知識は洗練され、教えるから気づき、気づいた要素が拾えます。さらに教えることでコミュニケーション能力が高まります。探究学習もそうですね。平日学年+1時間、休日学年+2時間は最低学習時間です。日々の絶対学習時間を確保して下さい。土日にまとめて・・・などもおすすめできません。朝学の貴重な30分を有効活用して下さい。12月から3月が決定的に重要で、英語と数学を中心に総復習してください。1週間で消化できる分量は高校1年とはまた違います。確かな学力を身に付けるには、人に何時間教わったかではなく、時間をかけていかに自分で考え、学習したかにかかっています。「家庭で予習、授業で復習」と校内に掲示されていますが、予習→授業→復習の黄金サイクルを確立させましょう。そして1年の内容は春休み含め1年のうちにもう一度基礎の確認をして下さい。そして目標から逆算して「何をどれ程いつまでに」を意識したタイムマネジメントを実行しましょう。まずは量をこなし、短期で試行してみましょう。

受験を突破するためには3年間で3000~4000時間必要です。高校1年生でも年間700~750時間必要でした、高校3年生では、夏休みに400時間から500時間勉強時間が確保できることになります。

ちなみに、3年生は共通テストで、塾や予備校に通っていない生徒の平均点が通っている生徒の平均点より40点以上というデータもあります。塾や予備校に行っただけ、受けただけではダメなのです。映像授業も然りです。自学自習の時間を確保しましょう。上がった気持ちは下がりますから、平常心でコツコツ、継続は力なりです。目的と目標を決め、覚悟を決めましょう。そして、感情のマネジメントをしましょう。

勉強を楽しみ、学び方を改善して、様々な体験も、全ては足し算ではなくかけ算で掛け合わせて何倍も成長しましょう。学習習慣は極めて大事です。友人とアウトプット、教え合い、学び合いを推進して下さい。

 

英国オックスフォード大学の Why Study? に触れて

 

【大学を取り巻く環境は】 

大学入試を取り巻く状況をお話します。

近年の18歳人口の減少にもかかわらず、私立大学の入学定員は増加し、大学間の競争が激化しています。その結果、各大学が入学者を確保するため、多くの合格者を出すようになりました。定員割れの大学も47.5%と多くなってきました。定員厳格化が4年間のスパンで緩みましたので追い風です。現在の18歳人口は受験生が少なくなり、既卒生も大幅に減少します。しかし、国公立大学の定員は同じなままです。2033年には102万人、2039年には81万人まで18歳人口が減少を続けます。その過渡期に皆さんはいるのです。

ですから、大学は確実に淘汰の時代に入ります。学生の安定的な確保策としての期待から、青田買いの大学が多くなり、学校型推薦や総合型選抜に専攻が偏る大学がある中で、皆さんはしっかり学習して、長期的に質が担保できる大学に進学してほしいと思います。現在大学の数は、30年間で54%も増加し523校から807校です。18歳人口が減っています。大学淘汰の時代、どこでもいいとは言えないでしょう。大学の47%が赤字というデータもあります。募集停止の大学も出てきました。熊西の皆さんが行くべき大学は、共に真剣に学ぶ仲間や宝がある大学です。高度な研究に対応できる力を持った学生が集う大学です。現在、一旦大学に入ったのにも関わらず再受験する学生が増加しています。ですから高い志を持ち続けようと言っているわけです。一般選抜は皆さんの行きたい大学では8割以上を占めています。総合型や公募はではやはり将来の志、将来ビジョンがはっきりしている生徒を獲得するポリシーが存在します。深い自己理解、探究学習や主体的な学習、活動実績、文章力、面接コミュニケーション、学力の向上、安易な選択はできません。不合格を想定して一般選抜の準備もしなければならない長期的な戦いになります。

共通テスト、国公立大学、私立大学の入試の仕組みについてもお話しします。

~ 中 略 ~

大学に入学すると、全国から学生がやってきます。様々な環境で、多くの努力をした学生です。その中でも悠々と頭一つ抜きん出て、インフルエンサーとなり、やがて、未来を作り、世の中で役に立つ、日本やその地域、さらには世界のどこかを支える人材になってもらいたいのです。世界の幸福のために力を尽くせる人材になってもらいたいのです。つまり、世界の幸福のために学んでほしいのです。そうした人材を確保するためにも、企業は、現在、学生時代にどれほど学問と挌闘し解決したか、難題を克服し、忍耐力や集中力を鍛えたかを大学入試という尺度で測ろうとしています。

 

【成長するということ】

皆さんは高校3年間で驚くほどの成長を遂げます。どれだけ成長し、変貌を遂げられるかはその人次第です。「知性」を磨く。3年間という「時間」は誰にも平等に与えられると同時に、二度と戻ってこないのです。「好奇心」・「探求心」・「謙虚さ」が大切です。逃げずに、与えられた機会、掴み取った機会などあらゆる機会(タイミングは逃さない。チャンスは逃さない。両者はストックできないのですよ。)において、直面する困難や失敗と格闘し、乗り越えた時に、「本当の達成感」を体感できるのです。それが「成功体験」でもあり「成長」「自信」や「勇気」の源ともなります。そうした経験を意図的に積んでください。「努力」し、「行動」を積み上げ「知識」を積み上げ、「態度」を積み上げる。それらはやがて賢さとして「知性」インテリジェンスとなり、「武器」となり、最後は「個性」となり還ってくる。深みのある人間になります。

人は「環境」で変わります。日々の高校生活の中で様々な人と出会い、多くの考え方に触れること、それらの積み重ねがイマジネーションを可能にします。そして、それこそがAIにはできない能力なのです。「時間配分の変化」「付き合う人の変化」「環境の変化」の3つで、人は大きく変わることができます。熊西には、高次元で現役での進路実現を可能にする「質の高い環境」が存在します。大きな伸びしろのある生徒が熊谷市内外から集い、それぞれの境遇を超えて、切磋琢磨する環境が存在します。そこで、感性を豊かに、明朗な心情と強固な意志を育て、高い目標を掲げ、進んで困難に挑む不屈の実行力を養います。力の限りベストを尽くし、仲間や先輩後輩と多様な経験をとおして、タフで優しい共感力や人間力を育みます。そこに自主自律の精神が育ちます。強くて頼れる自分を作ります。自己肯定感を高めます。時を守り、場を清め、礼を正せる「にんげん」を作ります。熊谷西高校生は、3年間で「立派な成人」に成長します。その結果、質の高い大学で学び、地域や日本、世界を支える皆さんへと変容します。そんな皆さんへの夢を私は持っています。

 

熊西では、西高スピリットとして「英姿颯爽(えいしさっそう)」を校風としています。英姿颯爽とは、態度が立派で爽やかな様子を表します。そして、「3年間の教育活動全てが進路指導」です。「授業第一主義」の文化、「自学自習」の文化、「教え合い・学び合い」の文化が、生徒の高い志を支えます。

 

【先輩を追う】

令和5年3年生も、昨年の旧帝大に続き、やれると自覚した生徒が目標高く、果敢に今、試行錯誤し、もがきながらもゴールに向けて仲間と支え合い挑戦しています。その姿はまさに勇姿です。皆さんも先輩を追い、行きたい大学へ高い志を持ちチャレンジしてほしい。6教科8科目、特に文系の数学、理系の国語。これが要です。数学は全員が克服すべき教科です。国策で理系重視、理科系思考力の重視を打ち出している以上、文系の生徒も理数科目を不得意にしてはいけない時代になっています。あと2年、3年3月まで諦めず全教科バランス良く、粘り、やり抜き、貫いてください。

 

さぁ皆さん、新2年のスローガンである、「勝負の2年生」を歩む中で、それぞれの高い志を貫き、良き友に恵まれ、西高生活を心底楽しむためにも、今日から日々を大切に過ごしてください。

まずは学年末考査に力をいれましょう。そして2年第1回スタサポにつなげましょう。

 

【皆さんの努力と成果が西高に還ってくる】

「中学生にとっては憧れの高校・在校生にとっては誇りの高校・卒業生にとっては原点の高校」

それが熊谷西高校です。

皆さんのたゆまぬ努力と成果が、西高の進化と発展に寄与するのです。

 

 

最後に、卒業時には熊西で間違いなかったと確信できる、有意義な高校生活を期待します。

 

【そして進路指導主事のキャッチフレーズ】

 

「ベストを尽くす、ベターではいけない。やり切る。今を精一杯生きる。」

「友情を大切にし、自学自習、教え合い、学び合いで己を伸ばす。」

 

何よりも合い言葉「フィジカル パッション 演習量」です。

 

ご清聴ありがとうございました。                                      

 

進路指導主事  平井 利久

 

 

<学級日誌や生徒の声から・・・>

・心に響く講話でした。

・「フィジカル パッション 演習量」を意識して生活したい。

・具体的な入試制度が理解できた。先輩を追って頑張っていきたい。

・やる気が出る講話でした。まずは日々の学習にしっかり取り組みたい。