進路なう

【進学の熊西】3年統一進路が行われました

4月13日木曜日6限に3学年統一進路として学年集会が行われました。

受験生としての意識付けを再確認する重要な集会です。


垣内学年主任からは、過去のスタサポや模試の推移や比較から分析し、新3年生の課題と朝学等の時間を最大限に活用し、自学自習の時間の確保に努めるよう受験生としての在り方についてお話しがありました。


平井進路指導主事からは、第46期生の進路実績を振り返ってという考察から、「受験は団体戦」であること、高い志を持ち、第一志望校を貫く意志の強さを持つこと、日々の授業を大切にし、学問のベビーフードを学び、得意を伸ばし苦手を減らすこと、最終的には学問を我々の幸福のために還元するのが西高生の使命であるといいことなど受験だけに留まらない人間の在り方や生き方として大切なお話がありました。
英姿颯爽、西高生フィジカル パッション 演習量で高い目標達成に向け頑張ってほしいと思います。

 

 

【平井進路指導主事講話 主旨】 

こんにちは。

今日の講話の目的は、

「皆さんの進路希望の実現へ向けた意欲喚起とエール」である。

 

いよいよ受験生。そして成人である。

令和5年3月の卒業生は、最後の最後までよく粘りました。粘り勝ちである。2015年には39(現役27)名であった合格者は、今や69(現役64)名と2倍になりました。現役進学率は91.9%です。熊西は、今、勢いのある、伸び盛りの高校です。やればできる。西高生。

確かに今年度は7クラスにはなりますが、志が進路を左右します。

国公立大学を目指す者は、中期、後期の3月までの長期戦の構えで頑張り抜いてほしい。

西高生は、英姿颯爽そのものですが、冒険を沢山してほしい。伸びしろの沢山ある生徒の集団であるゆえ、志を高く、大いにチャレンジしてほしい。建設的な失敗をする。知恵とか質は、そうした時間や量の過程でもがく中で生まれます。

本格的に受験勉強の体制に入るのに2ヶ月かかるともいわれています。3年ゼロ学期の重要性は大きかったのです。どうか、朝学の時間を有効活用して、隙間時間を使い、授業に徹して、自学自習を行い、それを継続する。そうした愚直な姿勢を貫いてほしいのです。待ったなしです。得意を伸ばし、苦手を減らす。また、現2年生からは新教育課程の入試に変化しますからその過渡期に皆さんはいるわけです。そうなると、押さえの大学の競争率は高まるのは予想できますから、さらに力をつけておく必要があります。

さて、そういう意味でも、皆さんには、明確な目標があるか、目的があるか、聞いてみたいのです。目的地無くして、戦術や戦略は立てられない。結果も得られない。第一志望を公言しましょう。さらに、皆さんには、何のために大学に行き、そこで何を学ぶのか、何をやりたいのかといった動機も重要です。目的のない受験はあり得ないのです。その上で、自分の目標と現実の差をしっかり意識し、覚悟を決めるのです。優柔不断ではいけない。決断しなければならない。現実から逃げない。受験から逃げない。第一志望から逃げない。愚直にいきましょう。

いつまでに何をするのか、逆算して、短期、中期、長期のプランニングを立てて「段取り力」も高めていかなければいけません。

世の中に出れば、経験と仕事で得た力と学問の3つをフルに活用して人財となっていきます。学習は皆さんの使命です。

「高い志」を維持することは非常に大変で、精神的なタフさを要求されます。孤独です。しかし、受験は団体戦と言われるところは、互いに教え合い、学び合い、助け合い、自学自習を確実に遂行できる力を相互作用の中で高めていくところです。仲間を信じ、学校を信じよう。学力は受験当日まで伸びます。国公立大早期志望者は、長期戦、最後まで粘ろう。4教科以上の武器は、共通テストを用いて様々な私大へ、低倍率で出願できること。学力は3月、受験当日まで伸びます。

熊西は、授業第一主義で、熊西進路指導方針に則り、組織力で進路指導をしていきます。

あとは、皆さんの努力次第です。

受験は学校の授業の延長線上にあります。進学校においては、ほとんど同じ教科書を使い、同じ問題集を使う。しかし、多くの進学校の進路結果はまちまち。その原因は、飲み込みの早さと段取り力、演習量の差です。焦らず、じっくり考えることを通して理解をし、演習を繰り返す。これだと思う問題集を使い潰す。これは非常に大事で、流行に流され、新たな問題集や参考書を購入し、持った気になり、結局中途半端だったという話をよく聞きます。一つの問題集を使い倒すことを意識してもらいたい。世で言われる学年+2時間なんて最低時間です。優先順位を決め、やりたいだけやるのです。

大学入学共通テストは、平均点が50点となるように作成された、名の通り全国共通の試験です。しかもこれからの時代で必要とされる問題解決能力、資料を読み解き、分析する、自己会話する能力が問われています。まずは、共通テストをしっかりクリアできるように、まずは過去2年分解いてみよう。そして目指すは、6月マーク模試です。この模試は本番と相関関係がある模試です。計画をしっかり立てよう。6月模試は本番まで偏差値を維持・向上させて最低100点伸びるように作成されています。6月模試に最低100点を加算した得点が本番の予想得点と考えなさいということです。しかし、それはデータに過ぎないので、できるところまで伸ばし、頑張るのも西高生。自己ベストを目指してほしい。そして確実に模試の振り返りをして、弱点を補強してほしい。

確かに現在、定員厳格化が緩み、私立大学の半数は定員割れ、門戸が広くなっているが、だからこそ生き残る大学へ、「行くべき大学」「行きたい大学」へ行くべきです。

大学に入学すると、全国から学生がやってきます。様々な環境で、多くの努力をした学生。その中でも悠々と頭一つ抜きん出て、インフルエンサーとなり、やがて、世の中で役に立つ、日本やその地域、さらには世界のどこかを支える人材になってもらいたい。人類の幸福のために還元してほしい。とてつもない早さで変化する社会の解のない世界で活躍する土台を作る。そのためには、今「現在」が大切です。

そして最後に、周囲に対する感謝を忘れないようにしよう。

 

 さて、配布した進路主事だよりを見てほしい。

(以下 中略)

 

最後に、

「英姿颯爽」

「進学の熊西」

「タフで、優しく、賢い生徒に育て!」

「受験は、フィジカル パッション 演習量」

 

健闘を祈ります。

 

                         進路指導主事 平井 利久