【進路指導部】2学期終業式 進路指導主事講話【赤いリンゴになるな】
熊谷西高校では、始業式や終業式後・全校朝礼・学年集会・統一進路等で、進路指導主事講話を行い、適時に適切な進路に対する意識喚起を行っています。
言葉の力は大きな影響力を与えます。毎回の講話が、西高生に勇気を、そして、西高生の生涯に影響を与え、自らが世界の幸福のために蓄えた力を還元することを期待しています。
令和7年度12月終業式では、守屋校長による校長講話後に、平井進路指導主事から全校生徒へ、「赤いリンゴになるな」というテーマで話がありました。
全校生徒、教職員は耳を澄まして聴いていました。
1年生は「西高生になる」、2年生は「勝負の2年生」、3年生は「受験は団体戦」のキャッチフレーズの下、「英姿颯爽」の校風の中で、高い志を持ち、自己実現のために日々ベストを尽くしましょう。
【12月終業式後 進路指導主事講話】
おはようございます。
今日は、残り少ない日々を送る3年生を中心とした学びとの闘いへのエールを送りたいと思います。
春は田んぼでドロンコになり、
夏は川を優雅に泳ぎ、
秋は虫たちと一緒に歩み、
冬は雪合戦をがむしゃらにやる。
やるときはやる。
という言葉を生徒によく語ります。とにかく春はドロンコ、冬はがむしゃらというところがお気に入りで、無我夢中という場面が想像でき、スタートダッシュとゴールのコントラストが眩しい言葉です。
3年生に話す機会もあとは始業式が最後となります。進路指導主事の立場からこの1年間を振り返ってみます。進路指導は生徒指導の1丁目1番地とも言われています。私は常に自分の目で確認し、言葉と行動、結果で示すことを信念としています。朝や昼休みに教室や長机を回ります。先日は、昼休みに3人組を見かけ、声をかけました。授業には休み時間に入り、皆さんの表情から状況を察知します。放課後にも教室や長机を回り、土曜日の自習室を覗き、話しかけ、エールを送ります。声かけの偉大さを信じています。何年も欠かさず進路主事便りを出し続け、この始業式や終業式、各種集会やグーグルクラスルームで声かけを続けてきました。3年生には、マル秘の進路主事便りも何通も発行しています。授業も生徒のニーズに応じて質が高くなければ信頼を得られませんから、進学校の教員として、最新10年分の主要大学の問題を問いた分析を授業に還元してきました。応募した大塚薬品の受験生企画カロリーメイトとカロリーメートノート全員分に当選し、ビッグウエーブがやってきました。少しは第49期生に貢献できたでしょうか。3年生はこれから芽、いわゆる成果が出てくるところです。耐えることです。3学年の先生方は極めて綿密に一人ひとりの状況を分析していますので、皆さんとの頑張りとの相乗効果で、進路実現に大きな期待が持てそうです。先日は2年統一進路で200枚のスライドを使い講話をしました。そうした熱量は私の最低ラインです。2年担当の先生方によると、全員が真剣に聞いていたとのことです。1年生は1月末に行います。生徒一人ひとりの人生を変えてしまうかも知れない講話も、主事便りも、責任と自信と確信を持って話しています。生徒の皆さんと同じように、日々見えないところで努力をしているから発信ができるのです。生徒の背中を押すには、データの分析と確信と責任が伴います。2年前には、見込んで6月に声を掛け説得した生徒は、7ヶ月後には共通テスト高得点で旧帝大へ進学し、今は体育会部活動にも所属し、首席を目指し頑張っています。皆さんはどれだけ化ける力を持っているのか。努力が人を成長させるのです。
一方、大学だけが学ぶところではないのも事実です。私は、進学(大学進学)のみならず就職・公務員・専門学校も得意としています。日本では、大学進学率は高い水準になり、大学は、進学する者によっては、そこで学ぶことに特権意識という驕りを持つ者も出てくる。驕りではなく、大学で研究した相応の価値を社会に還元するのが使命です。大学で研究した者が、優れた者である保証はどこにもなく、それは思い上がりともなります。社会は大学で学んだ皆さんを期待値から把握します。航空業界を代表する航空会社では、「人財は競争力の源泉である」「ポテンシャルを持った人材を採用したからには成果を出してもらわないとならない」と人材像を提示しています。皆さんは、今あるこの現実の前に真摯でなければなりません。すべての学問は人類の幸福のためにあり、世界のどこかを支えるためにあります。学問は社会を変える力を持っていることは、先の進路指導だよりで述べました。その先の社会を支える方向は多様で、専門学校へ進学する者は授業時間800時間の密度内容で慎重に学校を選ぶ必要があるし、民間企業が500万ある中で、高卒就職活動では求人に関わる緻密な企業研究が課されます(5年間業績が伸びている企業が現在は一択でしょう)。昨年は老舗の代表企業に高い倍率をくぐり抜け普通科から入職していきました。どんな道にせよ、皆さんは社会を支え、活躍していきます。
前へ進む。小さい決断と大決断、その結果を繰り返す。進むとどうしても摩擦が起きますから、キズもシワもつき、痛みも生じます。でも、1ミリでも進んでいく。進むことは痛みと闘い、挑むことでもある。挑戦は、挑み戦うと書きます。そこに伴う運も、軍(いくさ=たたかい)を進める(しんにょう)と書きます。「『たたかい』続ける」のです。運というものは待っていてはいけない。棚ぼた式に落ちてはこない。軍(いくさ)を進め、荒々しく支配し、勝ち取りに行くぞ、軍であるぞという意気込みで進まなければ、勝利の女神も味方をしないでしょう。受験は団体戦。そこにも戦いという字がある。仲間とともに戦う。しかし、若き戦いは、時に、一人孤独でもある。すなわち、青春とは、孤独を直視することでもあるのです。直視の自由を得られる瞬間がある皆さんこそが幸せなのだと考えて欲しい。自己が管理する時間を、ダイナミックに手中に収め、時間にうつつを抜かず、真っ正直に、真面目に一途に進むことができる。未来に向かうことができる。いかなる困難に出会おうとも、自己を直視すること以外に道はない。そして、最後は、来た道を眺め、行く道を見つめ、自己を信じ抜く。
まとめると、「青いリンゴのままでいなさい」「赤いリンゴになるな」ということになります。
青いリンゴは未熟、そのままでは酸っぱくて食べられたものではありません。酸っぱさは苦労や困難。ただ、未熟なリンゴは将来完熟し、赤いリンゴになる未来があります。しかし、リンゴは甘さ(惰性や易きに流れる甘さ)に変わり、完熟し赤くなってしまえばその先は腐りゆくだけ。
「青いリンゴのまま」とは、目標を自分でつくり続けるという事。すなわち、常に挑戦し続ける事を意味します。失敗しても諦めない不屈の精神。必ず成し遂げるのだという揺るぎない情熱・熱意。成し遂げた後、次の目標を定める探求の精神。挑戦し続ける事を実践するのは、思った以上に遥かに難しい事です。まずは、揺るぎない夢や願望を見つける事から全ては始まります。
辛く厳しかった困難や障害の連続。辛い事、苦しい事に対して逃げ出したくなるのは人間の本能ですが、ちょっとした意識の転換で恐れずありのままを受け入れる事ができたのなら、リンゴの花は咲き、青く実りはじめるのではないでしょうか。
高校時代は、人格形成の最重要時代。前へ進もう。
3年生、冬休みは、共通テスト対策一色。共通テストはトータル、総合点で勝負です。苦手分野の最終調整、得意分野を尖らせ、ケアレスミスをなくし、ベストを尽くせ。それだけです。そして、自分を信じよう。正念場です。GRITです。冬休みは猛勉強して、最後の追い込みを図ってください。もがいて、もがいて、もがき抜いてください。メンタルは自己調整する。休むときは休む。そして、最終的には何とかするのです。いや、皆さんはなんとか出来る力を持っています。
皆さんなら突破できる。
振り切って進め。
先輩を超えて、熊西の実力を更新してください。
2年生は3年0学期、1年生は2年0学期です。よい走り出しのために準備をしましょう。1,2学期の弱点克服をしましょう。
そして、西高生全員が「全力を尽くしたか」を全ての判断基準とできるように行動しましょう。
私も、皆さんの気持ちを胸トラップして(受け止めて)頑張りたいと思います。
良いお年を。
最後に合い言葉です。
「今を精一杯過ごす」
「ベターではいけない。ベストを尽くす。」(ベタベス)
「チャンス チャレンジ マジカルチェンジ」
そしてなんと言っても、
「フィジカル パッション 演習量」
頑張ってください。
期待しています。
進路指導主事 平井 利久