シード校撃破も代表決定戦で敗退!
ゴールデンウィーク期間中に開催された北部支部選手権大会(関東大会予選)で熊谷西高校女子バスケットボール部はノーシードから勝ち上がり、県大会代表決定戦まで駒を進めましたが、残念ながらそこで敗退となりました。
1回戦は前回お伝えしたように4月30日に小川高校と対戦しました。出だしから好調の西高は第1ピリオドで36-4と大量リードでほぼ勝敗を決定づけ、その後はベンチメンバーを中心に危なげなく試合を進め、最終スコア 熊谷西98-16小川 で勝利しました。
続く5月4日の2回戦はシードチームの成徳深谷高校と対戦。近年スカウティングに力を入れ、タレントがそろう成徳深谷は、新人戦ではベスト8に入り県大会へも出場しています。対する西高はシード校を相手に緊張がありありで、アップの段階から肩で息をする様子が多くの部員に見られ不安が募りましたが、予想通り普段であれば何でもないようなレイアップ・ゴール下といったイージーシュートをことごとく外し、第1ピリオドは15-17の2点ビハインドとなりました。第2ピリオド出だしでキャプテンの3Pシュートが決まり逆転すると、ようやく緊張がほぐれたか、ここから一気に連続得点で引き離し前半を10点差で終えるとその後は危なげなくメンバーチェンジを繰り返しながら最終スコア 熊谷西64-50成徳深谷 で代表決定戦に進むことができました。
5月5日の代表決定戦が行われた熊谷市民体育館は、ようやく入場規制がなくなり試合観戦が許可となったこともあり、多くの観客が詰めかけ、大観衆が見守る中での試合となりました。この日の西高の対戦相手は滑川総合高校。昨年のこの大会では県ベスト8になった強豪です。慣れない大観衆に部員たちの緊張はマックスとなり、第1ピリオド出だしは相手の勢いに受け身に回ってしまい、あっという間に2-10となりましたが、その後は互角の攻防が続き14-23の9点差でこのピリオドを終えました。続く第2ピリオドも出だしは滑川総合がリズムをつかみ、一時15点差となったところでたまらず熊西ベンチがタイムアウト。その後ようやくリズムを取り戻した熊西が追い上げ26-36の10点ビハインドで前半を終了しました。勝負の後半戦、第3ピリオドに最初にリズムを握ったのは熊西。6点差まで追い上げ、しばらく1桁点差の攻防が続きました。6点差からさらに点差を縮めるチャンスが何度もあったにもかかわらず、ここで詰めきれなかったことがこのピリオドの終盤に効いてきてしまいました。残り3分を切ったところから3Pシュート、オフェンスリバウンドをもぎ取られての得点を連続して決められ、このピリオド終わってみれば40-57と17点差まで広げられてしまいました。こうなると試合巧者の滑川総合が最終第4ピリオドをうまく使い、熊西は追い詰めることができず最終スコア 熊谷西52-72滑川総合 で敗退となりました。
敗れたとはいえ、熊西の持ち味であるスピードは十分通用していましたし、ウェートトレーニングなど一切やらない西高が身体のぶつかり合いでも十分対抗できていました。その分よりこのチームの課題が浮き彫りになったともいえます。まだインターハイ予選が残っています。3年生にとってはこれが最後の大会になります。最後の大会でうれし涙を流します! そして最後は全員が思い切り笑います! 「最後に笑うものが最もよく笑う("He laughs best who laughs last.")」のですから。