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【SSH】第2回課題研究発表会を実施しました!【理数科・自然科学部】

10月20日月曜日の5~7時間目に、第2回課題研究発表会を実施しました。

 

今回の発表会は、中間報告会。

6月に行われた第1回からの進捗について理数科2年生を中心に発表を行いました。

 

理数科2年生発表テーマ一覧

<数学>

複数の基数で回文になる数へのリクレル操作

<情報>
文字認識を利用した手書き文字のデジタル化 
路面状況や勾配を加味した交通シミュレーション

<物理>
一様な金属板の振動数とクラドニ図形 
シャボン膜の干渉による厚さの測定
リコーダーの秘密に迫る
ライズボールの解析

<化学>
安定電圧下での持続発電を可能とする微生物燃料電池の開発
化学染料にかわる草木染めをつくる
サポニンを用いた天然の洗剤の機能性について
酸化チタン光触媒による退色現象の再現
雑草から生分解性プラスチックを作る

<地学>

逃げ水の再現と発生要因
ブロッケン現象の再現と発生の要因について
赤城山の再現とハザードマップの作成

<生物>
炭素粒子(竹炭)付着の有無によるクモ糸の力学特性(応力・ひずみ)の比較
アルテミアを指標としたイブプロフェン製剤の短期影響比較
カレーとスパイス・ハーブの育成

 

R7熊谷西高校SSH第2回発表会

1年生はユニット型研究の物理(英語ver.)化学について、代表者発表がありました。

先輩たちを前に緊張もあったと思いますが、内容を簡潔に、堂々と伝えられていました。

今回の発表会からは理数科1年生が運営側に回り、受付・誘導・タイムキープ・機材補助などを担当。舞台裏を支える経験は、来年の自分たちの発表にも必ず生きてくるはずです。

 

 R7熊谷西高校SSH第2回発表会

理数科2年生の課題研究では、6月の段階であいまいだった研究目的や前提知識が、この間のブラッシュアップによって明確になり、自信をもって発表する班が多く見られました。

 

R7熊谷西高校SSH第2回発表会

夏休みの取り組み、科学展のレポート作成、自然科学交流会でのポスターセッションを経て、各テーマが着実に固まりつつあり、日々の努力が確かな形で表れています。

 

R7熊谷西高校SSH第2回発表会

一方で、サンプルサイズの不足や測定基準の不明確さは、早急に改めたいですね。

今回までの結果から生まれた反省点や新しい疑問には、追加実験で応えることが必要です。

実験のアイディアがうまく出てこない場合は、参考文献を探して読み込んでみて、手を動かす前の知識・背景の不足をまず補うことを意識してほしいと思います。

 

 

<総括>

今回の発表会で感じた課題は、「質問する力」です。

全体の前で手を挙げるのは、たしかに少し気恥ずかしいかもしれません。でも、良い質問は“発表者のため”だけではなく、その場にいる全員の理解を押し上げます。興味を持ったら、わからないところは素直に尋ねてください。「なぜその条件なのか」「他の条件ではどうなるのか」等、簡単な一言が、次の測定計画や図の改善へとつながります。質問する勇気は、研究の質を一段引き上げる力です。

発表する側も、問いを歓迎し、簡潔に「結論→根拠→次の対応」の順で応答しましょう。「検討します」で終わらせず、「反復数を増やして再測定する」「対照条件を追加する」など、具体策を添えて前進の道筋を示すことが、研究を確実に強くします。

今日の中間発表会は通過点です。小さな「なぜ?」を飲み込まずに声に出す。その積み重ねが、班の議論を動かし、データの信頼性を高め、次の外部発表での説得力につながっていきます。

次回は、もっと多くの手が挙がる熱い質疑で、発表会そのものをみんなで育てていきましょう。

発表者・司会・運営スタッフ・助言の先生方・参加した生徒の皆さん、ありがとうございました。