【探究の熊西] 長瀞・自然の博物館巡検
7/13(水)に長瀞の地質を中心とした巡検を行いました。
前日は鳩山・東松山など比企地域で豪雨があり、実施が心配されました。前日から巡検地のモニターや水位情報と降雨状況を見ており、当日の状況と降雨予報から実施する判断を下しました。
9:00に自然の博物館前に集合し、長瀞の岩畳へと歩いて移動しました。商店街を抜け岩畳に降りる直前に、今日の巡検ポイントなどの説明を、博物館の学芸員さん(ブラタモリでも登場した方です)にしていただきました。
<本日の巡検の概略説明> <長瀞と埼玉の地形の説明>
岩畳に降りて岩石の特徴は何かを考え、結晶片岩のでき方について露頭から考えていきました。
片理や節理がどうしてできるのか、日本列島のでき方(付加体・変成岩)と関連した説明も行われました。
<岩畳の岩石の特徴を観察する> <片理・節理、付加体と日本列島のでき方の説明>
岩畳を歩きながらあちこちで見られるポットウォール(甌穴)のでき方、その断面からわかる
結晶片岩の構造の観察を行いました。また、河岸段丘が発達している両岸を確認しながら、そこが
なぜかつて河床だったのか、ポットウォールの存在と共に観察・確認し現地の地形や地質を元に
考えていきました。
<ポットウォールの観察> <ポットウォールとその意味について考える>
断層によって曲げられた小滝の瀬を観察した後博物館に行き、見てきた結晶片岩と地質に関することを中心に調べて確認しました。
<小滝の瀬の断層面> <段丘面上の湧水と旧河道>
<博物館での調べ学習と確認>
博物館の見学の後、虎岩の観察と紅簾石片岩の観察に向かいました。
<虎岩の微褶曲・微断層構造の観察> <虎岩の褶曲とポットウォール>
<紅簾石片岩と巨大ポットウォール>
紅簾石片岩は遠くで眺めるだけで時間がいっぱいになったので、そこで解散にし希望者だけが行くとしたのですが、結局全員が紅簾石片岩まで行き観察しました。
これから振り返りシートの作成と、壁新聞の作成が夏休みの宿題として待っています。今回の巡検の結果を、どうまとめてくるか楽しみです。