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【探究の熊西】熊谷市立大原中学校 体験授業

11/25(金)13:30~15:30に、市内にある大原中学校2年生の体験授業を行ってきました。

普通科理系・理数科地学選択者各2名、合計4名の生徒にTAを務めてもらいました。

 

14:00~14:50の5校時の1時間でしたが、3つの実験を行う中身の濃い授業でした。

テーマは「地球」 地球のでき方と内部構造、地球の大きさを自分の足で測ることを行いました。

 

①「原始地球を作る」

 最初はテルミット反応でマグマオーシャンの地球を再現し、割ってみて中心に鉄の核、周りに岩石質の

 マントルができることを確認しました。TAの生徒にも手伝ってもらいました。

 

   <テルミット反応で原始地球を再現>     <マグマオーシャンのミニ地球>

 生徒の反応はとてもよく、興味津々の様子でした。材料について関心を示していた中学生もいました。

 マグマオーシャンを経て、重い鉄が中心に集まり核を形成し、軽い岩石が周囲に浮かんできたことを

 理解してくれました。

 

②「地球成分の密度測定」

 次に①の実験を受け、地球の核(鉄)と岩石(地殻を構成している2種の斑レイ岩と花こう岩)の

 密度を測定して、本当に鉄が重く岩石が軽いのか確認しました。実験の趣旨や大まかな方法の説明は

 教員が行い、実際の実験・結果のまとめはTAの生徒に行ってもらいました。

    

     <密度測定の実験>            <実験結果のまとめと考察>

 中学校の段階では密度概念を苦手とする生徒も多いのですが、実験を通して重さと密度の違いや

 黒い岩石の方が白い岩石よりも重い(密度が大きい)ことも理解してくれました。また、マグマオーシャン

 でできた地球の内部構造が確認できたようです。

 

③ 「地球の大きさを歩いて測る」

 最後にグラウンドに出て歩測から地球の大きさを測定する実験を行いました。最初に30mを何歩で歩くか

 歩数を測定し歩幅を求め、次に南北線(子午線)2”の長さを歩測して地球の大きさを測定します。

 

     <30mの歩数の確認>           <子午線2”の長さの歩数を測定>

 

      <データの集計>            <データの集計と結果発表>

教室に戻ったあとTAの生徒たちが歩数の集計をし、測った地球の大きさと、実際の地球の何%かを

発表しました。ほとんど生徒が5~10%以内の誤差で測れており、全体では97%の大きさでした。

 

中学生はみんな興味津々で取り組んでれて、楽しそうに実験していました。高校での理科の実験の様子を

知るとともに、実験の繋がりや科学に対する興味が湧いてくれたようでした。またTAを務めてくれた生徒

も簡単な打ち合わせだけだったにも関わらず、先を見越してアシストや実験の指導に当たってくれました。

中学生に教えるという経験も新鮮だったようで、教えることを通じて自分が授業で受けてきたことをより

深めることができたと思います。これからも地域でのこのような連携活動(SL-Net)を通して、SSHの

成果を還元して行ければと思います。