校長室

始業式に替えて

 全校生徒の皆さん、元気でいてくれましたか。
 ようやく学校が再開されることとなりました。まだ、完全復活とは言えませんが、それでも私たち教職員にとっては大変な喜びです。皆さんに会える日を待ち望んできました。

 今、私たちは歴史的事件の真っ只中にいます。世界中の誰もが経験したことのない事態に直面しています。
 「日々是好日(にちにちこれこうにち)」雲門文偃という禅僧の言葉で、「ありのままに生きる毎日それぞれが素晴らしい一日」という意味です。
 今回のコロナ騒ぎで、何でもない日常がどれほどありがたいことか身に染みて感じました。今こうして元気に生きていること、登校できること、ともに学べること、とても幸せな、本当にありがたいことです。
 「日々是好日」一日一日を大切に精一杯生きて、素晴らしい日にしましょう。

 とはいえ、しばらくはウイルスとうまく付き合いながら暮らしてゆかなければなりません。特にスーパーサイエンスハイスクールに在籍する皆さんには、何事も科学的、合理的に考えて行動することが求められます。
 日本人の感染者数は今のところ累計1万7千人弱と公表されていますが、実際にはその10倍程度いるのではないかとも言われています。もしそうなら、本校生徒、職員の中に1人くらいいてもおかしくありません。多くは無症状または軽症だそうですから、自分が感染しているかもしれないと全員が考えるべきです。
 ですからマスクは必ず着用しましょう。通常のマスクでウイルスを完全に防御することは難しいようですが、感染者の飛沫(唾液)を低減させる効果はあります。もしあなたが感染者だった場合、マスクをつけることで他人にうつす可能性を減らすことができます。
 それでも多少はウイルスが排出され、机やいす、ドア、壁等に付着していることは十分に考えられます。それに触ると手にウイルスが付きますが、その瞬間に感染するわけではありません。その手で口や鼻に触ると体内にウイルスが入ってきます。これを防ぐ意味でもマスクは有効です。
 何かに触った手にはウイルスが付いていると想定しましょう。ですからその手で自分や誰か他の人を直接触ることはなるべくしないようにしましょう。一旦洗い流してしまえばリセットされるので、こまめに手を洗いましょう。手を洗えない状況が続くときはアルコール等で消毒しましょう。
 このように合理的に考えれば具体的にすべきことが見えてきますし、それほど複雑で難しいことではありません。ポイントをまとめた行動指針「西高モデル」を作成しましたので、参考にしてください。

 繰り返しになりますが、私たちの中に感染者がいてもおかしくありません。注意していても感染してしまう場合はあります。毎朝検温するなど体調の把握に努めてください。体調不良の際は無理をしてはいけません。
 誰にでも可能性があることなので、感染した人を非難したり差別したりなど絶対にしてはいけません。お互いを気遣いあいながら、この難局を皆で協力して乗り切りましょう。

 多くの行事が中止となり、部活動の大会も行われない中ですが、どんなときも目標設定はできます。楽しみややりがいもきっと見つけられます。そして、世界史に残るこの時代を前向きに生きた経験が、皆さんの人生にとって大きな財産になります。
 さあ、いつものように「全力さわやか西高生」を合言葉に、明るく元気な学校生活を始めましょう。