2022年7月の記事一覧
【図書委員会】ビブリオバトル研修会
7月11日に図書委員会主催の「ビブリオバトル研修会」を実施し、ワークショップ型のミニビブリオバトルを行いました。
各グループで選ばれたチャンプ本と参加者の感想は以下のとおりです。
《各グループで選ばれたチャンプ本》
・『桜のような僕の恋人』宇山佳佑 著 ・『また、同じ夢を見ていた』住野よる 著
・『硝子の塔の殺人』知念実希人 著 ・『優しい死神の飼い方』知念実希人 著
・『探偵AIのリアル・ディープラーニング』早坂吝 著 ・『君の話』三秋縋 著
・『僕たちにデスゲームが必要な理由』持田冥介〔著〕 ・『星の王子さま』サン=テグジュペリ〔著〕
《ミニビブリオバトルの感想》
・初めてビブリオバトルをやったので緊張しましたが、自分が本当に好きな本を紹介したり、みんなのおすすめしたい本を知ったりできて想像以上に面白かったです。みんなの本に対する熱意が感じられて、もっと多くの本を読んでみたくなりました。
・初めてビブリオバトルをしました。時間が余ってしまったので、台本なしで本を紹介するのは難しいと分かりました。自分の好きな本を紹介して他の人に興味をもってもらえるし、他の人の好きな本を知ることもできるので良い機会だと思います。
・私はファンタジーが好きなので他のジャンルの本はあまり読まないのですが、今回のこのミニビブリオバトルで普段読まないジャンルを知ることができて面白かったです。聞いている人に興味を持ってもらえるような話し方についても、もっと考えてみたいです。
・他の人の本を読んでみたいと思うことができました。自分が普段読んでいるジャンルとは違う本が好きな人の発表には、新しい発見がたくさんありました。短い時間でも互いの考え方が分かり、良いコミュニケーションをとることができると感じました。
【図書委員会】新着図書紹介 1学期まとめ
『赤と青とエスキース』 青山美智子 著 PHP研究所
メルボルンの若手画家が描いた1枚の下絵、エスキース。この本はこの1枚の絵画をめぐり、5つの物語が展開されていきます。一見、別々の人々の物語に感じられますが、最後に全てが繋がり、1つの大きな物語となります。出会いと別れを繰り返し、人生を紡いでいく登場人物たちが、どのような結末を迎えるのか。読み進めていくうちに、どんどんこの世界観に引き込まれていきます。
この本を読み終えた後、きっと温かい気持ちになっていることでしょう。ぜひ、読んでみてください。(3年・Y)
『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』 福井県立図書館 編著 講談社
「レファレンスサービス」とは、タイトルや作者などの情報をもとに利用者の探している本を見つけて提供する、図書館司書の大切な仕事の一つです。
この本では司書の方が実際に出会った「覚え違いタイトル」を、その本の簡単なあらすじとともに紹介しています。
「『下町のロボット』ってありますか?」
「小説で、『おい桐島、お前部活辞めるのか?』みたいなタイトルだったと思うんだけど……」
利用者たちの奇想天外な覚え違いを、クイズ感覚で楽しむことができる一冊です。ぜひ手に取ってみてください。(3年・W)
『食べものが足りない! 食料危機問題がわかる本』 井出留美 著 旬報社
この本ではSDGsの目標の一つ「飢餓をゼロに」を含む、食料問題の現状・原因・解決策が紹介されています。
また、2153人の大富豪が貧しい46億人より多くの財産を持っていることや、地球温暖化など一見関係のない問題が食料問題に深く関わっていること、2050年には世界の3人に1人がベジタリアンになる可能性があること、バイオ燃料によって穀物価格が上がったことなど興味深いことが多く解説されていました。食料問題は食料自給率の低い日本に住む私たちも他人事ではありません。皆さんも是非この本を読んでみてください。(3年・T)
『バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則』 柿内尚文 著 かんき出版
自分の話が相手になかなか伝わらないということ、ありませんか?
そんな時には、バナナが大きく描かれている目立った表紙が目印のこの本がオススメです。少し分厚く感じますが、挿絵があるので読みやすく、文字も大きくて見やすいうえに話も面白いです。是非あなたもこの本を読んで、一段上の伝え方を覚えてみてはいかがでしょう。
……どうでしょうか?これは、私がこの本を読んで学んだことを参考にして書いた紹介文ですが、興味を持っていただければ嬉しいです。(3年・Y)
『探偵はもう、死んでいる。』 二語十 著 KADOKAWA
この小説は、「お客様の中に、探偵の方はいらっしゃいませんか?」という一言から始まります。四年前の地上一万メートルの空の上で、この一言をきっかけに主人公の君塚君彦は名探偵のシエスタと出会い、助手になり、いくつもの冒険劇を繰り広げ、死に別れます。一人生き残った主人公は、平凡に暮らしていました。しかしある日、夏凪渚という人物に、「自分の元の心臓の持ち主を探してほしい」と頼まれ、事態は急展開していきます。この小説はいろいろなところに伏線が張られていて、読み進めていくうちにさまざまな謎が解けていきます。とても面白いので是非読んでみてください。(1年・S)
『理系じゃなくてもハマる面白さ!ゼロからわかる物理エンジン』 こーじ 著 KADOKAWA
「巨大な時計、秒針の針先の速度は速いのか?」「雨、歩くのと走るの、どっちが濡れないの?」「直線1,000mの滑り台から滑った時の威力がヤバい」など、一見くだらないように見えて、言われてみたら気になる!という話題を「物理エンジン」というツールによって解決していく本です。「物理」と聞くと難しく感じますが、理系ではない人でもわかりやすいように面白く説明されています。なかでも、「何回紙を折ったら宇宙まで到達するのか?」という話題はスケールが大きくて、くだらないように思えますが、読んでいくうちにみるみると引き込まれていきます。ぜひ図書館に来て、この本を読んでみてください。(1年・M)