2024年1月の記事一覧
【図書委員会】新着図書紹介 2学期まとめ
『「バイアス社会」を生き延びる』 中野信子 著 小学館
皆さんは「バイアス」という言葉を知っていますか。バイアスとは人が持つ偏見や先入観のことです。人は多かれ少なかれ無意識のうちにバイアスを持っています。そして社会や学校で、日々自分とは異なるバイアスを持つ人と関わらなくてはなりません。この本は、私たちに新たな視点を与え、バイアスだらけの「世間」とどう付き合っていけばいいか教えてくれます。ぜひ面白いので読んでみてください。(1年・I)
『世界がわかる資源の話』 鎌田浩毅 著 大和書房
みなさんは「資源」についてどのくらい知っていますか。おそらく多くの人は詳しく知らないと思います。私もその一人ですが、この本はとても分かりやすく解説されているので読み進めることができます。例えば、身の回りのものと環境とのあいだに意外なつながりがあったり、資源の未来について紹介されていたりなど、とてもおもしろいです。普段身近なことなのに目を向ける機会が少ないからこそ惹き付けられる内容だと思います。みなさんもぜひこの本を手に取って、読んでみてください。(1年・T)
『嫌な気持ちになったら、どうする?』 中村英代 著 筑摩書房
なぜか分からないけれどイライラしたり、不安になったり、そういう時ありませんか。この本は、そうした普段の生活で感じているネガティブな感情やその感情が制御できないときにどう対処すればいいかなどが書かれています。この本を読んで、ネガティブな感情の特徴や性質を知れば、今よりももっとそうした感情に対処できるようになると思います。ぜひ読んでみてください。(2年・T)
『10代のための疲れた体がラクになる本』 長沼睦雄 著 誠文堂新光社
この本は、10代が抱える様々な体調不良の原因と、その対処法について書かれています。例えば、みなさんは「朝、起きられなくて学校を休んだ」という経験をしたことはありませんか? 疲れからくるものだと思われがちですが、本当の原因はもっと深いところにあります。原因不明の体調不良で悩んでいる方、疲れがなかなかとれない方に読んでもらいたい一冊です。(2年・Y)
『フードリテラシーを高めよう!』 下野房子, 吉田幸子 著 大修館書店
この本には食に関する基本的な情報が書かれていて、食の知識を深めることができます。例えば「魚はなぜ体によいのか?」「おやつを食べるなら、何時がいいのか?」など、食と健康に関する疑問が分かりやすく解説されています。題名にも「フードリテラシー」とあるとおり、世の中にあふれている情報の中から正しい知識を身に付けることができるので、食に興味のある人はぜひ読んでみてください!(2年・Y)
『古典モノ語り』 山本淳子 著 笠間書院
この本は、私たちがつい読み飛ばしてしまう平安文学の「モノ」について焦点を当てています。たとえば、みなさんは平安文学において「牛車」で何を表現できるか知っていますか。牛車の走り方で乗る人の心持ちすらわかると言わんばかりの文が『枕草子』に載っていたり、『源氏物語』の車争いでは人の心の手に負えなさをよく表したりしていると著者の山本淳子さんは言います。普段の授業で気になった「モノ」があったときには、ぜひこの本を手に取ってみてください。(2年・K)
『リカバリー・カバヒコ』 青山美智子 著 光文社
この本は、カバの遊具「カバヒコ」をめぐる連作短編集で、第1話は私たちと同じ高校生が主人公です。第1話の主人公・奏斗は、中学生の時は成績が良かったのに、高校に入って下から数えたほうが早いような順位になってしまい、初めての挫折に心が折れてしまいます。そんなときに、自分の体の治したい部分を触ると治してくれるという「カバヒコ」の存在を知ります。彼はこの問題とどう向き合っていくのか。共感できるところも多いと思うので、ぜひ読んでみてください。ほかのお話もおすすめです。(2年・T)
『墨のゆらめき』 三浦しをん 著 新潮社
皆さんは書道が好きですか? 私はこの本を読んで書道に少し興味が湧きました。
三日月ホテルに勤務する主人公の続力は、このホテルの筆耕士のひとりである遠田薫の家に仕事で訪れます。どんな筆致も自由自在に書き分ける遠田と接するうちに、力は文字の魅力に惹きつけられていく、というようなお話です。実直な性格の力と自由奔放な性格の遠田の会話が面白く、読んでいてつい笑ってしまうことが多々ありました。書道が苦手な人もぜひこの本を読んでみてください。(2年・K)