2020年10月の記事一覧
中央展および全国日本学生科学賞出場!
10月初旬に県内の科学系部活動などから日本学生科学賞(科学展)兼 総合文化祭(総文祭)の県1次審査(通常は地区展)が行われました。約120の出展作品の中から県2次審査(中央展)に進めるのは30作品だけです。
化学では「リン酸二水素カルシウムを用いたガラス作り」と 「硫化亜鉛の合成と発光」が、地学では「火星の夕焼けはなぜ青いのか」の合計3作品が中央展に選出され、優秀賞・最優秀賞を取りました。10/21に中央展の審査が行われ、30本中6本の作品が全国日本学生科学賞に出品されることが決まりました。そのうちの1本が「火星の夕焼けはなぜ青いのか」です。11月中旬に全国の予備審査が行われ、最終審査に残るかが決まります。総文祭出場作品は全国予備審査で残れなかった作品と中央展の作品の中から選ばれますが、地学の作品の中でも最有力候補の一つになっています。
10/26の校内課題研究発表会をはじめ、11/7実施予定のKEEN(熊谷高校との英語プレゼンテーション)や11/28の中学3年生および保護者向けの「生徒発表会」(さくらめいと)でも3本の作品は口頭発表やポスター発表などを行う予定です。
第2回課題研究発表会
10/26(月)5・6・7限、視聴覚室と1-8、3-8の教室をオンラインでつないで第2回課題研究発表会が行われました。
<メイン会場(視聴覚室)の全体の様子>
この週は保護者の授業見学週間にあたるため、保護者の皆様方も見学に来ていただきました。
<保護者の皆様も発表を真剣に聞いていました>
発表のテーマは次の通りです。
1 人工宝石の合成
2 光触媒を用いた人工光合成
3 ヒドロキシラジカル生成による殺菌効果
4 高吸水性ポリマーの作成と改良
5 リン酸二水素カルシウムを用いたガラス作り
6 アンモニアを使わない銀鏡反応
7 硫化亜鉛の合成と発光
8 ストームグラスの仕組み
9 セルロースナノファイバー作成の検討
10 Raspberry Piを利用した小型複葉機の飛行性能の研究
11 太陽光で飛ぶ飛行機を作る
12 パルスオキシメーターを用いた体調管理
13 身近にある放射線
14 火星の夕焼けはなぜ青いのか
15 プラナリアのpHによる再生速度の変化
16 チームアライグマの活動報告
17 Hemerocallis属における生息地の違いと種分化に関する系統解析
18 放線菌よる農薬作成
19 新しいホッカイロの作成
20 銅合金の酸化膜の色の変化
21 円周率の様々な求め方で正確性を追求する
1 英語による科学プレゼン Egg Drop(3)
2 英語による科学プレゼン Egg Drop(2)
3 英語による科学プレゼン Egg Drop(1)
5 リン酸二水素カルシウムを用いたガラス作り⇒中央展(優秀賞)作品
7 硫化亜鉛の合成と発光⇒中央展(優秀賞)作品
10 Raspberry Piを利用した小型複葉機の飛行性能の研究
12 パルスオキシメーターを用いた体調管理
<質問の様子>
14 火星の夕焼けはなぜ青いのか⇒中央展(最優秀賞作品)・全国出場
17 Hemerocallis属における生息地の違いと種分化に関する系統解析
18 放線菌よる農薬作成
最後に校長先生からの講評と、午前中に開催されていた運営指導委員会から参加されている
県指導主事(SSH担当)の塩原先生からも好評をしていただきました。
<塩原先生からも講評をいただく>
まだ、第2回の中間発表段階のため、実験数やサンプル数、実験方法などが、少なかったり未確定のテーマも多くありました。今後プレゼンテーションの力をつけていくとともに、より完成に近づけて最終発表会に向けて頑張っていってほしいと思います。
1年情報研修会
10/17(土)8:35~12:55にかけて、1年理数科(1-8)を対象に情報研修会を行いました。登校後、本日の流れなどの説明を教室で行ってからPC室に移動しました。
講師は埼玉工業大学・准教授の松田智裕先生です。他に名誉教授の井門俊治先生、TAの学生さんなどが手伝いに来てくれました。
<講義の開始>
前半はmicro bitによるプログラミングの実習です。小さな基盤にLED、ボタン、端子、光センサー、温度センサー、加速度センサー、コンパス、Bluetoothなどが組み込まれており、MakeCodeエディターというソフトによりプログラミングして制御します。ブロックと呼ばれる非常にわかりやすい制御言語から、JavaSpriptなどのプログラミング言語まで対応しており、プログラミングの教育的利用を念頭に置いて開発されたプログラムです。最初にマイコンとはどういうものか、プログラミングとは何かの説明をしていただきました。
<説明画面とレジュメを見ながら確認>
実際に基盤が配布され、micro bitをダウンロードして、プログラミングの実習が始まります。
最初に温度センサーを使った温度の測定プログラムを作りました。
<基盤とケーブルなど>
<MakeCodeエディターをダウンロード>
<マニュアルを見ながらプログラミング>
<温度のプログラム>
<手で温めて温度センサーの確認>
<音のプログラム>
<音の確認>
<サイコロのプログラム動作の確認>
<チャレンジ課題で譜面から音楽を入力>
<相談しながら様々なプログラムを考える>
後半はAIについての講義と、デモンストレーションが行われました。最小二乗法とAIについての関係から始まり、分類することとはどういうことなのかの講義を経て、画像認証や顔認証のデモンストレーションが行われました。
<じゃんけんのデモンストレーション>
<ドラえもんの絵を描く>
<ばいきんまんンの絵を描く>
画像認証では生徒全員でドラえもんとばいきんまんの絵を描いて、何枚かの絵でAIに学習させてから認識するかのテストをしました。顔認証ではあらかじめ撮影して学習させた犬と猫の画像から、生徒それぞれの顔がどちらかなのかを判別する実験を行いました。
<あなたは犬顔・猫顔どっち? 猫顔が圧倒的でした!>
半日かけた実習もあっという間に終わり、最後にアンケートなどを書いて終了しました。
今日作ったプログラムは後日授業で活用する予定です。
生物出張講義(外来種について)
10/5(月)6・7限(⑥2-8 ⑦1-8)に川の博物館・学芸員の藤田先生に、来校していただき「外来種について」の出張講義をしていただきました。
<本日の講義タイトル>
<本日の講義の説明>
外来種とは何かということから始まり、外来種の問題や広がり具合などをスライドを使って丁寧にわかりやすく解説していただきました。
<配られた参考資料>
外来種の多くは北米産であり、島国の日本の生物に対して生命力や繁殖力などが強いことや、日本から逆に外来種として進出しているものなどの説明などがありました。また本校の課題研究のテーマの1つである、アライグマについての細かな説明もありました。
<アライグマの標本を見る>
<アライグマについていたノミの標本を見る>
2年生は課題研究や、3学期に授業で勉強する生態系についてと深く関係があり、1年生はこれから行われる生物のユニット研究や課題研究のテーマ決定に深くかかわりがあるので、生徒の皆さんもよく聞いていました。
<課題研究やその他関連することについての説明>
講義後の質疑応答や、講義後も先生に質問している姿が見受けられました。藤田先生も丁寧にわかりやすく答えていただいたり、アドバイスなどの対応をしていただきました。
<外来種に対して質問する生徒>
<終わってからも質問は続く>