2022年4月の記事一覧
【探究の熊西】Hemerocallis属のDNA濃度の測定~その③
課題研究で取り組んでいるHemerocallis属の系統解析に関する研究は、
大学や多くのメーカーの方から支援を受けて行っています。
今回は、実験精密機械製造会社であるワトソン株式会社の圡田様、粕谷様、
そして先日に引き続き、高信化学株式会社の松浦様に本校生物室へお越しいただき、
最新モデルの8連マイクロピペット等をお借りして実験を行いました。
遠方からお越しいただき、心より感謝申し上げます。
2年生も参加し、Hemerocallis属(ニッコウキスゲの仲間)のDNA抽出を行いながら、操作性等を確認しました。
デモ機としてしばらくレンタルさせていただけるとのことで、
使い方をしっかり身に付けたいと思います。
8連マイクロピペットの女性開発者のお話を伺うことができ、
女性でも使いやすいよう軽量化し、マカロンをイメージしたパーツがあるとお聞きした時は、
みんなでほっこりしました。
このように生の声を聞き、実際に社会人と対面で話をする機会は、
生徒にとって非常に貴重なキャリア教育となります。
学校教員だけでなしえることではありません。本当にありがとうございます。
皆様の期待に応えるべく、これからも地道な研究を続けていきます。
【探究の熊西】Hemerocallis属のDNA濃度測定~その②
先日、再び高信化学株式会社の今泉様、松浦様、ワケンビーテック株式会社の有田様に本校生物室へお越しいただき、
最新モデルの微量分光光度計をお借りして、DNA濃度の測定を行いました。
測定したのは、前回に引き続き、課題研究で系統解析を行っているHemerocallis属(ニッコウキスゲの仲間)です。
今回は、葉緑体DNA抽出直後の、原液に近いDNAの濃度を測定しました。
その結果、抽出の過程で添加した薬品が十分に落とし切れておらず、
(要するに、「洗浄」の作業が不十分)
それらの薬品がその後の過程に悪影響を及ぼしている可能性のあることがわかりました。
新たな気づきでした。
やはり、DNAを扱う以上、各過程で(面倒でも!)いちいちDNA濃度を測り、
濃度がキープできているか確認する必要があるようです。
研究メンバーは3年生(全員運動部!&理数科)となり、最後の大会前の貴重な時間を縫って参加しました。
文字通りの文武両道で、研究活動に励んでいます!
「受賞」という結果に満足することなく、着実に前進し続ける本研究、
多くの方からの期待と支援にも応えるべく、これからも研究活動に邁進します!!
後輩たちにも期待します!