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2023年7月の記事一覧

【探究の熊西】チームアライグマ標本づくり

先日、越谷北でチームミーティング、クビアカツヤカミキリの標本づくりを教わってきました。

ミーティングでは、8月22日予定のときがわ野外研修、

11月にチーム主催で行う予定の公開シンポジウムの内容を話し合いました。

公開シンポジウムでは、ぜひ多くの方の来場をお待ちしております。

標本づくりは、越谷北高校の生徒に教わりながら行いました。

標本というと、標本箱できれいに並べられて、

ピン止めされた物を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、

それはあくまで「展示用」であって、

写真のように半紙とコットンで包み、ラベルを付ければ標本になります。

(ただの「死体」ではなくなります!)

いつ、どこで、誰が採集したかを記すラベルが、とにかく大事です。

文化祭に向けて、熊西でも標本制作を始めたいと思います。

↑ミーティングの様子

↑標本づくりの様子①

↑標本づくりの様子②

【探究の熊西】長瀞・自然の博物館巡検

7/18(火)午前中の猛暑の中、長瀞の岩畳を中心に巡検に行ってきました。

巡検とは現地調査・フィールドワークのことで、現地に行って実際の自然のものを

観察・観測することです。暑い中ですが実際のものを見て、初めて解ることが多いため

理数科ではこのような巡検や実習を重視しています。

 

     <岩畳での解説の様子>            <岩畳を各自観察する>

岩畳の上で、結晶片岩のでき方やそれからわかることなどの説明を受け、片理や節理のでき方や

見え方などを教わって、実際の露頭の上で観察を行いました。

 

    <ポットホールの説明と観察>        <赤壁と断層の観察と説明>

さらに上流に進み、流れる石で削られてできた大きな穴である、ポットホール(甌穴)の観察や、

断層でできた流路を進む川の様子や、赤壁の様子を観察しました。ここで見たポットホールは川で

削られ小さく(それでも2mくらいの深さ)なってしまっていますが、長瀞には4.7mの深さの日本

最大級のポットホールがあります。

 

 <自然の博物館の展示を見てより深める>      <巡検の復習と新聞作成のネタ探し>

1時間ほど巡検を行って、猛暑対策も兼ねて早めに自然の博物館に入りました。

巡検で見てきたことの復習や、巡検ではあまり触れられなかった動植物のことなどを学びました。

巡検後に課せられている新聞づくりのネタも、この博物館の展示資料や解説から考えていきます。

 

    <日本地質学発祥の地の石碑>           <宮沢賢治の歌碑>

自然の博物館の前には、日本地質学発祥の碑があります。これも結晶片岩でポットホールがあること

から、かつては川がこのそばを流れていたことがわかります。また、宮沢賢治の歌碑などから古く

より長瀞の地が、多くの地質学を研究する人の聖地だったことがわかります。

 

     <虎岩の説明を聞く>              <虎岩の観察>

最後の巡検の場所は「虎岩」と呼ばれる、茶褐色のスティルプノメレンと白色の長石や石英などが

重なって縞模様をつくっている「スティルプノメレン片岩」です

スティルプノメレンという鉱物がこれだけ見られるところは、日本でほとんどなく宮沢賢治の歌碑

もこの岩を詠んだといわれています。近くには緑色をした緑泥片岩が混ざるようにあり、そのでき

方や形成年代もはっきりしていない岩です。

 

暑い中でしたが、熱中症にもならずしっかりと観察し巡検を行えたと思います。2年生では2泊3日の

臨海実習があります。その予行練習としても、ぜひ今回の経験を生かしてほしいと思います