2024年8月の記事一覧
【探究の熊西】臨海実習 報告
熊西の理数科2年生は、毎年夏休みの大潮の時期に千葉方面へ臨海実習に行きます。この臨海実習に行きたくて、熊西理数科に入学する生徒もいます。今年もその期待に応える、大変充実した実習を行うことができましたので報告いたします。
なお、今年は初の試みとして3日間の様子を動画にまとめてみました。以下のリンクからどうぞ↓↓
https://youtu.be/ccqmoU912go?si=J5ZXZbjXiFmPfZ_B
今年はここ数年でもないほど天気に恵まれ、予定通りの行程で実施することができました。
朝早くから夜遅くまで、スケジュール盛りだくさんの主な行程は以下の通り。
【8/4 1日目】 学校→JAXA 筑波宇宙センターにて見学→銚子海洋研究所にて乗船し、海上から生物(スナメリ)・屛風ヶ浦・風車の観察→ホテル屋上にて天体観察
【8/5 2日目】 ホテル→犬吠埼、君ヶ浜、屛風ヶ浦周辺にて銚子ジオパーク巡検→いすみ市周辺にて天然ガス・ヨウ素関連施設の見学(→曇天により天体観察は中止)
【8/6 3日目】 勝浦にて磯の生物採集&観察、地層観察→学校
【8/4 1日目】(学校→JAXA 筑波宇宙センターにて見学→銚子海洋研究所にて乗船し、海上から生物(スナメリ)・屛風ヶ浦・風車の観察→ホテル屋上にて天体観察)
朝7:00学校に集合し、いざ太平洋へ!さよなら灼熱熊谷!!
まずはJAXAにて、宇宙探査に関する臨時展示室の見学。
ところで、展示してある衛星って、文化祭レベルの出来だと思いませんか?大変失礼な表現ですが、実際表面はかなりしわくちゃなのです(写真参照)。でもそれにはちゃんと訳がありました!展示してあるものは基本的にすべて試験用機で、実際に使われた機体とのこと。
バス車内で昼食を済ませ、いよいよフリッパー号に乗船!海上へ繰り出します。
スナメリは午前中のうちに群れで食事を済ませて、散ってしまった後だったようで、数は多くありませんでしたが、親子を見ることもでき、全員が観察できました。スナメリは、ベルーガを小さくしたようなイルカで、東アジアに生息しています。
また、将来的にはこの海域に31基の風車が建つとのこと。大きく風景が変わることでしょう。
友情出演、クシクラゲ(カブトクラゲ)。船の定員により陸上で留守番していた教員が、クシクラゲ(カブトクラゲ)を岸壁でスカウト(捕獲!)しました。発生や進化の分野で出てくる重要生物の一つ。みんなにジロジロ見られた観察した後、野生へリリースしました。以下、うっすら写っているのが見えるでしょうか…?
夜はホテルの屋上で天体観察を行いました。ここ数年で一番の星空で、雲一つなく全天観察を行うことができました。ずっと屋上にいると肌寒くなるほど涼しかったです。
【8/5 2日目】(ホテル→犬吠埼、君ヶ浜、屛風ヶ浦周辺にて銚子ジオパーク巡検→いすみ市周辺にて天然ガス・ヨウ素関連施設の見学)
午前中3時間、たっぷり銚子ジオパーク内を歩き回りました。犬吠埼、君ヶ浜、屛風ヶ浦の地帯一帯がジオパークとして指定されています。(ちなみに埼玉県長瀞もジオパークに指定されています!)
↓犬吠埼にて。生痕化石を探したり、海浜植物を観察したり。ちなみに犬吠埼の「さき」は埼玉の「埼」です。
↓君ヶ浜と防風林。海浜植物は、潮風に耐えるため多肉植物も多いです。
↓犬岩にて
↓屛風ヶ浦にて
午後はいすみ市に移動して、天然ガス・ヨウ素施設の見学を行いました。
↓天然ガスが池底からポコポコ出てきている様子も観察できました。見た目は地下水が噴出しているかの様。動画でないと伝わりにくいですね…
バス内からは、ご家庭で利用している様子も観察しました。
この地域の天然ガスに含まれる元素であるヨウ素は、なんと千葉県産が世界シェア4分の1だそうです!日本が誇る貴重な輸出天然資源です。
【8/3 3日目 勝浦にて磯の生物採集&観察、地層観察】
最終日は実習のメインイベント、生物班は磯での採集調査、地学班は巡検です。
最後までお読みいただきありがとうございました。3日間の様子は、生徒が社会科新聞形式にまとめ、文化祭で展示します。ぜひご覧にお越しください!今年も無事に実習を終えることができました。この場を借りて感謝申し上げます。
【探究の熊西】【自然科学部】チームアライグマ合同合宿in大滝
県内5校より36名の生徒が集まり、チームアライグマ初の合同合宿を2泊3日、大滝げんきプラザにて行いました。熊西からは1年7名が参加しました。その様子を報告いたします。
主な内容は以下のとおり。
【8/6 1日目】 午後:森林観察、夜:ピットフォールトラップ・ライトトラップ・アカネズミトラップの設置、樹木の葉の同定作業
【8/7 2日目】 朝:各種トラップの回収・種同定作業 午前:上流渓流域の水生生物調査 午後:毎木調査 夜:ピットフォールトラップ・ライトトラップ・アカネズミトラップの設置、樹木の葉の同定作業
【8/8 3日目】 朝:各種トラップの回収・種同定作業 午前:中流渓流域の水生生物調査、県立自然の博物館見学
今回の合宿を通して、生徒はかなり樹木&水生生物の判別に強くなったのではないでしょうか。生物の種同定、判別は生物学の基本です。自分で識別できるようになりましょう!
↑採集してきた葉の同定作業
↑捕獲したアカネズミ、と
↑クマネズミ幼体?
↑上流域での水生生物調査
↑ピットフォールトラップの設置
↑中流域での水生生物調査。オイカワもいました
【探究の熊西】【自然科学部】チームアライグマ小学生体験活動
7月27㈯、28㈰、総合教育センター江南支所にて、小学生を招いて水生生物等の採集・同定活動を行いました。(熊西は27日に参加しました。)普段は教わる側の高校生が、この日は小学生に教える側となりました。
暑い中でしたが、タイコウチを採集した班もありました。また、かなり生き物に詳しい小学生もいました。事前の下見やパネルを準備した甲斐がありました。
チームアライグマでは今後も積極的に、野外での活動を行っていきます。百聞は一見に如かず!文化祭も多くの生き物を用意してお待ちしております。ぜひお越しください!
↑何か入っていないかな?一緒に網の中を覗き込んで確認!
↑クビアカツヤカミキリ探し
↑図鑑を使って一緒に同定していく
↑外来生物に関するレクチャーやクイズを通して、知識を深める!
【探究の熊西】数学班がポスター発表賞を受賞!!
8月7日(水)、8日(木)神戸国際展示場において、全国SSH生徒研究発表会が開催されました。
この発表会は全国のSSH校代表が集まるため、非常に高度で専門性の高い研究テーマが集まる大会です。
本校からは理数科のSS理数探究の成果として、数学班(理数科3-8本領、本田)が代表して出場してきました。
研究テーマ:「カプレカ操作中に現れる自然数の特徴と分類」
厳正な審査の結果、ポスター発表賞を受賞しました。生徒の努力が認められ、うれしいかぎりです。