おすすめの本を紹介します

2021年6月の記事一覧

【図書館】図書委員のおススメ本

(1) 『午後の恐竜』
           星新一/著 新潮文庫

 この本は11個の話が入っている、ショートショートというジャンルの本です。1つの話が約10~15分くらいで読み終わる、とても読みやすい本で私の好きな作者、「星新一」さんが書いた作品の一つです。現代社会に急に復活した恐竜たちや、未開の星を開拓しようとあの手この手でその星の住民に干渉しようとする役人、自分をサーカスの団長だと思い込んでいる男の話など、短いながらも読みごたえのある話が載っています。朝のちょっとした時間や寝る前に落ち着きたい人、本を読むのがあまり好きでないという人におすすめの一冊になっています。この他にも星新一さんのショートショートはたくさんあるので、気になる人は手に取ってみてはいかがでしょうか?
                                                                                    (3年生 Nさん)

(2)『銃とチョコレート』
            乙一/著 講談社文庫

 この本のジャンルは王道の探偵小説です。大富豪の家を狙って盗みを続ける怪盗ゴディバ。そしてゴディバを追い続ける探偵ロイズ。この二人の対決は国中の注目の的に。主人公の少年リンツも例にもれず、ロイズの大ファンでした。たまたまリンツが手に入れた地図は事件解決の鍵になるのか。ゴディバの正体とは?
ロイズの本当の狙いとは?王道と思いきや中盤から終盤にかけての逆転と盛り上がりがすごい作品です。王道の面白さとストーリーの仕掛けが上手に重なっていて、とても面白い作品となっています。話は、短いわけではありませんが、そんなに長いわけでもないので気になった人はぜひ読んでみてください。

                                                                                         (3年生 Nさん)

(3) 『少年と犬』
           馳星周/著 文藝春秋

 この作品は、主人公が犬の物語です。東日本大震災で飼い主を亡くした犬、「多聞」が出会う人達との六つのエピソードが描かれています。岩手の釜石から熊本までの旅の途中で、飢えたり傷付いてしまいますが、奇跡的な人間との出会いをします。出会った人達が、「多聞」を通じて自分の今や過去と向き合っていく姿は、読者の心を動かし、今までを振り返るきっかけにもなると思いました。六つの物語の犬の冒険から、その裏側の様々なストーリーを想像や考察したりするのも、この物語により入り込めて良いと思います。ちなみにこの本は、第163回直木賞受賞作品です。気になった方は読んでみて下さい。
                                                                             (3年生 Yさん)

(4)『アーモンド』
       ソン・ウォンピョン/著 祥伝社

 この本は、2020年に本屋大賞の翻訳小説部門で第1位に選ばれた作品です。感情をつかさどる偏桃体異常のため、喜怒哀楽を感じることが出来ない主人公の「ユンジュ」と、強い感情を持った「ゴン」という少年との正反対な二人の成長が描かれています。主人公の目線で淡々としながらも、独特なリズムで展開され、描写がリアルなので、感情移入できると思います。この本を読むと、人は自然と感性を複雑化してしまっていることに気がつくことができます。感情に振り回されながらも、素直に生きることの大切さを教えてくれる本だと感じました。気になった方は読んでみて下さい。

                                                                               (3年生 Yさん)